選挙を前にしたこの時期になると、様々な機関や団体からアンケートや公開質問状が届き、そこへの回答を求められます。
今日アップするのは「NHK地方議会取材班」から届いたもの。現職対象の調査のようですが、過去にはなかったものだと思います。
それだけ関心が寄せられているということなのかな?
回答は任意であり、「全体を集計して分析するので、個人を特定するような形で紹介するのが目的ではありません」と書いてありました。
なかなか面白い設問や選択肢もあって、自分だけで収めてしまうのはもったいないので、おもだったものを公開しようと思います。画像の後に、最後の「自由記入欄」に書いた私の意見を載せます。
【自由記入欄】
私はたまたま10数年務めていた職場を離れることになった後、比較的身軽なタイミングであったので、様々な出会いの中から39歳で市議選に打って出ることになりましたが、以来4期16年続けてくる中で思うことは…
会社や役所などに勤めている人が志を抱いて議会という場に挑もうと思い立っても、退路を断って臨むことになりますし、仮に当選できたとしても、4年ごとに無職となって放り出されるリスクを背負います。
ともすると、中央の政治をそのまま持ち込んでみたり、市長与党だ野党だと国会の縮小コピーのような発想しかない議員が居たりするので、 私は、政党や特定の組織をバックとした支援層を持たない私のような地方議員が、1人でも2人でも当選して、そういうことから離れて一生懸命働くことがいつの時代も大事だと思っています。
そう考えると、地方議員のキャリアパスの問題は大きなネックになっていると思います。
もちろん、基本的には本人の人生設計の問題であり、仕事のやり用の問題であり…、任期中に退任後を見据えて資格取得や新たな道への目途をつけて転職していく人もいるので、自分ももっと頑張らなければ…と思うのですが。
議員としての務めを果たし、さらには議会報告会等の議会として新たに取り組んでいる公務としての業務を担ったりすると、正直24時間では足りないと感じることが少なくありません。私自身で見ても、初当選からの6~7年間と、その後の9~10年間では業務量は圧倒的に増えています。もともと地方議会が「怠け者の楽園」であったとも言われるので、今の状態は決して働き過ぎなどではありませんが。
【追記】地方議会でも、大いに働く議会、住民福祉に資する議会づくりに全力で取り組んでいる議会、それを創り、支え、日夜奮闘している議員が全国各地にいます。ゴシップや失言を報じるのもお仕事でしょうけれど、地方議会のそもそもの意義や意味、先進的な取組みや住民本位の活動などを、もっともっと取材して取り上げ、わかりやすく伝えてほしいと切に願う次第です。地方自治を支え、つくり、日本を変えていくのは地方議会からだと信じています。どうぞよろしくお願いいたします。