恩人の死

7月5日の朝です。6月議会の報告もせぬまま、日々慌ただしく過ぎていきます。結果報告、この後の記事でアップします。

今朝、また一人、恩人の訃報が届きました。
22年前、右も左もわからないで飛び込んだ市議会。直後にたまたま訪れたお店で声を掛けてくれた職員さんでした。「空飛ぶ三輪車で働いていたという新しい議員さんだろ。俺は職員だけど、保育園に居たことがあるんだよ。よろしくね。」
完全に一人ぼっちのスタートだったので、どれだけホッとしたことか。

以後、在職中はもちろん、退職後もいつもずっと気にかけてくださり、落ち込んだり疲れた時を見透かしたように電話がかかってきました。
「佐藤さん、元気か?人生、財産は人だぞ、人。金でも名誉でもないんだよ。エラそうな議員なんかになるなよ。人のために生きてくれよ。ちゃんと見て応援してるからな。なんかあったらいつでも連絡くれよな」と。
ヘビースモーカーだったので電話越しに咳込むのがいつも心配でした。

最後に会ったのは、コロナ明けにお見舞いに訪ねた時。
毎日書いているというノートを見せてくれて、あの人、この人、昔の仲間や後輩のことを詳しく話してくれ、「来てくれてありがとう。期待してるから、からだ大事にがんばってな」と。
病院5階の窓ガラス越しに車椅子から名残惜しそうに手を振ってくれた姿が鮮明に焼き付いています。

あなたのお陰で今があります。
本当にありがとうございました。合掌。