3月議会報告「昨夜閉会。中身濃く、長い32日間でした。」

昨夜8時40分頃、3月定例市議会が全ての議事を終え、閉会となりました。

2月22日からの32日間。できるだけツイッターやフェイスブックでリアルタイムの情報を発信しようと努めましたが、このブログを使ってのまとまった報告はなかなかできず、申し訳ありません。

私自身は10回目の予算審査でした。限られた時間ではありますが、下調べ、情報収集に努め、私自身の思い、会派を組む大塚恵美子議員の思いをできるだけ無駄なく、的確な言葉に落とし込み、質疑に立ち、意見を言い、採決に加わってきたつもりです。

また、他の会派の信頼できる議員たちとも、市の職員とも、議会事務局の職員とも、こんなに様々な時をとらえて話をしたのは初めてであったかもしれません。

文句を言うのは簡単。自慢話をするのも簡単。揚げ足取りはもっと簡単。

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25年度予算案は可決。私たちも本年度は賛成しました。(討論全文掲載)

火曜日から4日間にわたって開催した予算特別委員会が、先ほど19時25分頃に全て終わりました。

総額488億円余の一般会計については、自民6名、公明5名、みんなの党1名、新生保守の会1名、変わろう!議会・東村山2名の計15名が賛成。共産4、東村山を良くする会3、草の根1の計8名が反対。賛成多数での可決と決しました。

国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、下水道の4つの特別会計は、草の根の矢野議員と、良くする会の朝木議員だけが反対し、21名の賛成多数で可決となりました。

私と大塚議員の「変わろう!議会・東村山」としての一般会計予算案に対する賛成討論の全文は以下の通りです。

 

私たちの会派は、総額488億の予算を伴う一つ一つの事業が、どういう思いや構えの中で紡ぎ出され、数値化され、実現に向けて動き出そうとしているのか、という視点で今回の予算案について議論を重ねた結果、本予算案について賛成すべきと判断し、以下、その考え方を申し述べます。

今日まで続いた予算委員会は、東村山市役所という一つの組織の基本姿勢は何か、各所管がチームとしてどう機能しているのか、はたまたしていないのか、がかなりリアルに伝わってくる場だと改めて感じる4日間でした。

市民を信じ、腹をくくって市民とともに歩み始めたのか、相変わらず内向きの現状肯定の論理ばかりで日々の業務を進めているのか、でくっきりと明暗が分かれ始めているように思うのです。

25年度は自治基本条例が完成を見る年です。総合計画策定ワークショップに始まり、現在の市民会議までの様々な新たなアプローチは、画期的なものでありましたし、それをどう活かせるのか、スタンダードにできるのか、がまさに自治基本条例を制定する目的そのものであり、今後の当市にとって本当に大切なテーマであると考えます。人権の森構想のプロセスでも発揮されている市内の有為な人材とのコラボレーションも、今後ますます拡充させていただきたい。

放射能対策について、食材放射能測定に至るまで一貫して市民とともに進めていることも、他の自治体にはないことです。市民と行政の信頼の上で初めて成り立つものであり、市民協働の実践例として高く評価します。行政にとっては種々のむずかしさもある中で、それでも前へ、ともに進めていこうという姿勢を崩さずにいてくださることに感謝申し上げたいと思います。

一方で、実効性や緊急性を理解せず、市民の実態に向き合う意欲が感じられない自殺防止事業、長い経過の中で市民からの信頼を失い続けてきた生ごみ堆肥化事業、リサくるセンター建設への不十分な説明責任、国の100%出資だからなのか、導入への丁寧な議論が不足していると思われる生活保護行政対象暴力対策員の配置等、そこに関係する市民をもっとリアルに心に置き、向き合い方を今一度、真剣かつ真摯に議論いただきたい。

またかつてと比べ、誠実かつ一生懸命に、議会からの質疑に向き合おうとする答弁者、特に若い世代の姿勢を、率直に評価するものです。様々な立場が混在する職場のリーダーとして、多くの困難を抱えながらチームを束ねるのは大変だろうと拝察しますが、職場内でも、市民と向き合う時も、小さな声に真摯に耳を傾け、特に障がいや経済的な困難を抱える市民に寄り添い、心ある政策遂行集団をつくっていっていただきたいと思います。

保育所定員枠の大幅拡大への努力や病児病後児保育の実現を率直に評価しつつ、子どもの最善を願い、質の維持向上に心して取り組んでいただきたい。

障がい児への支援策、学校図書館司書配置のさらなる改善も、前進を止めない意思の表れと受け止めました。

最後に、教育支援課の新設に大いに期待するとともに、当事者の声と丹念に向き合い、寄り添い、さらなる展開へと確実につなげていただくよう願い、会派としての討論といたします。

 

 

明日から25年度予算の審議に入ります。

2年前の今日14時46分。私はちょうど予算委員会の質問席にいました。総務費の質疑の途中で激震に遭い、審議中断。急いで役所玄関前に出たものの、度重なる大きな余震で市役所や向かいの図書館のガラスが聞いたこともない音を立てながらたわみ、きしんでいたことを思い出します。

本庁舎は耐震性が低いために中へ戻ることは許されず、その場で全議員が集まって延会の手続きをとりました。

当日の会議録にはこう記されています。

午後3時20分再開
◎山川委員長 再開します。
  ただいま再開いたしましたが、このような状態ですので、本日はこれで終了します。
  なお、次回の委員会については、週明けに連絡いたします。本日の分については、16日に行うことになると思いますので、よろしくお願いします。
  本日の予算特別委員会は、以上をもって終了いたします。
午後3時21分閉会

【事務局付記】
・ 午後2時46分、「東日本大震災(マグニチュード9)」発生。
・ 「午後3時20分再開」以後は、避難した本庁舎正面入り口前広場での会議である。
 東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。

 

その後、南相馬市、石巻市雄勝、気仙沼市大島…と人のつながりの中でボランティアに伺ったり、物産販売のお手伝い等をする機会がありましたが、継続して何かができてきたとは、とても言えません。

決して忘れない、と言いながら、日々の中でどれほど思いをいたしているだろう…と自問しながら、今日の政府主催追悼式での3人の遺族の方の言葉を聞いていました。

 

さて、2月22日に開会した3月議会は、一般質問や常任委員会、特別委員会等の前半の日程を終え、明日からの4日間は25年度予算案の審議を行います。

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