あなたもわたしもサポーター~「らっこの会」主催の講演会

「東村山 困っている子どもたちを応援する親の会」の皆さんが開催してくださる講演会。
今日は、明星大学教育学部教授の星山麻木先生による、ワークショップ形式も含んだ実に楽しく、わかりやすく、胸打つ2時間でした。
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★らっこの会HP
★星山麻木先生のHP

内容については同会のHPで報告されることと思いますが…
・私たちが子どもの頃に日々当たり前のようにやっていた遊びの中にあった「揺れる」「回る」「隠れる」といった要素は、子どもの成長にとって不可欠な抗重力運動やドキドキワクワク感を育てていたこと。
・それらを「安全」の名のもとに大人たちが奪ってきたこと。安全のために公園の遊具を撤去するのではなく、安全に遊ぶことを教えることが大事なのではないか。
・「子どもは叱られている時ではなく、笑っている時に成長する」ということ。
・人の成長にとって不可欠な「3つの間」…「仲間」「時間」「空間」の大切さ。
・視覚、聴覚、味覚、触覚等の人による「感覚の違い」は我慢して治るものではないので、逃がしてやるしかないということ。
…等々、障がいの有無にかかわらず、どの子も共に育つ頃ができる(インクルーシブな)環境をつくるためのお話が続きました。

最後に星山先生がおっしゃったことは、何も条件をつけずに、「いるだけでいい」「生きているだけでいい」という「自尊感情」を育てていきましょう、ということでした。
そして、
1.身近な人に「私をほめて」と言ってみること。
2.人に対して「がんばってるね」「さすがだね」「ありがとう」を伝えること。
が、次に先生に会う時までの宿題として参加者全員に出されました。

会場は120名ほどの参加者でいっぱい。
市長も教育長も教育部長も、教育支援課の課長以下の職員の方たちも参加し、議会からも7会派中6会派の議員が計10名以上参加し、グループトークでも一緒になって話をしました。

「らっこの会」の皆さんの熱意が少しずつ少しずつ岩盤を砕き、年々確実に前進を重ねてこられたことには感服するほかありません。

市の機関の発達障がいに対する無理解な対応に困り果てた一人のお母さんが声を上げ、同じ悩みを抱えるお母さんたちと出会われ、会を立ち上げて今日まで一つひとつ活動を重ねてこられて6年になると言います。
初めてご相談を受けたのはその前の年でしたが、正直申し上げて、私自身も発達障がいに対する理解は全く不足していて、当事者の怒りや悲しみをどう受け止め、どう動けばよいのかに相当戸惑ったことを思い出します。

今日の会の最後の最後に星山先生がおっしゃった次のことは、発達障がいについて私がこの間もっとも学んだことであり、東村山の学校教育においてどうしても前進させなければならないことなのだと思っています。

それは、「支援が必要な子どもの『まわりの子どもとその親』を育てることが実は本当に大切」ということです。

 

会の終了時に、このような講演会形式は5回目の今回で一区切りで、さらなる別の展開を考えていきたい、とのお話が代表の方からありました。
その一つが「ライト・イット・アップ・ブルー 東村山」という企画。
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「自閉症をはじめとする発達障がいの啓発を目指して」と名付けられた企画は来年4月2日ですが、現在、賛同者を大募集中とのこと。東村山じゅうが青くライトアップされといいですね。

おまけ)星山先生の大学の3年生で、障がい児と活動するサークルで副部長をしている次女に「もしやお世話になっている先生では?」と会場からメールで尋ねたところ、「サークルでも大学のイベントでもめっちゃお世話になってる!」との返事。親子でお世話になり、企画くださった「らっこの会」の皆さん、星山先生、本当にありがとうございました。

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