点字ブロックをめぐるURと当事者の協議

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スーパーが撤退してしばらく空きテナントだった萩山駅南口駅前のUR団地。昨年、アマイケが入ったので周辺の方たちには喜ばれています。
ところが、店の前の広いスペースに誘導ブロックがないために、視覚障害の方は歩道から店入口まで単独では辿り着くことができません。

昨年秋から近所に住むTさんから相談を受けて動き、市道路管理課も大家であるUR(都市機構)と協議を続けてくれていました。
今日は、当事者の方とURの担当者が初めて直接話し合う場と言うことで、道路管理課がセットしてくれたました。
私はTさんとSさんの目&手として同席するために、議会報編集委員会終了後に8号棟集会所へ直行しました。
URからは5名、市からは担当係長含め3名、そして社会福祉協議会からも局長をはじめ4名の方が来てくださっていました。

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Tさんからは冒頭、「7,8年前にも申し入れたが、記録は残っていますか?」「4年前にもお願いしている。今回の広場の設計に際に考慮されたのですか?」と質問が飛びました。しかしいずれも答えは「ノー」。またも担当者が替わると引き継がれていない組織とのご対面です。Tさんが様々な場面でいつも「視覚障がい者は少数派だから、何十年もこんな扱いなんだよ」と憤りを込めておっしゃる意味がよくわかります。
その後、URの担当者から点字ブロックが敷設されなかった経緯と理由について説明があり、それについての意見交換をしました。

私が少し発言をさせてもらったのは、URの論理は論理として、まずは当事者の声をじっくり聞いてほしいということ。なぜなら、目の見えている私たちに、目の見えない方の本当の悩みはわからず、だからこそわかろうと思いながら丹念に聞くことが欠かせないと考えているからです。私自身、このことはTさんと会わなければ実感として言えるようにはなれなかったと思っています。
そしてもう一つ。当事者が困っている、時には命懸けの状態は毎日のことなので、欠点が分かった以上は少しでもスピードアップして改善に取り組んでほしい、ということ。

ちょうど1時間の話し合いでしたが、今後へ向けての1歩になったことを双方確認し、散会となりました。

話し合いをメモしていて、双方の理解が進めば必ず解決へ向かうと確信。
URが一義的に居住者のためにあるのはURの方の説明の通りなのですが、誰もが買い物に来る地域の中核的なお店のことなので、公共、公益から前向きに検討を進めていただきたいと思っています。

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