生活文教委員会の報告(生涯学習計画ほか)

今日午前中に開かれた市議会生活文教委員会。

昨年6月以降、所管事務調査事項としている「生涯学習計画について」を議題とし、所管からの説明を受けた後に質疑&意見を申し述べました。

 

昨年9月議会で初めて報告を受けた際に、「形ばかり策定しても意味がないので、じっくりやるべき」という指摘が各委員からあったことや、その後の委員会での経過についても以下のようにお伝えしてきました。

2012年10月23日記事:せっかく作るならちゃんとしたものにしてほしい「生涯学習計画」
2012年11月15日記事:生涯学習計画についての議論

 

私自身は委員会での議論だけでなく、経過をできるだけ正確に把握したいと思い、本丸の生涯学習協議会をはじめ、公民館運営審議会、社会教育委員の会議、そして先週は教育委員会の定例会議も傍聴してきました。

 

今日もそれを踏まえ、かなり発言をさせてもらいました。1章から4章で成る計画案のうち、今日は具体的施策を示す4章は調整が間に合わなかったということで提示されませんでしたが、それ以外の点をできるだけ手短に報告します。

 

まず、協議会の立ち上げが予定より7か月遅れになったことをはじめ、「急がずによいものを」という議会からの意見を、遅れの取戻しも含めて教育委員会の中でどのような議論をし、今日に至っているのか、という点を尋ねました。

曽我教育部長からは「当初3回と考えていた協議会は、内容にボリュームがあるので開催を増やす。年度内を計画の完成目標にはしているが、全部集約は難しいのではないかと判断しており、25年度に多少ずれ込んでも丁寧に関係する各審議会などにも諮って進めていきたい」旨の答えがありました。

 

続いて、図書館、公民館、ふるさと歴史館、社会体育、社会教育の5つに分けた「あゆみ」の記述のうち、公民館だけが平成15年「インターネットにより施設予約が始まる」以降の記述が全くないことを問いました。

平成25年スタートの計画なのに、あれから10年、何をどうしてきたのか、という話です。この中には、全国に例を見ない例外なき有料化政策と、その後の利用率低迷、4つの地区館からの館長職以外の正規職員引き揚げをどういう角度からでも記載すべきであり、そのことが今後の政策展開にも大いに関わってくる、と私は考えています。

この点については年末の協議会で、「これまで無料で使えていた人たちが有料化は困る、という意味だと思います」などと担当課長が全く舌足らずな説明をしたために、「それなら既得権の話なので却下でいいでしょう」「記載の必要なし」という意見が大勢を占めてしまいました。課長にわかるように説明できなかった私の力不足、と唇を噛みましたが…。

 

今日は部長から、「15年以降の記述がないのはその通りなので、有料化を載せるということではないが、内部で今一度しっかり検討したい」との答えがありました。一方でスポーツセンターは24年4月からの指定管理者制度導入にも触れており、ぜひ公民館についても運営面にも現状に言及したものにしてほしいと思っています。

 

そしてもう一点。

計画に対するパブリックコメントを1月21日(月)から2月3日(日)まで実施する、と説明があり、市のHPにも既に告知がされているのですが、初めて策定する計画であり、市の全分野に関わり、あらゆる市民が対象となる、としているものです。

公民館や図書館だけでなく、考え得る範囲で積極的に周知をしていくことと、これまで市との協働で様々な事業はイベントに携わってきた団体やグループに対して、こちらから説明をし、意見をもらうという作業をすべきだと考え、問いました。

社会教育課長からは、「考えていなかったことだが、時間もあり、重要なことだと思うので取組みたい」旨の答えがありました。

「そんな計画ができたの?」と関係する方たちが後から知るようなことに決してしないでいただきたい、と最後に申し上げました。

生きた計画にするために、ぜひとも精力的に取り組んでいただきたいものです。

 

最初に書いた通り、具体的な施策を記した4章が今日は議論になりませんでした。

パブリックコメントに各議員も意見を寄せる、という道もありますが、本来であれば3月定例議会前に委員会をもう一度開催し、委員会としての意見を申し述べるべきであると思います。今日は日程調整ができませんでしたので、改めて正副委員長に話をします。

 

 

この後、委員会としての行政視察を行うための議決をとりました。

2月7日(木)には滋賀県栗東市へ「中小企業振興条例」を、翌8日(金)には奈良県生駒市へ「指定管理者による公民館運営の実態」をそれぞれ視察に伺い、委員会として学んでくることとなりました。

 

ここで委員会は閉会し、傍聴に来られていた市民の方2名が退席。

報告事項として、市民部8点、教育部8点の説明がありました。簡単に報告します。

【市民部】

・昨日の大雪による大きな怪我等は市内では発生していない。消防団が出動し、消火栓の凍結防止作業を行った。

・1月10日に行われた消防団出初式が成功裡に終了した。団員他365人と聴衆約1,200人(主催者発表)の人出だった。

・暴力団排除条例が1月1日に施行された。これに伴い、市民の個人情報や人権に配慮するようにという議会からの附帯決議を踏まえ、マニュアルを作成して年末に庁内に配布した。

・消費生活講演会「かしこい家計管理で将来に備える」と2月2日(土)14時から開催する。

・自治会フォーラムを2月24日(日)午前、開催する。

・市民協働講座を3月2日(土)13時半から開催する。

・たまろくと(多摩六都)ご当地グルメフェアを2月17日(日)10~16時で東久留米市生涯学習センターで開催する。

・合同就職面接会を1月31日(木)からサンパルネホールで開催する。主催は多摩しごとセンター

【教育部】

・学校給食展を1月22日(月)から25日(金)まで、いきいきプラザ1階で開催する。

・調布市で学校給食における食物アレルギーによって女児が亡くなった件を受けての当市の対応について。翌日に対象児童のデータを速やかに確認するよう全校に指示/1月に入ってからも栄養士、学校長を集めての確認/1月15日、25日には保健所と東京都の研修/2月4日には多摩医療センターの医長による全教員、栄養士を対象とした研修を予定/

・小中学校全22校で耐震化が完了した。普通教室へのエアコン設置も完了。 

・25年度の教育委員会の目標及び基本方針について。18か所の変更。

⇒この件については、1月7日の教育委員会傍聴を踏まえ、特に2学期制度の検証について、調査方法、回収状況、保護者へのフィードバックについて問いました。それに対し、「教員は全員に実施し、回収率は約9割。学校評議員にも全員に郵送し、5割。児童は5・6年生に各学校2クラス、生徒も2・3年生に各学校2クラス実施した。報告書をまとめる予定だが、返し方はペーパーかHPか未定」等の答えがありました。「3学期制へ戻すということではない」と予め定めた上でのアンケートであったということで(私は大いに異論がありますが)、どのようなアンケートだったのかを含め情報を公開するように求めました。

また、結果の公表についても説明責任を十分果たすようにしていただきたい旨、申し上げました。

・公民館アンケートを1月7日から2月15日まで実施している。

・25年度に第50回を迎える市民大運動会は、国体の開催時期と重なるために関係者と協議をしてきた。その結果、25年度は行わず、市制施行50周年とな26年度に記念大会として実施することで今のところ話が進んでいる。

・スポーツセンターの外壁改修工事を3月末まで行っている。

・今年秋に迫った国体について。6月頃に100日前イベント、ゆいーとダンス普及、ガイドブック作成等、スポーツ宣言都市としての大きな契機とし、また地域活性化にもつなげたい。

 

 

 

 

 

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