委員外議員の質疑をしました。「自転車放置防止条例改正」に対して

前回の記事で報告した通り、委員外議員という制度を使いました。

私は政策総務委員会所属ですが、今日の環境建設委員会で委員外議員として質疑しました。この12月議会は、懸案だった1日1委員会×4日間の開催(これまでは2常任委員会×2日間)が初めて実現しているので、せっかく新たな状況になったのだから可能なことはやってやろうと思いまして。

 

で、質疑したのは「自転車放置防止条例の一部改正」。撤去、保管の手数料を1,000円から1,100円に引き上げる、というもの。金額が問題なのではなく、考え方を問いました。

手数料の算定式は、(移送費用+保管費用-売払収入)÷撤去台数。今回の値上げは、対策が進んで放置が減り、撤去台数が減ったため、単価が上がった、という話。 ん?なんか変じゃないですか?と。 政策的には前進しているわけだし、引き取りに来る人にだけ負担をさらに求める、という考え方に首をかしげざるを得ないと思いました。

撤去&保管されているものを引き取りに行く人と、最初から放棄するつもりで放置する人と、どちらがましなのか?と。どちらも望ましくない、と答弁されましたが、過失と故意の差はないですか?過失の人が故意の人の分まで負担することをどう考えますか?と。

また、「売払収入」は、年間1,000台前後ある「引き取り手のない自転車」を廃棄手数料を支払って引き取ってもらっていたものを、担当者の研究に基づく提案で「売払い」が可能となり、24年度は年間83万円余りの新規収入が生まれています。 今回の条例内容は、これらの状況も踏まえていませんし、政策としてあるべき方向に成果を上げていることと矛盾するように思えてなりませんでした。

私の質疑の意図を理解した上で、渡部市長からは「審議会答申と政策、という面からも議論が必要だと思う。しかし今回は放置自転車対策そのものの根本議論には至っていないので、手数料の原則に立って改正すべきとした審議会の答申を最大限尊重するという判断をさせてもらった」旨の答弁がありました。

これまでですと、委員会の結論が定例議会最終日に委員長から報告され、その報告に対して質疑する(〇〇〇という点はどう審査されましたか?)というきわめて間接的な方法できました。 今日実際に制度を使ってみて、委員外議員は質疑持ち時間3分&再質疑まで、という厳しいルールがありますが、必要だと判断した時にはどんどん行っていくべきだ、と感じました。

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