この仕事をしていると、時々「公開質問状」が届きます。
送ってこられる多くは、市内で活動されている市民団体の方たちで、障害福祉、保育園、学童保育、高齢者問題、公共交通、男女共同参画といった市内の現状を前提としたものから、改憲、沖縄、安保法制等、国政レベルの問題まで幅広くあります。
これらの多くが、4年に一度の選挙が近づくと送られてきて、「その回答を団体の会報やHPで公開します」と書かれています。1つのテーマに関して候補となるであろう者たちの考え方の違いをわかりやすく共有して伝えていただけることは大変ありがたく、歓迎するところですが、実際には紙幅の関係で回答が端折られることが多く、こちらの意図するところが正しく伝わらないことも少なくありません。
ゆえに、今後はお答えした段階で自主的に先行公開をしていこうと思います。
ということで、来年4月に次の市議選、市長選が見えてきた中、10月に「東村山市立小中学校給食に関するアンケート」、11月に「統一教会との関係」をいただきました。それぞれに対して私なりに丁寧にお答えしたつもりです。
今日は一昨日に投函した「統一教会との関係に対する質問」への回答をアップします。質問をくださったのは、「東村山革新懇」という団体です。私は議員歴が長くなったので、会自体も中心的なメンバーの方も存じ上げていますが、1期目や2期目の議員は、団体についての詳細説明が書かれてなかったので答えづらかったかもしれません。
まずいただいたペーパーはコチラです。
続いて、問いの部分を再掲し、私の回答とセットで以下アップします。
①上記関連団体などの勉強会に参加したことがありますか?
答)一切ありません
②メッセージを送り、あいさつなどをしたことがありますか?
答)一切ありません
③機関紙・書籍などを定期購読したことがありますか?
答)一切ありません
④旧統一教会や関連団体の名前を1つ以上知っていますか
答)もちろん知っています。具体的には、統一教会、勝共連合、原理研、世界日報が同根であることは40年前から知っています。他の団体は今回の報道で知りました。
⑤旧統一教会や関連団体が、霊感商法や高額寄付の強要などで多くのトラブルを起こしている認識はありますか?
答)もちろん知っています。学生時代は原理研が台頭して大きな問題になっていましたし、当時、渋谷駅前交差点の世界日報の看板を知らない者は周りでいなかったと思います。霊感商法も集団結婚式も、私たちの世代で知らない人はいないのではないでしょうか。
⑥被害者救済法などに対するご意見がありましたらお書きください。
答)国会の仕事ですので、実効性のあるものとなるよう、与野党関係なく合意に至るまでしっかりやってほしいと思います。
⑦カルト集団との関係についてご意見がありましたらお書きください。
答)カルト集団と「何と」の関係なのか判然としませんが、仮に「政治と」ということであれば、憲法や関連法規に則して適正に判断され、扱われるべきものと考えます。
いただいた質問と回答は以上なのですが、私として申し上げたいことがありましたので、そのことを記したペーパーを1枚(以下)添付しました。
① いただいたご質問に私なりに誠実にお答えしたつもりです。その上で、革新懇の皆様の活動もお顔も多少なりとも存じ上げるゆえに、率直に伺いたいことがございます。
この質問状を市議会議員に送り、その回答を公開する目的を教えていただけないでしょうか。
これまでも憲法を土台に、平和や地方自治に関するテーマでいただいたことがあり、それは地方議員として当然お答えすべきものと理解し、都度そのようにしてきました。来春の選挙に向けてまた何らかの質問をいただくのだろうとは思っていましたが、いただいた文章に憲法に照らしてのくだりもなく、今回は初めて「これは何のために?」と首を傾げています。
旧統一教会の悪行三昧は法で厳しく裁かれるべきであり、被害者救済も迅速に進められるべきですが、革新懇の皆様は、この問題を地方議会で他に優先して取り扱うべき重要課題とお考えなのでしょうか。私はそうは考えていませんので、理由も含めてご説明をいただければと思います。また、少なからず時間をとってお答えする以上、質問の意図はきちんと示していただきたかったと思っています。筋を通して丁寧に活動をされてきた革新懇の皆様からだからこそ残念に思います。
私自身は一切の国政政党や大きな団体に依拠しない完全な無所属を貫いていますので何を問われても一向に構いません。しかし、旧統一教会以外にも様々な宗教や宗教まがいの団体、上意下達の政党その他、現実にはいろいろあって、私たちは憲法が保障する思想信条、信教の自由との兼ね合いも頭に入れておかねばなりません。この質問に回答する議員がどれくらいいるのかわかりませんが、新聞を騙るゴシップ紙のような扱いにならないことを老婆心ながら祈るばかりです。
②最後にお願いです。今後も質問状をいただくことがあるのかもしれません。その際は、ぜひメールでも答えられるようにしていただけないでしょうか。選挙が近づくと様々な方からいただくので、作業効率上、手書きでの答えを求められるのは厳しいです。お答えしたことに責任を持つために送信済データとして保存もしないといけません。どうかご検討とご対応のほど、よろしくお願いいたします。