大事な第一歩~公民館利用者懇談会

大変うれしかったので、すぐに報告します。

午後1時半から開かれた「25年度第1回 公民館利用者懇談会」を傍聴してきました。

25年度第1回、とありますが、私の知る限り、つまりこの11年間では初めての開催です。

中央と地区4館から30名ほどの利用団体の方たちが出席され、市からは内野公民館長を筆頭に湯浅崎館長補佐、前田事業係長、川嶋富士見館長、時岡廻田館長、田中秋津館長、小山萩山館長。傍聴者は私一人でした。

冒頭、内野館長から「かねてから要望いただいていた利用者と職員が話し合える場を初めて設けさせていただいた。遅蒔きながらだが、職員と利用者の親睦を深めさせていただきたい。施設の老朽化も進んでおり、年に2回くらい開いて、ぜひお近づきになりたい。率直に意見も出していただき、よい運営をしていきたい。日々利用いただき感謝申し上げたい。今日を皮切りに意見をいただき建設的にやっていければと考えている」と挨拶があり、他の職員も一言ずつ挨拶。

参加者の自己紹介からは、まちづくり、親子映画、絵画、カラオケ、社交ダンス、郷土研究、利用者連絡会、コーラス、水墨画、保健推進員、合唱団、社会福祉、ストレッチ、囲碁クラブ、軽体操、子ども劇場、陶芸、彫刻、喫茶コーナー、太極拳、朗読、ステンドグラス…実に様々な活動団体があることと、30年、40年と利用されている方たちも少なくないことがよくわかりました。

世代的には40代後半のお二人が恐らく最若手で、60代70代が多いようにお見受けしました。

その後、事前にいただいた要望や意見に対して内野館長から以下のような答えがありました。

①部屋毎に利用目的をもう少し柔軟に⇒利用促進のために審議会に諮り検討している。特に展示室は空いている時は柔軟にしていきたい。

②長年利用している団体には優先予約を可能にしてほしい⇒公平に扱わねばならず現行でいきたい。

③現在の4区分は使いづらいので3区分に戻してほしい⇒21年度にアンケートを実施したが、4区分でよい、が8割だったので現行でいきたい。

続いて施設についても館長から回答。

①空調⇒特にホールはパワー不足だが老朽化によるもので厳しい。

②耐震性⇒検査結果は補強必要となっている。全庁的な再生計画の中で検討している。

③給排水⇒老朽化による根本的な問題。洋式トイレ化もなかなか進んでいないが、今年度末には1階を交換したい。3階ホールの女性トイレも考えたい。

 

使用料については、審議会でも無料に戻したり減免の範囲を拡大するという話は出ていないので、現行のままいかせていただきたい、と内野館長。

 

このあと、参加者からの要望や意見が次々と出されました。

苦情やクレームの範疇だと感じる発言もいくつかありましたが、指摘の多くは率直かつ建設的なものでした。

特に、受益者負担だということで有料化したのだから、支払われた使用料が施設改善にどう活かされているのを見えるようにしてほしい、という点は、公民館運営審議会を昨年度傍聴した際にその会長も強く指摘されていたことです。今日の声を受け止めて、真摯に検討が進むことを期待したいところです。

各団体からの要望に対しては、9月いっぱいをめどに回答したいと答えておられたので、それはもちろんそうしていただいた上で、公民館だよりやホームページでは、誰もが全ての要望とそれに対する答えを見ることができるようにしていただけたら、ということも職員にお伝えしました。

要望の中には、すぐに対応できること、時間がかかること、時間をかけてもできないことがあるはずです。

それを全てオープンにすることで、かえって納得が得られるだろうと私は考えます。

会の後半では、「お金がなくてもできることがあるはずだから一緒に考えたい」「公民館側から私たちに伝えたいこともあるだろう」「公民館側の情報がもっと見えるように発信してほしい」「仕事をさぼっているなんて思わないから、もっと事務所からロビーに出てきて、前のめりで利用者とふれ合ってほしい」等々、文句や要望の域を超えた発言が次々と出されました。

内野館長の「今後の懇談会では、利用者の皆さんの中に職員が入って話をさせてもらい、一緒に解決策を考えられるようにしていきたい」という発言や、前田事業係長が「今日お会いして話を伺ってみて、利用されている方たちの中に、講師を務めていただけるような方たちが大勢いらっしゃると思った」と発言されたことは、ホントに大事なメッセージだと感じました。

公民館が自治の最前線として再生し、一人でも多くの多様な市民から使い倒されるような場になることを願い、まずは利用者とフラットに話し合う場を設けるように、と一般質問や委員会等で何年も取り上げてもなかなか実現しませんでした。

第1歩を踏み出した所管に敬意を表したいと思っています。

 

公民館として、部屋を使う人だけでなく、もっといろいろな人にいろいろな使い方をしてもらえるようにできないだろうか。いろんな世代の居場所として、もっとできることがあるのではないか。

1階で喫茶コーナーをされているNPOの方たちから出されたこの声にも、大事なヒントがたくさん隠れているように思います。

 

 

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