6月定例議会の全議員の賛否一覧

6月議会が閉会した翌日にSNSにアップした速報版をコチラに上げるのを忘れていました。遅ればせながらで恐縮ですが、どうぞご確認ください。

尚、今回は請願・陳情も議員提出議案(意見書等)も珍しくありませんでした。

自治日報に寄稿「投票率アップへ議会として向き合う~関係機関を巻き込んだ試み」

自治日報6月24日号3面「議会」欄に拙稿を掲載いただきました。

自治日報は、昭和23年(1948年)に創刊された全国唯一の地方自治専門紙で、掲載いただくのは今回で4回目になりますが、全国の地方自治関係者の目に触れるかと思うといつも身が引き締まる思いがします。

今号には、昨年の改選前に所属していた政策総務委員会(伊藤真一委員長・下沢ゆきお副委員長)における所管事務調査の取組みを振り返り、記してみました。私たちの仕事は、いつどのような方から届くかわからないご相談への対応や市政の課題と日々向き合うことが多いので、ともすると目の前のことを解決できたりある程度のメドがついたら「さあ次!次!」ってなこと=「やりっぱなし」になりがちです。そのため、このような機会をいただけると短時間でも立ち止まって振る舞いを省みることができるので、大変ありがたいと思っています。

画像の下に、全文をテキストでもアップします。約1,800文字と長いですが、お目通しいただければ幸いです。

投票率アップへ議会として向き合う~関係機関を巻き込んだ試み

全国市議会旬報の6月5日号8面に目が留まりました。第100回定期総会で議決した会長提出第1号決議のトップに「地方自治法改正の周知と主権者教育の推進」とあります。成り手不足対策として掲げられたものですが、「主権者教育の推進」という文言が全国議長会決議の「いの一番」に示されたことに、時代の変化と事態の深刻さを感じます。今年10月開催の全国研究フォーラムも「主権者教育の新たな展開(仮)」とのこと。今のところ成り手不足とは縁遠い私たちのような首都圏の議会も、投票率の危機的な低下を前に、優先度を高めて取り組むことが必須となることでしょう。

最近では30%台も珍しくなく、応援で携わった昨秋の立川市の都議補選は27.39%、今春の愛知県大府市議補選は24.64%。補選とはいえ、4人に1人しか投票しない選挙に正統性はあるのだろうか?と思いました。東村山市議選は1971年が 65.17%、私の初当選時(2003年)は49.33%、直近2023年が47.86%。踏みとどまっている感じもしますが、市長選と同日でなければ10ポイントは下がりそうです。

低下を続ける投票率を前に、私たち議会人は何をすべきか、何ができるのでしょう。

岐阜県可児市議会や茨城県取手市議会のように、議会が主体となった地元の高校や中学との主権者教育を私たちも模索していますが、学校教育側のハードル以前の問題として、議会内合意に至ることができずに頓挫していることを白状します。その上で、同様の壁で悩んでいる方々の顔を思い浮かべながら、改選前に所属していた常任委員会の取組みを紹介したいと思います。

■きっかけは陳情

2021年9月、「投票日に雨が降り、車いすや杖や歩行器の人たちはぬかるみに大変苦労しました。投票所内を安全に歩けるように改善してください」という陳情が出されました。付託された政策総務委員会では現地確認を行い、市内21か所の投票所に様々な課題がありつつ改善が十分に図られていないことを把握。所管事務調査「投票率向上対策」を立ち上げました。

■オンラインアンケートで多様な声を把握

まず、課題を①既存投票所の課題 ②投票機会の拡充 ③投票への関心を高める方策 に大別し、初めてオンライン市民アンケートを実施。市議会HPや各委員がSNS等で呼びかけ、1か月間で10~70代まで115人の回答を得ました。真剣かつ丁寧な記述が多く、その後の議論に繋げることができましたが、「投票に行った」が95%であり、「行かない人」の意向把握は課題として残りました。

■関係機関への調査&学び合い&対話

課題②③については選管に対して「投票率に関するデータの提供」を求めるとともに、「これまでの投票環境改善の取組み」「期日前投票の拡充」「共通投票所の設置」「移動投票所の実施」「投票区の見直し」等をテーマに委員間で意見交換を重ねました。課題③は教育委員会が担う側面も大きいため、市内小中学校における主権者教育を中心に聴き取りと意見交換を実施。コロナ禍でオンライン開催となっていた議会報告会でも参加者から多くの意見をいただきました。

その後、専門的知見の活用として佐藤淳青森大学教授によるオンライン研修「投票率向上のために私たちが出来ること」を開催し、選管委員や教育委員会事務局の参加も得て「有権者が投票に参加する要因」や先進事例を共に学び、直後の参院選時には課題①について全議員に呼び掛けて各投票所の実態調査、課題の再整理を行いました。秋には取手市議会の岩崎弘宜議会事務局次長(当時)と可児市議会の川上文浩議員に学ぶ研修をいずれもオンラインで実施。

投票区の定期的見直しや期日前投票所開設時間の大幅延長等、多角的な取り組みを進める大阪府箕面市へは視察に伺い、最後に1年余りの調査を踏まえて議会として初めて選挙管理委員会委員との意見交換に臨みました。

■関係機関に提言。国には意見書を送付

2022年12月定例議会で委員長報告を行って活動を終了し、市長、教育長、選管委員長へ提言書を手渡しました。加えて『郵便投票の対象者を要介護「3」以上に早期拡大を求める意見書』を委員会提出議案として全会一致で可決し、国に送付しました。

以上の経過や提言内容等は市議会HPに掲載してあります。昨春の統一選時に反映された点は、投票立会人に公募の若者が増えたことと、無味乾燥だった投票済証に初めてイラストが入った程度でしたが、新たな啓発事業に取り組む等、選管の意欲も感じています。小さな前進を関係する機関と確認しつつ、今後も投票率アップへコミュニケーションを図りながら互いの責任を果たしていけたらと考えています。

6月議会最終日に行われた「緊急質問」について

6月3日から続いていた6月定例議会が閉会となりました。

最終日の昨日、全ての議案に結論を出しところで、渡辺みのる議員から「小池都知事に都内自治体の首長が出馬要請を行った件について緊急質問を行いたい」旨の動議が提出されました。

すぐに議事日程に追加するか否かが諮られ、13対11の賛成多数で可決となり、質問時間を決める議会運営委員による協議が行われた後、16時20分に再開されました。

これに先立つこと数時間前…開会前に渡辺みのる議員が控室を訪ねて来て、

・先月、小池都知事に対して都内自治体の首長が出馬要請を行い、当市の渡部市長も名を連ねた件について、なぜそんなことをしたのか、知事側から要請があったという報道は事実なのかなど、緊急質問という形で質したい。

・そのためには、本日の本会議で動議を提出し、議事日程に追加することが諮られるので、ぜひ賛成してほしい 旨の話がありました。

私が経験してきた21年間では緊急質問がおこなわれた記憶はありません。私は、

・報道された件は私も問題だと考えていて、その日にSNSにもアップしており、渡辺議員とほぼ同じ認識に立っている

・一方で、緊急質問には要件があり、該当するのか?なにが緊急なのか?という点で疑問がある

・告示を迎えて選挙中の段階で議会として行うことにも懸念がある。報道された後、6月議会初日や3日間行われた一般質問の日等に行うべきだったのではないか?

等をその場で答えた上で、会議規則や議員必携を開き、ネット上でも事例を探し、緊急質問を認めるべきかどうか考えました。

15時の休憩時、「追加の議題とすることを認めるべき」という結論に達し、議長、渡辺議員にその旨を伝えに行きました。

上記の疑念が自分の中ですべて消えたわけではないのですが、これまで東村山市議会では、決議や意見書等を議題にしたいと提案する議員があっても、その内容以前に議題とするか否かの段階で過半数の壁が立ちふさがり、多くが日の目を見ずに終わるのを数多く見て来ました。そのため私はおもに過半数を持っている側に対して「複数名の賛同があれば議題として取り扱った上で、質疑や討論を通じて是非を論じて可決なり否決なりした方がよい」と事あるごとに言ってきました。この一点に立ち返ると、要件や手法に疑問が残ったとしても、私がNOということで議題にならないという事態だけは避けなければいけない、と考えたところです。

これには、会派は組んでいませんが同じ部屋を割り当てられている鈴木たつお議員とかくたかづほ議員と昼休みに率直な意見交換をしたことも少なからず影響しました。年齢も期数もバラバラ、思想信条や優先順位、議案への賛否など異なる点も当然多々あるわけですが、だからこそ気づかない点や学ぶことがあるものだな…と今さらながら思いました。

ということで、昨日の配信を録音した方から音声をお借りして、文字起こしをしましたので、以下アップします。

結果的には、渡辺みのる議員と市長との穏当なやり取りが8分少し続き、どちらにとっても…議会にとってもよかったのではないか、というのが私の印象です。

渡辺みのる議員)質問の機会を与えていただき感謝。5月28日に小池百合子知事に対して都内52区市町村首長が次期都知事選への出馬を要請したと報道があった。報道を知った市民から市役所全体として関わっているのかなどの問い合わせが私どものところに来ている。市長個人の思想信条は尊重するが、報道の事実関係の確認と出馬要請に参加した意図について市民に明らかにすべきと考え市長に質問させてもらう。まず、出馬要請をすることになった経過を時系列で伺う。

渡部尚市長)まず前提として、後ほど質問があるかもしれないが、私の認識としては出馬要請をしたという認識ではない。あくまでも支持を表明したということ。このたびの、選挙中なので名前は控えるが、現職知事への支持表明に至った経過だが、まず23区で区長有志において自発的に現職知事に対して出馬を要請する動きがあった。こうした状況の中で、知事の周辺からある市長に対して、出馬した際には多摩の市長たちからも支持をいただくことは可能なのかという問いかけというか打診があったことから、5月17日に開催された東京都市長会の役員会終了後、並びに5月24日開催の東京都市長会の全体会の終了後に、任意で残っていただいた市長でこうした23区の状況や問いかけがあったという情報を共有した上で、支持できる市長については連名でその旨を表明することになったことによるもの。支持を表明するか否かについては、あくまでも個々の市長がそれぞれの自由意思により判断したものであって、先ほど申し上げたように問いかけというか打診のようなものはあったが、知事や周辺から支持をしてほしいとか、まして立候補要請をしてほしいといったような依頼や要請に基づくものとはとらえていない。以上が経過。

渡辺みのる議員)次に聞きたいことまで答えていただいたので次に最後になる。改めて、今おっしゃっていただいた経過を踏まえて市長が支持表明…私は出馬表明と思っていたが…支持表明に加わった理由をお聞かせいただきたい。

渡部尚市長)私としては、現職知事の当選以来、直接私たち市区町村長から意見聴取をして、ある程度、全部とは言わない…ある程度要望を聴き入れていただいて、たとえば東京都市町村総合交付金についてはかなりの増額をしていただくなど、完全に格差ゼロというわけではないが、多摩地域の市町村行政に対して手厚い支援を行っていただいていることについては高く評価しており、今後も東村山市の発展のため、多摩地域の市町村への支援の充実強化を強く希望して支持を表明したところだ。

渡辺みのる議員)すみません、最後と言っておきながら。改めて、市長個人として支持を表明したというところで、職員や市の予算は関わっていないという認識でよいか。

渡部尚市長)報道では各市長区長の個人名ではなく自治体名が出たので、たぶん驚かれたり疑念を持たれた市民の方がいるだろうと承知しているが、先ほども申し上げように支持を表明するか否かについて、あくまでも個々の市長がそれぞれの自由意思に基づいて判断をしたものなので、先ほども申し上げたように正式な市長会で話をしたわけではなく、任意で残っていただいた方々で話をして、最終的には一人ひとりの市長個人が判断したもの。これまでも私としては各級の選挙…衆議院議員選挙や都議会議員選挙や同日に行われる市議会議員選挙では、割と明確に支持を表明させてもらっている。これはあくまでも行政、市役所とは無関係のことであって、個人として行っているもの。当然今回のことについても、市の職員を使うとか、何らかの税金を使った行為ではない、と弁明させてもらえたらと思っている。

レポート106号の配布始めました!

待ちに待った満開の桜。それを待ちきれぬように一斉に芽吹く若葉たち。

みなぎる命の力をことさらに感じる春です。

市政レポート106号では、3月議会で成立した今年度予算の関係を中心にお伝えしています。

【1面】2024年度予算が成立/佐藤まさたかの意見(賛成討論の要旨)/予算特別委員会における賛否一覧/次回の議会報告会と6月定例議会のお知らせ

【2面】まさたかの視点・論点 ①秋水園焼却炉の再整備は凍結・見直し ②中学校全員給食と給食費無償化 ③こども計画策定へ /4月のまさたかミーティング/プロフィール

さらに詳しい内容や議会の状況などをご報告し、ご意見を伺うと共に情報交換をさせていただくための「4月のミーティング」の日程は2面に載せました。ご都合のつく回にぜひご参加ください。

6月議会直前の情報提供・共有のミーティングは6月2日(日)の公民館の予約がまだできないため確定できませんが、6月1日(土)20時~オンライン、2日(日)10時~廻田公民館、同日15時~市民センターの予定です。5月に入って確定しましたらこのブログやSNSなどでお知らせいたしますし、メール等でお訊ねいただければ幸いです。 

与えていただいた新たな4年間の任期の1/4が早くも終わりました。

市政や市議会へのご意見、ご要望、ご相談など、いつでもお待ちしています。

気持ちの良い季節へと進んでまいりますが、体調にご留意の上、どうぞお元気でお過ごしください。

山川さんの訃報に…

元東村山市議の山川昌子さんが亡くなられたとのこと。議会事務局から訃報が届きました。享年77歳。早いですよね。昨年秋だったか、役所で出くわしてご挨拶した際、少し痩せられたかな…と感じたのが最後になってしまいました。

21年前、全くの無所属で右も左もわからぬ世界に飛び込み、今のような新人研修も殆ど無いまま放置されて結構困っていた私に声を掛けてくださったのが山川さんでした。最初の議会よりも前に「水防訓練」という初めて聞く場があって、「何を着て、何を履いていったらいいんだろう。誰かに訊かなきゃ…」などと思っていたら、「まだ防災服は持ってないでしょうから、動きやすい服装と長靴と軍手持参で来るのよ。」「ヘルメットは貸してくれるはずだから、始まる10分前には席に着いているようにね」等々、親戚のおばちゃんのようでしたが、正直助かりました。

その直後の臨時議会で配属された「政策総務委員会」という、これまた聞いたこともない名前の委員会の委員長が山川さんで、委員6人は清水雅美さん(自民)、木村芳彦さん、(公明)田中富造さん(共産)という超重鎮3人と、野田数、桑原理佐、佐藤まさたかの新人3人で珍構成と言われた顔ぶれ。

子どものことに取り組めると思って議会に飛び込んだのに全くの畑違いで当初は戸惑いましたが、市役所を俯瞰して見るような立ち位置の委員会なので全体観が養われることに気がついてからは、議案や請願審査のイロハや、先進自治体への視察地を考える際の視点等、今に繋がる土台を形成してもらったと2年間だと思っています。

住んでいる地域が近かったこともあり、議員を退かれた後もいろいろな場面でお会いすることが多く、まだまだお元気だと思っていたのですが…。

長い間、本当におつかれさまでした。

どうもありがとうございました。安らかに…合掌。

私たち市民ができること…「語り継ぎ部(かたりつぎべ)」

国立ハンセン病資料館30周年記念講演会「森と資料館を創った人々の想いを受けて~30年間の人権学習の取り組み」をオンラインで視聴しました。
佐久間建先生が実際に出会って来た当事者の方たちと向き合い、積み重ねられてこられたハンセン病人権教育の実践。
https://www.nhdm.jp/events/list/6708/

そして、家族にまで及ぶハンセン病の差別は現在進行形の人権問題であること、国が設置した「ハンセン病に係る偏見差別の解消のための施策検討会」の最終報告書が昨年3月に出されたこと、ハンセン病問題の教訓がコロナ流行時に生かされなかったことの重大さ…等をしっかり踏まえ、ハンセン病問題から学び、他の人権問題や自分の生き方に広げるための教育が不可欠だという点、大いに共感しました。

また、「人権学習は、心の問題(道徳)ではなく、社会問題…憲法や基本的人権の問題として学習することが極めて大切」というお話にも、120%同意です。

2年前から、全生園の将来構想委員会が、入所者自治会、園当局、市の三者で進められていますが、会議は非公開のため内容は伺い知ることができません。
一方で、園内の建物や工作物…柊の垣根に至るまで次々と姿を消していっています。今日の質疑応答の時間にもそれを危惧する方が発言されていて、あぁ同じ思いの方がここにもいる、と思いました。

全生園は現在も病院であり、国有財産ですので、他用途への転用には大変な課題やハードルがあることは承知していますが、「仕方ない」で済ませてはいけないのではないか…と改めて思っています。
自分にできることは何かを考え、行動に移さねば、想いを共有する方たちと知恵を絞らねば…と改めて心に刻む時間となりました。

「語り部(かたりべ)」がいなくなりつつある今、私たち市民にできることとして、「語り継ぎ部(かたりつぎべ)」になりましょう、と佐久間先生。そうですよね…私たちがその一人となって、次の人、次の世代に伝えていく責任がありますよね。

講演の最後は佐久間先生の言葉に胸打たれ、パソコンの前で涙がこみ上げ拍手していました。

30年の実践を踏まえた佐久間先生の深く熱い想いをしっかり伺う機会を持てたことに感謝です。
都合で途中からしか視聴できず、内田館長先生のお話も聴けず残念に思っていたところ、アーカイブ配信をしてくださるとのこと。資料館の方々、ありがとうございます。

【速報!全議員の賛否一覧】

2月21日から続いた3月定例議会が先ほど全ての案件を終えて閉会となりました。

全議員の賛否一覧をいつも通り作成しましたのでアップします。

今回は議案番号順ではなく、賛否が分かれた案件と全会一致で可決した案件に分けて掲載しました。何度か確認しましたが、もし間違いがあった場合はお詫びして訂正箇所がわかるようにします。細かい表で申し訳ありませんが、拡大してご覧ください。

市民の方たちが出してくださった陳情をもとに委員会提出議案として上程された「ガザ地区に一刻も早く平和を構築するための外交努力を日本政府に求める意見書」は全会一致で可決。

「再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を求める意見書」も僅差で可決することができました。

長丁場の3月議会、皆様おつかれさまでした。

追記)昼休憩時には、今年度で60歳を迎えて退職される課長お二人、閉会後には同じく60歳を迎えて役職定年となるお二人が、ご挨拶をされました。実は私と同い歳の方たち。今年度から定年延長制度が始まって60歳=定年ではなくなったため、恒例だった議場でのご挨拶は無くなりそうだと一度は聴いていたのですが、小町議長の強い意向で残したとか。議長グッジョブ!

何十年も勤め上げてこられた方が思いを込めて語ってくださる話には、今日も深く胸打たるものがありました。

長年お世話になり、本当にありがとうございました。

新年度予算の審査が始まりました

東村山市議会は今日から5日間(18日まで)来年度の予算案を審査する特別委員会です。正副議長以外の23人が参加して6階の第1委員会室でスタートしました。

今日から4日間程度は、総額670億円余の一般会計を審査します。①総括 ②歳入 ③歳出:議会費&総務費 ④歳出:民生費 ⑤歳出:衛生費 ⑥歳出:労働費&農林業費&商工費 ⑦歳出:土木費&消防費 ⑧歳出:教育費 ⑨歳出:公債費&諸費 に対して、5つの会派と会派に属さない議員(いわゆる一人会派)5人が順番に質疑席から質疑をする、というやり方です。

今日で言うと、①総括 として、木村隆(自民)、村山じゅん子(公明)、浅見みどり(共産)、朝木直子(草の根)、かみまち弓子(立民)、佐藤まさたか、白石えつ子、鈴木たつお、かくたかづほ という順(敬称略)で質疑したら、答弁側も入れ替わって ②歳入 について同じ順番で…という流れ。(私は持ち時間の関係で歳入の質疑を今回は見送りました。そう言えばわたなべたかし議員は今日は一度も発言しませんでしたね…明日かな)

他の議会では全く違うやり方をしているところも多いはずで、あくまで東村山市議会では…ということです。

明日は、③歳出:議会費&総務費 から再開です。

ということで、私が今日の総括で質したことは↓こんな感じです。

1.公民連携の全庁的展開について

現市政は公民連携をとりわけ重視し、公民連携地域プラットフォーム、民間事業者提案制度、タウンマネジメント株式会社、スマートシティ協議会等の取組みを進め、積極的に地域活性化包括連携協定を結ぶ等、矢継ぎ早に政策を進めてきた。従来の民間との距離感を考えると疑問を感じることもなくはないが、基本方針を明示して進めてきたことは、持続可能な公共を展開するためと前向きに捉えている。それを前提に6年度の進展を期待して伺う。

①6年度に新たに取り組むことや、充実を図ろうと考えていることはあるか伺う。

②基本方針で掲げていることが全庁的に共有され、不断に実現が図られるよう進めているのか。部門によって民間事業者との距離感や関係構築にかなりの差があると感じる。確認したい。

2.市の事務事業を担う人たちの賃金について30年余にわたって続いたデフレ経済のもとで停滞していた物価が上昇を続け、民間における賃金も明らかな改善局面を迎えている中、市の事務事業を担う人たちの処遇も遅滞なく改善されなければならないのではないか。そこで以下伺う。

①本予算編成にあたり、市の事業に従事する人たちの賃金に関する検討は行われたか。

②市職員の場合は、都人事委員会の勧告次第で補正で財調取り崩しをして対応するという仕組みと理解するが、予め一定程度見込むことはしないのか。

③長期契約の委託や指定管理者制度においては、従来は期間中の物価上昇分や賃金改善分を見込んだ金額として提案、選定されていると理解するが、現下の社会情勢を前に、現在進行中の事業については継続に支障をきたす恐れも出てくるのでは無いかと危惧する。早期に対応を検討しなければならないのではないか。

3.事業別主要な施策評価シートについて

長年の懸案を踏まえた新たな取り組みとして感謝したい。その上で伺う。

①総合計画に基づく実施事業は、計画的に実現を図るものであり、リストラ対象にはなりづらい。事務事業の見直し、改廃を議論する際の基礎資料としての機能、内容を付加できないか。

明日は久々に「委員外議員」として質疑します~「図書館設置条例の一部改正」

東村山市議会は、今日(月曜)から木曜日までの4日間は4つの常任委員会の開催日です。

今日の「政策総務委員会」では、議案8号「監査の執行に関する条例及び下水道事業の設置等の条例の一部改正」を全会一致で可決、「再審法の改正を求める意見書を国会・政府に提出することを求める陳情」は賛成3(渡辺みのる、鈴木たつお、清水健文)反対2(木村隆、渡辺英子)の賛成多数で採択されました。

ネット中継を視聴していましたが、陳情の審査では委員同士の突っ込んだやり取りが続いて、興味深い討議だったと思います。賛否の別とは違う話として、「議決に臨む際に議員はどうあるべきか」や「地方議会は何のためにあるのか」について考える「生きた教材」として、録画が公開されたらぜひご覧になってみてください。

私が所属する「まちづくり環境委員会」は7日(木)9時半からで、議案2件の審査が予定されていますが、その前に…

明日(5日・火)9時半からの生活文教委員会で審査される議案第7号「図書館設置条例の一部改正」の審査に「委員外議員」として参加します。

「委員外議員」とはその名の通り、その委員会の委員以外の議員、という意味で、自分が(会派の議員の場合は同じ会派の議員が)所属していない常任委員会で行われる議案審査に参加して質疑ができるという仕組みです。

条例の新設や改正に関する議案は、通常ですと

①分野別の4つの常任委員会のどこかに付託 ⇒ ②付託された委員会で審査 ⇒ ③委員会として結論を出す ⇒ ④最終日の本会議で委員長が審査経過と結果を報告 ⇒ ⑤その委員会に所属していない会派の議員は質疑と討論が可能 ⇒ ⑥全議員で採決を図って結論 という流れですが、

委員外議員は②の部分に「持ち時間3分」の範囲で質疑のみ可能、ということになっています。明日の生活文教委員会は「議案1号:体育施設条例の一部改正「議案2号:市民農園条例の一部改正」「議案7号:図書館設置条例の一部改正」と3件の議案を審査予定なので、7号の質疑を委員会の委員5人が行った後に「委員外議員」の質疑を委員会が認めてくれた場合、傍聴席から発言席へ移動して質疑を行うことになりそうです。

この条例改正の趣旨は、「図書館長の資格要件を変更することで安定的な人材登用を可能にするため」としており、図書館長の要件を次のように変える(改正する)としています。

現在の条文)図書館の館長は、図書館法(昭和25年法律118号)第4条に規定する司書の資格を有する者とする。

改正案)図書館の館長は、図書館法(昭和25年法律第118号)第4条に規定する司書の資格を有する者又は図書館の機能を達成するのに十分な資質を有している者とする。

ということで、通告してある内容は以下の通りです。

1.条例改正が必要となった理由と、いつから、どこで検討され今回の提案に至ったのか正確なところを説明願いたい。と言うのは、「図書館協議会の意見を受け」と市長による提案説明があったと思うが、少なくとも令和3年度、4年度、そして5年度も第1回となる7月開催の協議会までは会議録を読む限り一度も触れられてはいない。第2回の11月の協議会で9月議会の報告として触れられているが、その場では研修や人材確保に対する意見や、本件に異議を唱える声も出ており、議論は全く深まっていない。第3回の会議録が未公開であり是非を判断できないので、議案審査日までに公開の上でお答えいただきたい。

2.「図書館の機能を達成するのに十分な資質を有している者」の中身を詳しく説明願いたい。あわせて「図書館の館長は、図書館法第4条に規定する司書の資格を有する者」を残した理由を伺う。

3.平成11年の図書館法改正によって館長の司書資格要件が削除された理由と、当市では維持を選択した理由、経緯、その意義を教育委員会としてどう認識しているか伺う。

4.「図書館の設置及び運営上の望ましい基準(平成24年 文科省告示)」では、市町村立図書館の館長についてはどのように定められていて、今回の改正にあたってどう議論されたか伺う。

5.図書館の組織体制を確認したい。館長、館長補佐、3係、4分館における正規職員、会計年度専門職、同短時間職、その他の職員の数、そのうち司書有資格者の人数を伺うと共に、条例4条に定める(1)館長(2)地区館長(3)司書(4)司書補(5)その他必要な職員の内訳を確認する。

6.司書資格を有する者を計画的に採用してきたのか。有資格者が増えるようどう取り組んできたのか。

7.本改正について、教育委員間及び教育委員会事務局では議論は十分に尽くされたと言えるのか。

8.本改正の必要性を一定理解しつつも、当市も館長は一般的な課長職ではなく専門性を担保できるよう、日野市や東久留米市のようにもう一段踏みこんだ規定とすべきではないかと考える。教育長の見解を伺う。

明日9時半に一般質問に立ちます「②保育に関する喫緊の課題について」

1.保育に関する喫緊の課題について

1)不適切保育へ対応する仕組みの整備を早急に

こども家庭庁は、保育施設での暴行や虐待、性加害等の不適切保育が2022年4月から12月の間に全国で914件確認されたと昨年5月公表した。その後も深刻な事案が報道される中、当市として早急に対策を講じることを求めて以下伺う。 

①不適切保育とは具体的に何を指すのか。原因はどこにあるのか、対策において重要なことは何か。当市としての認識を伺う。

②当市における不適切保育の実態と、市としての対応について、把握している範囲で伺う。

③もしも事案が発生した場合、保護者はどこへ訴え出れば適切に扱われるのか。

④港区が本年1月から「保育所等における不適切保育などの相談窓口」を開設し、保育に関わる相談を受け付け始めた。どのような取り組みなのか、確認してお答え願いたい。

⑤昨年9月の決算審査時に申し上げた武蔵野市の「保育総合アドバイザー制度」について、その概要を確認してお答え願いたい。

⑥静岡県裾野市は市内保育所における虐待事案を教訓に新たな取り組みを始めている。その概要を確認してお答え願いたい。

⑦当市が昨年3月に公表し、今年度中に「事故再発防止のための取り組み」を加えて完成させるとしている「教育・保育施設事故対策ガイドライン」について進捗を含めて説明願いたい。これは不適切保育に対応し得るものなのか。  

⑧本市においても全く他人事ではない話であり、早急な対策の検討を求め、見解を伺う。 

2)秋津・青葉地域の待機児問題について

昨年3月の予算審査時に、5年度の課題として秋津・青葉地域の待機児問題を指摘した。その後の進捗を確認するとともに、悲痛な声に大至急答えることを求めて、以下伺う。

①2月5日より、令和6年4月入所者の選考結果が通知されている。状況を伺う。

秋津・青葉地域の声はどう届いており、どう対応しているのか。

③1月29日に開催された子ども・子育て会議に示した市としての対策の内容を伺うと共に、どのような扱いになっているのか、説明いただきたい。  

④秋津・新秋津駅周辺に久米川駅周辺のような賃貸物件が乏しいことなどの課題は理解するが、切実な声に応えようとする姿勢に欠けるのではないか。市自らが可能性のある物件を探すなどの動きはしているのか。一例として、青葉町で長く利用されてきた旧花さき保育園園舎の活用を提案し、見解を求める。

3)東村山市が目指す保育を共有、浸透させる取り組みを  

平成22年9月議会で、『「子育てするなら東村山」のためには、明確なビジョンの確立を』と一般質問を行って以来、予算・決算審査時にも取り上げてきた「保育の質」問題だが、令和4年3月議会で「今改めて問う。保育園は誰のため、何のためにあるのか。」と問い掛けた。2年が経過する中で、こども基本法が施行され、コロナ禍も一定収まってきた今、その際にやり取りした点の進捗と共に、昨年3月の予算と9月の決算審査で指摘した件についても再度取り上げることで、何が進み、何がなぜ進まないのかを共に考えていただきたく、以下質問する。

①児童福祉法や保育所保育指針に基づくことは大前提として、当市が目指す保育とは何か。平成26年1月公表の「東村山市保育施策の推進に関する基本方針(以下、基本方針)」第3章以外に明示しているものはあるのか。この内容が適用される対象を確認するとともに、誰と、どのように共有し、深めてきたのか伺う。

②自治体でも、「保育に関するガイドライン」等を策定、公表している。一例として西東京市のガイドラインでは、同市が目指す保育をどう定めているか。  

③同じく「ガイドライン」を持つ武蔵野市では、平成24年3月の策定以来、29年、平成3年、そして今年度と改訂を重ねている。ガイドラインはそもそも何のためにつくられ、5年度改訂版のポイントは何なのか。

④当市の「基本方針」が策定された当時と現在では、法体系や制度、市内事業者の類型や数、利用児童数及び待機児童数の実態、所管する本市の組織も大きく変化してきているのではないか。何がどう変わったのか、整理してわかりやすく説明願いたい。

⑤平成15年に策定された「東村山市私立認可保育園設置指導指針(ガイドライン)」がいつの間にか消えていることを2年前に指摘した際、担当部長は「平成29年に子ども・子育て会議にかけ、積極的な認可行政を進めていくという中で趣旨について御理解いただいている」「当時の考え方のアップデートを図りながら、時代に沿った現代の運用をしている」と、市長からは「国の制度改正でそのまま使えないということだが、基本的には精神というのは我々としては生かしているつもり」と答弁があったが、公のルールとして定めた以上、手続き論として問題があると申し上げた。その後2年、ガイドラインや基本方針、当市のめざす保育について、庁内や子ども・子育て会議ではどのような議論が行われてきたのか。

⑥かつて当市の責任において策定した「ガイドライン」と「基本方針」を、新たな法や制度、当市の直近の実態を反映させ、不適切保育問題への対応や、コロナ禍の経験等も加え、新たな方針として一体的に改訂すべきではないのか。見解を求める。

⑦子ども、保護者、保育従事者にとって安心できる保育現場をつくり、当市の保育の質を高めるためには、担い手との信頼関係を構築することが何より大事ではないのか、と2年前にも提起した。子育て所管の各課、各職員は目の前の課題に真摯に取り組んでおられると感じる一方で、依然として部内でのタテワリによる情報共有の不足、風通しの悪さを指摘する声は諦めにも近いと危機感を抱く。事業者任せにも地域担当職員任せにもせず、子ども・子育て支援を現場で進めている方たちのリアルな声をもっと聴いていただきたいし、日常的なコミュニケーションを組織のトップレベルが積極的に図ることが喫緊かつ不可欠なことに思えてならない。自分の組織の繁栄よりも、このまち全体のこと、このまちの今を生きる子どもたちのこと、親たちのこと、未来の子どもたちのこと、親たちのこと、地域のことを本気で心配している人たちとしっかり向き合い、時に厳しい意見にも真剣に耳を傾け、真に市民が信頼する子育て支援策となるよう進めていただきたい。見解を伺う。

明日9時半に一般質問に立ちます「①市内バス路線の再構築へ向けて」~

東村山市議会3月定例議会は、21人の議員(議長と代表質問をした3人以外)による一般質問が続いており、残すは明日の7人となりました。

明日9時半開会直後に私からスタートし、かくたかづほ、下沢ゆきお、木村隆、子安じゅん、朝木直子、鈴木たつお各議員の順で行います。

私が今回取り上げるのは大きく2つです。以下、通告書の全文をテキストでアップします。まずは「市内バス路線の再構築に向けて」から。

1.市内バス路線の再構築に向けて 

市では道路事情等を理由に、更なるコミュニティバス路線の開設は困難という前提から、新たな移動手段確保の方策として予約型乗合タクシーの実験運行に向けた準備が進んでいる。一方、現在整備を進めている都市計画道路が一定のネットワークを形成した段階を見据えて、路線バス網の再編を考えていきたいとしてきた。中長期的な視点に立ち、市内バス路線の再構築を議論したく、以下質問する。

1)市内バス路線のこれまで

①現在に至るまでの市内民間バス路線の変遷を紐解き、ご説明願いたい。

②平成14年1月21日に市が運営するコミュニティバス(グリーンバス)の運行が開始された。コミュニティバスとはそもそも何か。

③当市がコミュニティバスを開設するに至った経緯について確認したい。最初の路線が東村山駅東口~新秋津間に決定するまでの検討の経過、事業者選定の経過、結果として銀河鉄道と西武バスの2事業者が2路線に分けて運行にあたることになった経過を伺う。

④一般旅客自動車運送事業として、乗合事業には道路運送法4条による乗合と、同法21条による貸切乗合がある。両者の違いを説明と、当市のコミュニティバス事業に21条事業者が参入できた理由、当時21条事業者に委託した他の自治体の事例があれば伺う。

⑤その後に4条乗合へ移行した理由と経緯を伺う。

⑥2014年からコミュニティバスの運行が西武バスのみとなった理由と経緯を伺う。

⑦新型コロナウイルス感染症が蔓延し、ワクチン接種を促進するために各自治体でバスが使用されたが、当市では貸切事業者5社に委託をした。これは21条貸切乗合を活用したものと考えてよいか。法的な位置づけと、当市が貸切事業者に特命随意契約で委託した理由、当市と同様の対応をとった自治体の例があれば伺う。

⑧3か年にわたり続いた所謂ワクチンバス事業に要した費用総額と、各社に支払った額を伺う。

2)市内路線バスのこれから

①バス利用者の減少や運転手不足等から、都市近郊でも民間路線の減便や路線自体の廃止等の課題が顕在化している。現段階で把握している当市の課題や懸念があれば伺う。

②埼玉県内ではコミュニティバス事業者の撤退表明が相次ぎ、各自治体が対応に苦慮していると聞く。当市ではその懸念はないものと考えてよいか。

③昨年7月に開催された地域公共交通会議において、事業者である委員から「現在、東村山駅東口と新秋津駅を結ぶ新規路線を計画している」と発言があった。それを踏まえて別の委員から「それによりグリーンバスの路線が変更される可能性はあるのか」と問われてもいる。本件は昨年6月議会の代表質問でも取り上げられたが、現段階で何か進捗はあるのか。

④現在整備が進められている主要な都市計画道路の予測完成年次を伺うと共に、現段階で想定できる路線バス網についての考え方があれば伺う

議場コンサート ファイナル♬

3月議会2日目(2月22日)昼休みに行われた「議場でさわやかミニミニコンサート」。
若きマリンバ奏者・生田夢弥さんの素晴らしい演奏でした!
どうもありがとうございました。

休憩中の開催でネット中継がありませんでしたので、ほんの一部ですがアップします。スマホ録画から抽出したので音も映像も悪いのですが雰囲気だけでも届きますように♬

①虹の彼方に
②人生のメリーゴーランド

#生田夢弥
#東村山市議会

虹の彼方に
人生のメリーゴーランド

議会を身近に感じてもらいたいと平成10年3月にスタートした企画で、以前は毎定例議会初日の朝9時半からでした。
東村山市文化協会の方々が準備してくださり、声楽、弦楽アンサンブル、ギターソロ、日本舞踊、ハーモニカ、盆踊り…プロもプロ張りの方も、純アマチュアも超アマチュアも、実に多彩な皆さんが登場くださいました。
3回出てくださった陽気なソンブレロおじさんは少し前にお亡くなりになったと聞きました。
そういえば、今では東村山の音楽シーンには欠かせないあのミュージシャンたちと初めて会ったのも、実は議場ミニコン。彼らはまだ20代~30代前半だったんじゃないかな♬♬本気のロックバンドはあの1回限りの超レアものでした。

今回で数えること89回目。

以前は初日の朝イチ開催で、コンサートが終わってしまうと皆さん帰られてしまうので、傍聴者増や議会への関心を高めることにどれだけ繋がっているのか?という課題がありました。

コロナ中に開会時刻を10時から9時半に繰り上げたこと等いくつかの要因で継続も難しくなり、コロナ明け最初となった今回で、歴史にひと区切りとなりました。
個人的には今回のように年1回、3月議会の代表質問時ならば可能なのではないかな…という思いも残りましたが…。

「こんなことでもないと議会に、議場に来ないよね」という機会を少しでもたくさんつくることも、私たちの仕事のうちだと思いますので、また新たな形が模索できますように…。

これまで本当にありがとうございました。

3月議会初日レポート

21日(水)から始まった3月定例議会。この日は9時半に本会議場に集まり、能登半島地震で犠牲になった方たちへ黙祷を行い、9:33から市長による招集挨拶。その内容は…

・被災地支援…都で調整会議を立ち上げて職員派遣等を行っている。活動内容は多岐にわたり規模も増大している。都から職員派遣依頼があり、1月30日から輪番で行っており、東村山市は2月27日~3月6日の9日間、罹災証明書発行受付業務等の支援に1名派遣するための準備進めている。輪島市では瓦礫が手つかずの状態で断水も解消されていない地域もあると聞くが、お役に立つよう頑張ってきてほしい。

・市民からの義援金を今年12月25日まで受け付けている。2月2日にはリトルシニアの監督と選手が訪れて義援金を寄付いただいた。2月15日には全議員からの義援金も。2月16日まで総額182万6,455円だった。心より感謝したい。

・シティズン時計から災害対応型時計を寄付いただいた。屋外ソーラー時計のほか、備品を寄付いただいた。市民から要望高かった久米川駅にも屋外ソーラー時計を設置いただいた。

・議案を19件を送付したので、審議の上ご可決賜りたい。

9:40に開会。※会議録に残るのはココから

まず議事に入る前に恒例のこのくだり

小町議長)この際、これからの議会運営について申し上げておきます。地方自治法に、議会における「言論の品位」「議場の秩序維持」「議長の権限」がそれぞれ規定されており、議員には議長に注意を喚起するなど、議員、議長共々、権利、義務が規定されております。東村山市議会として確認しておきます。今後においては、さきの議会運営委員会で集約されているとおり、議長権限でこうした規定を適用していくことに賛成の方の起立を求めます。 ⇒ これについては共産(4人)、草の根(2人)、わたなべたかし議員が反対、他は賛成。

続いて【会議録指名議員の指名】。これは議決は不要で議長の指名。今回は横尾議員とかみまち議員。

続いて【会期の決定】で、議決が必要。草の根(2人)以外が賛成。

9:43 【市長施政方針説明】スタート ※全文は市HPをご覧ください。主要な点だけ以下記します。

・新型コロナ接種支援…3月31日で終了し、高齢者インフルと同様に、65歳以上の定期接種となり、他は自主接種。6年度予算では計上していないが国都の動向を注視する。

・今年度も6回の補正予算を組んで時期をとらえて着実に進めている。定額減税と合わせて実施される給付を補正7号として提出してある。

・6年度予算について…第5次総合計画の4年次目となる6年度は、減収への対応含めて歳入増が見込まれることから、臨財債総額は大幅に削減され、極めて厳しい予算編成作業となった。これまで積み上げてきた基金と市債を最大限活用して財源を捻出し、方針を立てて施策を着実に進められるよう編成した。一般会計は過去最大、総規模は0.2%増。しかし一方で基金残高はピーク時の半分、財政調整基金も目安としている標準財政規模の10%を大きく下回る。中長期財政見通しでも、8年度には財調残高を上回る財源不足、12年度には基金総額を上回る財源不足、と極めて厳しい見通し。中長期的に財政の持続可能性をこれまで以上に高めないと、と強い危機感抱いている。歳入増へ着実に繋がるよう、まちづくりの好循環創出に全力で取り組む。事務事業の見直し、大規模事業の実施可否も含めて7年度以降予算に反映させたい。

・職員定数…公共施設マネジメント課に増員、デジタル地域ポイント事業のためにシティセールス課に増員、指導検査業務、ケースワーク業務、債権管理業務強化のため、生活福祉、介護保険課に増員。子ども保健給付課に増員、環境資源循環部に副主幹を設置、増員し、課の名称を環境政策課とする。まちづくり部は都市計画住宅課に住宅施策担当主幹を、まちづくり推進と用地課に増員。教育部には給食提供のために担当部長の継続配置と、教育総務課を設置し、増員も行う。現在の799名を14名増8名減で805名体制とする。

・60周年の取組み…記念式典は5月25日に前夜祭、26日には公民館で式典

・用途地域変更…4月下旬の都による一括変更と合わせて都市計画の決定告示を目指す

・廻田町4丁目区画整理…6年度も進める。道路無電柱化が課題と聞く。

・東村山らしい風景づくり

・中心核の整備…東口再整備は基本計画素案のパブコメ中。3月末に策定、公表を予定。周辺道路の整備に取り組む。駅周辺デザイン指針の7年度策定を目指す。久米川駅南口は、再整備基本計画検討委員会で検討中。3月8日・9日に駅前でオープンハウス形式で。秋津・新秋津駅周辺は、4月25日に第2回とんぼ市をちろりん村で開催すべく準備中。

・みどりと水辺の保全…薬師山は最大の面積でもあり、公有地化進めている。本日付で事業認可予定した。3月16日に認可説明会を廻田公民館で開き、7年度以降に用地取得したい。萩山公園は、指定管理者や高尾デザイン専門監とで協議進めてきた。設計が固まって2か年工事とならざるを得ないと判断。前川公園は12月末には管理棟を解体撤去工事完了し、運用開始している。基本設計取りまとめ中で、6年度は実施設計を行う。溢水対策や集会機能等の多機能のスポーツ公園となるよう整備を進める。

・道路整備…連続立体工事は駅舎構築工事が進んでいる。1面2線分のホームドア設置工事に着手する。都市計画道路3・4・5号線は土地収用法明け渡しの手続きを進めている。1月18日に都の収用委員会で審議開始。3・4・9号線、3・4・10号線も3・4・31号線も丁寧に進めていく。10年計画の8年になるので、今後の整備の方向性を検討していく。

・保育園待機児対策…5年度は秋津・青葉地域を中心に22名中10名が1歳児だった。地域を絞り、1歳児に絞る対策進める。8年度からの認可園も検討中。

・小中学校の給食…親子方式や外部化も視野に早期に取り組む。老朽化が進んでいる青葉小を子校、大岱小を親校として8年度から。

・中学校給食は選択式から全員給食に変更し8年度に実施する。プロポを本日公示した。

・白州山の家…平成12年3月に建替えたが、23年経過し老朽化、利用者も減。土地を借用していることもあり、青少年対策委員会の意見も聴き、近隣の野外体験施設の視察を行い、北斗市との調整してきたが、8年度をめどに廃止したい。

・長寿を共に祝う会…福祉協力員から高齢化による負担増の意見、式典より記念品をという声が多い。今後は式典は行わず、対象者を80歳のみとして記念品を贈呈する方法に変更する。

・憩の家巡回バス…4年度から中止してアンケート実施して検討してきた。ニーズが高くないので、5年度で廃止する。

・ワークライフバランス推奨事業表彰…6年度から始める。3年間有効の認定証交付とPR。

・焼却施設整備…12月議会で一旦立ち止まり他の方策を検討するとした。最も基礎的サービスなので、相当のスピード感も重要。6年度は施設規模の算定方式見直しと更なる使用を見定める検討。広域化は柳泉園施設が23年経過しているので少なからず可能性に期待できる。事務レベルでの情報共有から協議の積み上げのためにも、構成団体に打診を行い、一定の理解を得られたら協議の申し入れをしていきたい。

・学校を核とした公共施設の再生…アクションプラン案に28日までパブコメを実施中。

・使用料手数料の基本方針改定答申受け2月26日からパブコメ行う。全体見直しで適正化図る。

・主要な施策評価シート…1年遅れたが、計画側が完成したので参考資料として示した。事業の見える化を目的に実施計画事業を対象に作成した。適宜見直しして効果的に運用したい。

・子ども子育てデジタルワンストップ事業…2月1日から開始している。

・総合評価方式の入札…27年度から試行的実施してきた。24件実施し、全案件で市内事業者が落札し、評定点も上位の成績。一定の成果認められたので6年度から本格実施する。IS14001を加え、中小企業も取り組みやすくする。SDGsパートナー、認定の有無も評価項目に追加。

・みんまち検証会議への諮問…新たな公募委員3名迎えた。市民参加手法のアップデート目指す。3月の会議で諮問行い議論重ねてもらう。

(10:57終了)

続いて議案審査に入り…

【後期高齢者医療規約の一部改正】…草の根以外の賛成で可決

【一般会計補正予算(7号)】…草の根以外の賛成で可決

【後期高齢者医療特別会計補正予算(2号)】…草の根以外の賛成で可決

【介護保険事業特別会計補正予算(3号)】…共産党、草の根以外の賛成で可決

【下水道事業会計補正予算(1号)】…草の根以外の賛成で可決

【常任委員会に付託する9つの議案の趣旨説明】

【予算特別委員会に付託する6年度予算案の趣旨説明】

【予算委員会正副委員長の選出】

  ◎委員長…小林美緒議員14票/朝木直子議員9票 ⇒小林美緒議員を選出

  ◎副委員長…村山じゅん子議員14票/さとう直子議員9票 ⇒村山じゅん子議員を選出

※18時30分頃に散会

明日(21日)3月議会スタート!

2月14日(水)に告示され、市長からの議案、市民からの陳情、全議員の一般質問がすべて出揃い、明日午前9時半に3月定例議会が始まります。

18日(日)には、3月議会直前まさたかミーティングとして「朝まさたか@廻田公民館」「午後まさたか@中央公民館」「夜まさたか@オンライン」に、それぞれ4人、4人、3人の方がご参加くださいました。

希望とは全く違う保育園へと言われて困っている人が身近にいる/災害発生時に保育所や幼稚園等は地域の避難計画でどう位置付けられているのか/避難所になっている学校に車椅子は備えられているのか/身近に外出困難な高齢者が増えている。自治会や老人会の解散で地域コミュニティが成立しないところも出ている/歳をとった時のことを考えて地域を再構築しないと…/不登校の扱いが変わったことを学校だけでなく地域は理解しているのか/子どもたちの居場所の選択肢を増やす努力を/教育虐待の深刻な状況を教育委員会はどう理解して動いているのか/議会報告会での質問への回答が不十分な場面が多い。事前に出せるようにすれば噛み合ったやり取りになるのではないか/市政60周年の年だが、市議会は何もしないのか?/子どもや若者の意見を議会としてきちんと聴いてほしい/子どもの発達障害について市の相談体制…特に入口の段階で、きちんと受け止めてコーディネートする仕組みを整えてほしい/中長期財政見通しが出されたが、今までもあったのか?/今後は今まであった事業を減らしたり削らざるを得ないだろう。議会は逃げずに議論し、責任を果たしてくれないと困る/部門によっては会計年度職員が果たしている役割が大きく、正職員より頼りになることもある。処遇はしっかりしているのか?

率直なご質問やご意見をたくさんいただきました。どうもありがとうございました。予算委員会での質疑や今後の質問等に繋げてまいります。

当日ご説明した資料に少し加筆修正したものを以下アップします。

2月3日(土)16時~17時半 富士見公民館で「午後まさたか」

定例議会の合間に開いている「まさたかミーティング」

昨日(1月28日)は中央公民館(10時~)、廻田公民館(13時半~)、オンライン(20時~)に12名の方がご参加くださいました。オンラインには市政レポートを見て…という初めての方もお二人いらして、地味でもコツコツ継続していこうと改めて思いました。

今回は、12月議会の一般質問で取り上げた「学校を核とした公共施設再編・再生」をメインの話題としつつ、秋水園の焼却炉建て替えの凍結、運動公園プールの廃止等をご報告しています。

で、もう一度。今週末の2月3日(土)16時~17時半、富士見公民館で開催しますので、お時間ありましたらお出かけください。

私をご支持いただく云々とは全く関係ない場として継続していますので、お名前やご住所を伺うこともありません。市政の今、今後の動向を考えるための一つの情報源としていらしていただければ幸いです。

尚、ポスティングした市政レポート105号には「2月3日(日)」と曜日を間違えて記載してしまいました。初歩的なミスで大変申し訳ございません。

正しくは土曜日の午後4時です。会場でお待ちしております!