公園指定管理の質疑通告書を公開します

169か所の市立公園の管理を任せる指定管理者を決定するための議案は、今のところ2月28日(月)の本会議で審議、議決することになりそうです。※24日の初日に正式決定となります。

議案の詳細は一つ前のブログ記事としてアップしましたのでご覧いただけるとありがたいですが、これに対する質疑通告書を提出しました

一般質問と違って、他の議員がどんな通告をしているのかは公表されないルールのためにわかりませんが、私の課題認識がどのあたりにあるのかは知っていただきたいと思って、画像とテキストで公開します。

当日は10時開会で、自民、公明、共産、無会派(ひとり者)×6人が順々に質疑に立ちます。ではご覧ください。

【議案名 第6号 市立公園の指定管理者の指定】

1. 選定の経過が詳細にわかる資料を市HPに掲載し、今般の議案提出に際しても大変詳細な資料が添付されたことを高く評価したい。どのような考え方のもとで進められたのか、まず伺う。

2. 選定の経過について

① 選定委員会の委員10名をこの顔ぶれにした理由を伺う。

② 評価項目と配点はどのような経過で決定されたのか。大項目5つをこのようにした理由と併せて伺う。

③ 公募説明会に参加した事業者はいくつあったか。質問と回答もすべて公開されているが、やり取りの中で事業者側が選定に際して重視している点はどのような点だと受け止めたか。

④ 結果として応募事業者が2団体であったことを、どのように受け止めたか。

3. 選定された候補者、選定結果について

① 選定されたアメニスグループを構成する3つの事業者の役割分担について説明願いたい。都立公園等の指定管理では「ソフト面」「ハード面」「ロジスティクス」という3つの専門分野によるJVが多く見られると思うが、今回の3社はどのようにチームとして進めていくのか。

② 採点結果からは、候補者であるアメニスグループは大項目の3でB事業体に大差をつけたことが結果を左右したと見える。指定管理料が低いに越したことはない、という考え方もあるが、「今回はコスト削減が主目的ではない」旨の市長答弁もあったので伺う。この項目で両者に大きな差がついた理由は何であったと理解すればよいか。アメニスグループはどのようにして管理料縮減を果たすとしていて、そのことを現段階で市としてはどう理解、評価しているのか。

③ 市内をエリアごとに4つに分けて管理する手法は妥当性が高いと考える。その上で、その一つに運動公園を中心としたグループを設け、2年次以降は管理事務所も置くとされているが、運動公園自体は管理対象施設には含まれていない。この点について、将来的な可能性も含めてどのように理解しておけば良いのか。現段階での考え方を伺いたい。

④ 多摩湖緑地や秋津ちろりん村は、管理や活用状況に課題があり、協働のあり方を再編するという提案についても、妥当なものと受け止めているが、それぞれの経過や特性を活かしつつ、多様な市民が利用して楽しめる場としていくよう市のサポートも重要ではないか。考えを伺う。

⑤ 市民協働、地域連携のカギとなりそうな「運営協議会」の提案については、ぜひ良い形で協働が進むように市としても責任をもって携わってほしいと思う。公園管理に主体的に携わっておられる市民サイドの横の連携の動きも耳にしているので、展開に期待しつつ伺う。

⑥ アメニスグループが選定された要因で、他にポイントとなる点は何だったのか。

⑦ 一方で、B事業体は、グリーンインフラの創造を掲げる会社と都市コンサルの2社だったように見受けるが、アメニスグループのように地元事業者は入らない構成になっている。しかしその中でも市民協働事業、地域連携事業の推進を図るための2-(4)と(5)に積極的で魅力的な提案がされ、それなりの点差でアメニスグループを上回る採点結果となっている。資料からは市内で事業を営む若手現役世代と連携して準備された提案だったように読めるが、この点をどう受け止め、評価しているのか伺う。

⑧ Q&AのNo.15の問いに対して市は、「個別に委託契約等を結ぶということは可能」と市は回答している。この前提に立てば、選定結果を踏まえた上で、より多くの主体が一緒になって価値創造ができる土台を整えることが大切ではないかと考える。見解を伺う。

⑨ 今回の制度移行による膨大な事業内容を考えれば、提案された内容が順調に履行されていくためには、現行のモニタリング制度の抜本的見直しによる充実が不可欠だと考える。ぜひ本事業が本格的に始動するまでには取り組んでいただきたいと切に願いつつ、この点についての現段階での課題認識を伺っておきたい。

⑩ 構想からこれまでの大変な実務を担って来られた所管として、いよいよ事業開始を迎えようととしている今、目的実現に向けてどのような決意を持っておられるのか伺っておきたい。また、10年間の指定管理を考えると、管理者以上に市側の人が入れ替わっていくことになる。当初の志の継承と共に、市と管理者と市民の信頼関係が決して後退することなく、着実に歩みが進むようにしていくことが極めて重要と思う。率直な所見を伺っておきたい。

⑪ 最後に市長に伺う。提案内容を見る限り、この通りに実現したら実に素晴らしい画期的な事業展開になると期待をする一方で、この管理料で本当にやり切れるのだろうか?という疑問を抱くのも正直なところである。壮大なビジョンを掲げてスタートする今回の取組みには、相応の費用が伴うことは当然と考えるし、そのことをしっかり説明して市民理解を得て進めていくことが大切だと考える。 また、これだけの事業展開は全国に例がないものなので、実際には「やりながら考えて、よりよい判断をしていく」ことが大事なのだと思う。そのためには、指定管理者、サポートしてくださる地域の団体や市民、利用する市民との信頼関係づくりが基盤になることと思う。「事業者任せにしない」と答弁もされているが、目指す姿を実現していくスタートにあたり、また着実に事業を発展させていかなければならない立場として、現段階でのお考えをお聞かせ願いたい。

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