残念で不可解な出来事(6月定例議会最終日より)

6月議会が閉会となり一週間以上が経ちました。

6月定例議会は普段でも議案が少なく、会期も短めですが、今回は都議選の期間と重なっていたこともあって、より短期間の設定となっていました。

市長提出の議案は、初日に専決処分報告2件と議案10件、最終日に人事案件2件の計12件

請願は厚生委員会に付託された1件の結論が出され、それを踏まえて議員提出議案「年金2.5%削減の中止を求める意見書」1件が議決されました。

最終日の本会議で、どうしても理解できない、というか怒りを禁じえないことがあり、一気にぶちまけるような原稿を書いたのですが、そういう時にすぐにアップするとあまりよいことがないので、しばらく寝かせておきました。

時間が経って冷静にはなりましたが、行われたことはやはり看過すべきことではないと思いますので、記録と記憶のためにもアップしておこうと思います。

それは、私も所属する政策総務委員会に付託されて6月11日に審議の結果、委員全員の賛成で可決となった議案第25号「東村山市の自治に顕著な功労のあった者の弔意に関する条例」の本会議採決の際に起きました。

島田委員長から主にどのような質疑、答弁があったかとともに「賛成全員で可決となった」旨の報告があり、改めて全議員での採決が図られた際に、委員会では賛成とした保延務議員(共産)を含む共産党の皆さんが反対をされました。

議案の中身の話や、それに対する考え方、賛否を問題にしているわけではありません。

5期目で、会派代表も務められる保延議員が、委員会時の態度を翻されたのはなぜなのか…。公に説明の機会は全くないままの突然の反対でした。

実は保延さんとは隣席なので、議場に入った直後に「佐藤さん、この議案だけれど、反対することにしたんで」と小声で話しかけられました。私は「え?委員会で賛成されたじゃないですか。確かに何点か気になることがあったので、質疑の中で私も指摘し、意見もしました。だけど結論としては討論なしで賛成されましたよね?」と尋ねました。

保延さんからは、まあそうなんだが会派に戻ってそういうことになった、という趣旨の返事がありました。

私は「会派内で意見が分かれることを私は否定しないので、他の3人の方についてはとやかく言う立場にはありません。しかし、保延さんご本人は一度賛否を公にされたのですから、せめて採決時に退席をされるのがギリギリの選択でないですか?」と申し上げました。

結果は、奥谷、島崎、朝木議員の東村山を良くする会と草の根市民クラブの矢野議員、そして共産党の4名が議決の際に起立せず、他の議員による賛成多数で原案可決となりました。

議案審議の中身については、島田委員長の報告が大変よくまとめられていたので、既に公開されている動画配信をぜひご覧いただきたいと思います。

十分な調査、検討して臨んだつもりでも、採決後になって自分のあの賛否はどうだったのか?と考え込むことが私もかつて全くなかったわけではありません。特に新人の頃は、委員会質疑では出されなかった論点が本会議に戻って別の議員から提起されて気づくも後の祭り…といったことがありました。

委員会前は賛成(反対)のつもりでも、議論を踏まえて討論、採決の際に反対(賛成)に転じるということはありますし、現に私も何度かそう判断したこともあります。

でも、委員会の場で一旦賛否を公にしたことを本会議で180度覆すなどということがOKならば、委員会に付託して結論を出す意味がどこにあるでしょう?

原案に賛成として立場としては、「付帯決議をつける」という選択肢があったはずなので、それも尋ねました。保延議員は「たしかにそういう話もあった」とのお答えでしたが、最終的な判断には、やはり異を唱えざるを得ません。

採決時には共産党の皆さんではなく関係ないはずの会派の議員から私の異議に対して野次が飛んできたので、閉会後に当該の議員に真意を尋ねました。すると「そういうこともあってよい」との返事だったので耳を疑いましたが…まあそんなことよりも、です。

議会改革の議論が進み、基本条例制定を進める特別委員会では、条例文作成の作業が明日から本格化します。

市民に開かれた議会、見える議会、議論する議会を追い求め、ようやくここまで合意形成を重ねてきました。しかし議会改革は決して俺様ルールをOKにしたりノールールにすることではありません。

明日からの作業、心してかかりたいと思います。

議会基本条例の制定を進める特別委員会については、市議会HPをご覧いただければ幸いです。

 

 

 

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