らっこの会

昨日は「東村山 困っている子を応援する親の会(らっこの会)」主催の、議員との懇談会に伺いました。
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お母さん方8人と、議員は谷村都議と島田、大塚、村山、奥谷、土方各市議と私の7名。
通級指導学級の現状、就学相談、移動支援、東京都育成手当等、日々向き合っておられることについて、当事者としての率直な思いをお話しいただき、私たちも一緒に考え、意見交換ができた3時間でした。

一人のお母さんが、議員控室に厳しい表情で飛び込んでこられ、当市の発達障害に対する行政水準の低さを強く指摘され、議会に請願を出されたのが2009年の秋のことでした。

あれから4年半が経ちました。
通級指導学級の若干の増設など、進んだこともなくはなく、昨日も制度改善とともに、担任の先生の細やかな向き合い方に感謝されているお話もありました。
しかし、現状は目指すべき本来の趣旨からは依然遠く、毎年開いてくださっている懇談会での切実な声は、毎年切実なままという面がほとんどであり、議会の一員としての責任を感じます。

一方でお母さん方は、同じ悩みを抱えてらっしゃる方同士が出会い、つながり、輪を広げ、そのことで救われたと涙する方と、私たちは毎年お会いしています。

昨日お話を伺っていて、「制度」についてどう改善を図るのかという点と、明日にもで改善されなくてはならない、改善できる「対応」についての問題があることを改めて感じました。
それは、携わる職員、教員の意識と知識の水準です。
プロであるはずの所管が、本当にプロなのか?
発達障害へのあまりの無理解、無配慮に、お母さん方は怒り、悲しみ、日々本当に砂を噛むような思いをされていることがひしひしと伝わってきました。

ではどうしたらよいのか?
所管を叩くだけでは何の解決にもつながりませんし、このような問題を議員が自らのパフォーマンスに使うようなことにも決してしてはいけないと常に思います。
教育委員会と障害支援に携わる職員、教員と、当事者の方たちが、一つのテーブルで率直に語り、改善への道筋を共に考え合う場をまずは設けられるように超党派で努力しよう、と何人かの議員間で確認し合って帰ってきました。

明後日施行となる「みんなで進めるまちづくり基本条例(自治基本条例)」は、市民と職員、私たち議員もフラットに向き合い、自らの責任を果たしつつ、ともに課題解決へ努力することを基本的な理念としています。
市民の方たちにはその思いがある方が増えていると感じます。(相変わらずの対決、対立型の方もいますが…)
職員はどうなのか?
そのための条例である、と重ねて議会で答弁されたことを踏まえ、テーブルづくりに汗したいと思っています。

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