「市民に開かれた議会」はどこまで進んだのか?

このポスターは、11年前(2013年秋)、東村山市議会が会派を超えた議論を2年半にわたって重ねて議会基本条例をつくり、ようやく案がまとまった段階で3日間開催した市民の皆さんへの報告と意見募集の場を告知するためのものです。

当時は、「自らの支援者ではなく、初めて会う市民に対し、できる限りわかりやすく説明をし、厳しい意見も含めてしっかり耳を傾ける」という経験が殆どの議員に無かったので、かなりの時間をかけて準備をして、参加者の前に緊張感高く居並んだことを思い出します。

条例案に対するご意見を募集するのも、FAXだけでなくネット経由でも初めて行い、市内公共施設に置かせてもらう回収箱を議員みんなで手作りしたり、駅頭にのぼりを立てて記載台を出して書いていただいたり…考え得ることは全部やった気がします。

いたいだいたご意見を踏まえて条例の最終案を確定させ、12月議会で議決し、翌年4月に施行しました。
「市民に開かれた議会へ」も、この時に決めたキャッチフレーズです。
あれから10年半が経ちます。
東村山市議会はどこまで「開かれた議会」になったのでしょう?

議会基本条例の検証を議員間で行った結果を、11月15日発行の市議会だよりに掲載し、ご意見を募集する予定です。
同日から12月6日までの期間、WEBフォーム、FAX、各公共施設のパブリックコメント用BOXで受け付けます。
詳細は、市議会だよりに掲載すると共に、11月15日(金)19時から市民センターで開催する次回の「議会報告会」の場でもご報告&ご説明いたします。
近くなりましたら、またご案内しますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今週末に東村山で2つの映画会

フェイスブックやインスタグラムを開くと、市内の方が企画して手づくりで準備を進めているいろんなイベントが次々に出て来て、いいまちだなぁ~と思うのです。

今週末には、東村山駅西口サンパルネのホールで2つの映画上映会が開かれます。たまたま続いた日程になったようですけど、ご都合ついたら出かけてみませんか?

まず10月5日(土)には「戦雲(いくさふむ)」。公式サイトは★コチラ★

沖縄の今を描いた三上智恵監督のドキュメントで、①10時~12時15分 ②14時30分~16時45分 の2回上映です。事前予約なしで観られそうです。

この映画会は、東村山在住の18歳の若者・浅見流さんが沖縄を訪ね、考え、一人で立ち上げたと聞きます。彼からはこんなメッセージをもらいました。

「今、新しい戦前と言われるほどきな臭い空気が漂っている緊迫した中で僕がするべきことは何かと3か月半ほど辺野古に滞在し辿り着いた一つの試みです。応援してもらえると励みになります。」

翌日10月6日(日)は、「こころの通訳者たち」。公式サイトは★コチラ★

ソーシャルワークセンターつむぎ」を立ち上げて様々な場をつくっておられる外山愛さんが中心に企画されている映画会です。

①10時~12時 ②14時~16時 の2回上映で、申込みは★コチラ★です。

ユニバーサルシアターチュプキ代表の平塚千穂子さんによるワークショップと舞台挨拶ありの豪華企画。子どもと観られるキッズルーム、絵本屋さんの書籍販売や、喫茶コーナーもあるそうです。

ルールを守る自民党?

10月を迎えて今年も残すところ3か月。国政では本日午後、臨時国会が開かれ、石破茂氏が新たな総理に選出され、夜には新たな政権が発足し…間を置かずに総選挙が行われることになりそうです。そんな日なので、たまには国政について書いておこうかと。

今、お昼のNHKニュースで新たな内閣の顔ぶれを報じていますが、まだ首班指名も終わっていない段階でこんなに確定的な報道がされたことは、これまであったでしょうか。昨日は首相になっていない段階での日程を明示しての解散予告。いずれも石破さんが繰り返してきた「ルール」に照らしてどうなんでしょうか?

実質的には決まっているのはわかりますが、そこはちゃんとやった方がいいのではないか?あの安倍さんでもやらなかったんじゃないの?国会軽視も極まれりだよな…などと思いつつ観ています。

政治とカネであれだけの不祥事を起こした自民党なので、今回は自ら下野し、真の再生を図った上で政権を再び担うべきだと考えてきましたが、裏金議員に臆面もなく担がれた高市早苗氏ではなく、総裁選戦以前から党内にありながら自党を厳しく律する発言を繰り返していた石破茂氏がトップに立ったことで、若干の期待をした面がある…というのが私の正直なところです。

しかし…です。速やかな解散総選挙を掲げた他候補にあれだけ批判的な見解を示しながら、総裁に就任したら同じことを言い出すということは、石破さんが評価されていた誠実さや愚直さとは対極の選択に思えます。少なくとも「自民党を丸ごと好きにはならないし、安倍政権以降の強弁と詭弁と隠ぺいの政治には強い憤りを覚えているけれど、昔も今もまともで優秀な人たちもいるから自民党だからといって全部NGなわけではない」と考えているような私も含む一定数の人たちの支持は失うことになるでしょうし、前言を翻してでも踏み込むよぼどの事情があるということなのでしょう。

裏金問題の当事者なのにのうのうと党内に残っている議員たちには一度退場してもらうのが来たる選挙の最低限の意義なので、野党共倒れで敵に塩を送るようなことだけは避けてほしいと思います。

それにしても、今の能登地方の自治体で選挙なんてできるんでしょうか?補正予算を一日も早く成立させて速やかな復旧、復興を図るべき時に思えてなりません。