他責から自責へ

自分の主張が受け入れられない、通らない。

議会は社会の縮図なので、もともとそんなことだらけです。

己の正論が他者にとっても正論であること、多くないですから。うちの議会で言えば、25通りの正論がある、といつも思っています。


なのに、通らない原因を相手方にだけ求め、己の陣地から己の正義と正論をいくら主張したって、物事が動くわけがありません。

議会を変えたい、と動き出した2008年頃にお会いした会津若松市議会の目黒章三郎さんに教わったのが「2:6:2運動論」です。

物事変えたければ、思いを共有する2をまず探せ、無ければ作れ。2ができたら、6へ本気で働きかけろ。何が何でも抵抗する2も必ずいるから、それは最後は捨ててもいい。

その後、議会内でもがいていた2013年秋には、琵琶湖のほとりにあるJIAM(全国市町村国際文化研修所)での研修で、早稲田大学マニフェスト研究所事務局長の中村健さんから、「うまくいかないことを他者のせいにして愚痴りに来たのなら、すぐに帰ってください」とピシャリと言われ、ハンマーで頭を殴られたような思いをしました。

動かせない己、変えられない己に目が向かない限り、事態の好転も政策の実現もない。

他責から自責へ。

これは、今、うちの議会が直面している問題に限らず、自分自身にとっても、ずっとテーマであり、課題です。

さて、会場にお集まりいただいて開催する形の東村山市議会としての議会報告会は、今回も見合わせざるを得ない、という意見集約のもと、8月に続いてオンラインによる報告が行えるように広報広聴委員会を中心に準備してきました。

明日は10時から、動画の収録作業を行います。手話通訳の方にも加わっていただきます。

今回は約10分ものを2本撮って、編集をし、11月半ばにリリースできるように進めていきます。リリースと同時に、動画を観てのご意見をお寄せいただけるような発信も議会として行いますので、注視いただければありがたいです。

秋深し‥学び合いの日曜日

市役所5階からの景色も秋めいてきました。

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今シーズン初の土鍋炊き込みご飯&おそらく今シーズン最後の揚げ浸し(写真は浸す前)、いずれもまあまあ美味しくできました。

昨日は、午前中は小山茂さんをコーディネーターに開催されてきた「みんなで考える〜ジブンゴトとしての不登校」最終回に参加させていただき、大いに考え、大いに頷き、自分に問い掛け‥。

・科学的にわかってきたことは教育現場へ加えて、いい環境をつくっていく

・得意なことを活かしながら育てていく

・二次障害の最たるものが不登校。追い込まれた結果としての不登校

・保護者をたくさんの大人が応援する

・教員が人と人として保護者と付き合う

・主体的な学びにつながる「選択」の重要性

・「同じ⇒平等」を一貫して追い求めてきた学校を「違う⇒公平」な学校へ変えていく

 講師の櫻井康博先生のお話は、学者・研究者のそれというより、長年にわたって現場の教員として様々な苦労をされながらも、理想や希望を決して見失うことなく歩んでこられた実践者としての実感に満ちたものでした。ご自身の言葉をとても大切にされる方なのだとも感じました。

 現実に照らして、それらがすぐにできるか否かはあるにせよ、あるべき姿を明確に掲げて、そちらに向かって進めていくのかどうか、は、判断であり、決断だと思いました。

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 終了後は市民センターへ移動し、14時からの「午後まさたか」の準備。いつもご参加くださる方たちが「久しぶり!」とお越しくださる中、「初めまして」だったのが横嶋勝仁さん。議会改革の師・敬愛する会津若松市議会の目黒章三郎さんから私のことを聞いて都内から来てくだったとのこと。恐縮するやら、ご縁に感謝するやら。

 PCRセンター含めコロナ対策のこと、志村けんさん名誉市民顕彰や銅像のこと、駐輪場指定管理者のこと、交通不便地域と公共交通のこと、放課後等デイサービスで働く青年の本音、議会への厳しい注文等々、予定した2時間をゆうに超えて話は続きました。

 横嶋さんが「まるでゼミのようですね」と言ってくださいました。どうしても私が説明したり答えたりする場合が多いですけど、誰が先生でも生徒でもなく、気になる事を持ち寄って、誰かが問い、誰かが答え、わからなければまた話し、考え、小さくとも前進に繋げる。そんなサイクルを今後も地道に回して行けたらな…と思っています。

使用料・手数料の見直しへの議論

今夜は今年度2回目の「使用料等審議会」を傍聴。傍聴者は私だけでした。

テーマは「使用料・手数料の基本方針(改訂版)」の見直しについて。昨年9月の会議で初めて議題となり、都合4回目の協議でした。

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現在の基本方針は2005(平成17)年に策定されたものが後年一部改正されたものですが、今回の見直しの目的は、「新公会計制度への対応」と「公共施設を取り巻く状況の変化への対応」としています。

2005年に初めて施設の減価償却費を料金に反映させて殆どの施設を大幅値上げとし、公民館等での障害者団体や青少年団体への減免措置もほぼ無くした時には相当議論をさせてもらいました。あれから15年。

今夜の会議では、「現行の改定基準の再評価」「算定結果以外の状況も加味することの明文化」「激変緩和措置の検討」の3点について活発なやり取りがありました。

今後、「耐用年数到来後の減価償却費の取扱い」「新設項目の検討」等を経て、年明けには「改定基本方針素案」が作られ、年度替わりの頃に市民意見(パブリックコメント)の募集、5月頃に「改定基本方針」が確定してから「方針に基づく全体見直し」が行われることとなっています。

「受益者負担の適正化」という言葉を市役所はよく使いますが、公共施設における受益者とは誰か、その益とは何か、という点での本質的な議論もしっかり行ってほしいと思っています。

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ちょっと踏ん張っている東村山市の人口

10/1現在の数が公表されました。

151,478人(前月比+27) 男性73,788(-10)/女性77,690(+37)/世帯数74,064(+30)

総人口はピーク時(2011年7月・153,558人)比で2,080人少ないけれど、最少時(2017年3月・150,437人)比では1,041人増。

5年半かけて微減を続け、3年少しかけてジリジリと戻している感じで、今月も微増です。

6年近く前の水準(2014年12月・151,531人)に近くなってきました。

9月議会で議決した来年度から10か年の第5次総合計画基本構想における将来人口予測では…

2030年(10年後)は143,940人 ⇒ 2040年(20年後)は134,489人 ⇒ 30年後の2050年には123,637人としています。

超高齢超少子社会の中、本格的な人口減少に転じることは避けられないと考えられていて、第5次計画もそれを前提に策定されました。減ること自体を嘆いていても仕方のない話で、あらゆる施策は人口減を前提に進めていくことになります。

現在26.9%の高齢化率(65歳以上)は、10年後30.2%⇒20年後36.8%⇒30年後40.5%。私自身もそっくりそこに入るわけですが、65歳以上を「老年人口」と定義して、15~64歳までの「生産年齢人口」と区分することは、実態とはどんどん合わなくなっていくだろうと思います。

※グラフは1、2枚目が自作、3枚目は東村山市第5次総合計画基本構想に掲載されているものを転載しました。