議会ICT化特別委員会の速記録

今日(15日)午前中は「議会ICT化に関する調査特別委員会」が開かれ、土方桂委員長、渡辺みのる副委員長、横尾孝雄委員、白石えつ子委員、朝木直子委員、島崎よう子委員の6名による議論が行われました。
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私は自分の控室でライブ配信を見ながら、発言を打ち込んでおりました。
以下、恐らく全体の8割以上は書き留められていると思いますが、急いでアップするので誤字脱字あるかもしれません。
その際は気づき次第直していきますので、ご容赦ください。
長いです。

※10時開会
初めに事務局より調査報告。

・前回報告した13議会の中で、執行部予算でWi-fi環境整備は東松山市のみ。
所沢市に改めて確認したところ、モバイルWi-Fiルーターを議場に持ち込んで実施しているのでイニシャルはかかっていない。ランニングコストは議会で負担しているとのこと。
東松山市では議場、委員会室含めて全庁で整備済みで、議会のみの算出は難しいが、およそ200万円程度かかったとのこと。

・聴覚に障害ある議員がいる議会でのタブレットの事例としては北区と明石市。

北区はあらかじめ発言内容をPCに入力してそれを音声ソフトで変換。答弁は文字変換用ソフトで議員のタブレットに飛ばして表示している。イニシャル424万円 ランニング77万円。
明石市は、機器の導入はしていない。議員本人が手話で通訳者へ、それを通訳者が発言している。常時4名の通訳者を配置。手話通訳者の発言であっても、当該議員の発言として会議録に残している。機器の導入は考えていないとのこと。

・当市の執行部のタブレット導入検討状況は、現時点ではペーパレスや業務効率向上を目的としては導入予定ないが、働き方改革の一環として庁内ネットワークのバージョンアップやグループウエア導入は検討している、とのこと。

朝木直子委員)北区の件で聞く。聴覚障害の議員が当選してから導入するまでの経過は聞いているか?
議会事務局次長)HPでもアピールしているが、検討会議を重ねて導入したと聞いている。

土方桂委員長)議場、委員会室へのパソコン、タブレット持ち込みについて意見を。

渡辺みのる委員)共産党は持ち込みはやってみるべきだということでまとまった。音の対策や個人的なメールなどの対策は必要かもしれないが、やってみて、どう活用できるのかを試行するのはぜひ進めるべき。その後はその後の議論で。希望する議員は持ち込めるようにしたい。

横尾孝雄委員)進めた方がいいが、音やほかの作業の問題はある。電子機器持ち込みはやるべき、と会派で集約した。

白石えつ子委員)持ち込めればいいと思う。違うことに使うかどうかはモラルの問題。Wi-fiの環境整備は無くてもいいので、試行的に進めるべき。

朝木直子委員)会派で話し合いはしたが、どうすべきかは特にない。持ち込みは集約すればいい。他の作業をしてはいけない、というような縛りはいかがなものかと思う。では自分の発言時間だけ電源入れるのか?持ち込みを可とする以上、あまり細かいルールを作ろうとすれば泥沼にはまる。音の問題はあるが。今でも現実的には自分の準備などをしているので、そこまではそうなるのではないか。

島崎)活用が難しい、という実態の報告が前回あった。議場や委員会でどれくらい活用できるのだろう?とはなはだ疑問に感じている。やりたいという人がいる以上は試行的にやってみることは必要なのかな、と思う。

横尾)持ち込みということだったので…活用方法は最終的にはペーパレスを目指す中で、試行しながら考えていくことありだと思う。あまり細かいこと言うと…という発言もあったので、よく検討したい。

白石)ペーパレスも目的だと思うが、紙に掛かっている費用はいくらかわからないのだろうか?

次長)算出してみた。会議録、委員会資料、通告書、予算書決算書等々、議会側だけで
年間で約38万枚、印刷代含めて97万3千円。各種計画や通知、人件費は含まれていない。執行部側の答弁書なども含んでいない。

渡辺)紙の費用も大事だが、会議中だけでなく、通知とか資料なども全部含めて考えないと難しいと思う。この先の議論になるだろう。持ち込みについては、まずやってみて、どういう使い方ができるのか、Wi-fiはいらないのか等、検証する意味はある。質問に立つ議員が質問中に使えるのかは、試してみないとわからない。慣れもあるだろうし。とりあえずやってみる必要がある。ルールの問題は最終的には個人のモラルだが、何も決めないこともできないので、簡単に音の対策しなさい、とか通話はしないとか決めて、個人に任せるということでいいのではないかと思う。

朝木)機器の持ち込みは別にいいんじゃない、と思うが、そもそも論になるが、会議への端末の持ち込みの目的が、自分の質問のための資料なのか、中でインターネットで調べ物ができるようにするのか、話していると矛盾ある気がする。
いわゆるペーパレスで紙の資料の替わりだと、一定進まないと持ち込んでもどうなのか。とりあえず持ち込もう、には異議ないが、何が目的でどういう使用を主として必要としているのか、そこのところは議論しないと、集約した時に持ち込みの理由の合理性が欠けてしまう。どういう風な趣旨で持ち込みを可とするのかを皆さんに伺いたい。

横尾)もともとペーパレス前提、一番の目的はまずは議場でペーパレスか、やり取りの中でネットで調べられることもあり得る。

委員長)ルールは必ず決めないといけない、なんでもOKは自民党として賛成できない。一定程度のルールは必要。誰がそれをチェックするのか?は、個人のモラル、議員の自覚が問われる。議運にお伺い立てるためには、ルール無し、では通らないので、一定のルールを決めてほしい。

朝木)音を出してはいけない、以外は難しいのではないか。みんな当然、おとなで社会人。「議会活動のための目的として持ち込みを許可する」として明確化すればそれ以外は出口がなくなる。PCのキーボードの音はイラつくだろうから、迷惑かけないことにすればいい。

横尾)私もそう思う。音は出してはいけない。パソコンで音出さないことは難しいので、タブレットを推奨した方がいいのではないか。

渡辺)おおむね二人と同意見。調べてもらったタブレット持ち込み可能な自治体のルールがわかれば教えてほしい。

次長)この点については、30年9月に26市調査した。
国立市議会…電子機器持ちこみ可。当該会議の目的外に使用しない、音声や操作音等会議の支障となることしない、情報通信しない、写真撮影や録音しない
東久留米市議会…スマホは持ち込んでいいが使用しない
武蔵村山市議会…音をさせない 会議中にメールなどの発信は行わない
西東京…持ち込みは認めている

渡辺)ネットをどうするか、というところだと思う。ネットにつながないでタブレットに入っている資料だけを見るだけならあまり意味がないのではないか。活用するという点ではネットがある程度使えないと意味がない。国立の目的のようになっていて、音を出さないなどを決めれば、あとは個人のモラルに任せればいいのかなと思う。

朝木)私がもし機器を持ちこんだら、請願や陳情の賛否や会議録を一番使うと思う。タブレット端末持ち込みはネット使用を前提と考えている。ペーパレスのためにタブレットに入れてすべてやろうというのは私にはできない。資料を3つも4つも手元に置いて付箋を付けないと無理。紙でやらないとできない。

委員長)勘違いしているじゃないかと思うのは、最終的にタブレットになったとして、それを紙にするかどうかは議員次第。

朝木)勘違いしていなくて、今でも実際に事務局のページに殆どの資料が入っているし、市のHPにも大概のものは行っている。紙をなくそうはいいが、ペーパレス化のためにタブレットを、ということばかりだといかがかと思う。

委員長)ルールに話を戻してください。議会の目的以外の使用はしない、というだけでは厳しい。水の持ち込みのルールだけでも既に破る人がいる状況。ちゃんと推進したいのであれば、もう少しちゃんと決めてほしい。

横尾)目的外以外では使わない、音は出さない、メール発信などはやらない、はそうだと思う。携帯やスマホの持ち込みはそもそも禁止しているので、音は出ないをどこまで制限するのか。PCのキーボードは音が出るのでタブレットが前提になると思う。

白石)音が気になるのであれば、タブレットだけにする、会議以外の目的に使わない、ネットOKなどを書き込んで議運にかければいいと思う。

朝木)国立市議会レベルが集約できると思う。ノートPCの議論は、持ち込みたいという人の意見を聞いた方がいいのではないか。

渡辺)ノートPCどうするかもあるが、タブレットでもキーボードを使いたい。議場でどれほど音が響くのか、試してみてもいいのではないか。将来的にペーパレスにして、通告などもすべて行えば、タブレットだけの入力だけでは遅いし、厳しいのではないか。持ちこむとしたらタブレットだと思うが、キーボードを持ちこみたいと思う。個人としても対策考えたい。対策しないで持ちこむのはだめ、ということでいいのではないか。

横尾)持ち込みのルール、今一度、国立市議会の説明を。

次長)電子機器の持ち込みを可とした上で、電子機器とはノートPC、タブレット、電卓、電子辞書をいう。音声や操作音などの会議の支障となる行為は行わない。情報通信は行わない。写真撮影や録音は行わない。
発信行為を禁止している議会も、ネットにつなぐこと自体を禁止している議会もある。

横尾)国立市議会を参考にして進めればよいと思う。

委員長)もう一つの点は、3月議会の特別委員会の際にどうするのか、ということ。 

渡辺)とりあえず全部の場でやってみないと意味ない、となっていたはず。3月議会の終わりまでに試行結果の集約をしないといけないと思うが、特別委員会までの会議を対象にしたらどうか。予算特別委員会でどう使えるのかも試行してみたいとは思う。

委員長)3月議会の日程を考えると、厳しいのではと思う。

横尾)日程までは会派で相談してきていないので、まずは議運にこの話を上げてもらえればと思う。

渡辺)議運が決めることだろうが、こちらから制限掛けなくてよいのではないか。3月議会で試行してみるという提案をして、その上で課題は考えればいいのではないか、

朝木)今日の話を各会派で議運メンバーにしてもらい、議運でスムーズに集約してもらえればできるのではないか。

委員長)議運にかけたいと思う。ルールは国立市議会を参考にして、3月議会だけやってみる。議長に報告し、議運で進めてもらうということでいいですか

※異議なし

朝木)そもそも、議長から話があり、この委員会設置に協力してほしいと。自分は大がかりな導入には反対なので聞いたら、この委員会はあくまでも調査だと繰り返し言われた。調査ということであればいいとして入った。流れから言って、提案型の報告になった。そもそもの目的は調査なので、一歩踏み出た形で提案することに異議はないが、あとは議運でいいのではないか。これ以上踏み込んだ議論をここが行う必要はないと思う。

委員長)それは議論してもらえればいいと思う。

白石)私も調査ということで議運へ提案するところまでは異議ないが、3月議会で試行するとなると、タブレットはどうするのか?持っているものを使ってみるという意味ですね。
控室で持ちこむことは可なのですか?確認です。

委員長)いいけれど、消音シートを敷くとか含めてやってみる、ということ。

次長)議会の規定によって、各会派のPCは、控室で保管し、庁舎外への持ち出しを禁止している。議場で使うのであればルール上は問題ない。

※以上

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