今週末に東村山で2つの映画会

フェイスブックやインスタグラムを開くと、市内の方が企画して手づくりで準備を進めているいろんなイベントが次々に出て来て、いいまちだなぁ~と思うのです。

今週末には、東村山駅西口サンパルネのホールで2つの映画上映会が開かれます。たまたま続いた日程になったようですけど、ご都合ついたら出かけてみませんか?

まず10月5日(土)には「戦雲(いくさふむ)」。公式サイトは★コチラ★

沖縄の今を描いた三上智恵監督のドキュメントで、①10時~12時15分 ②14時30分~16時45分 の2回上映です。事前予約なしで観られそうです。

この映画会は、東村山在住の18歳の若者・浅見流さんが沖縄を訪ね、考え、一人で立ち上げたと聞きます。彼からはこんなメッセージをもらいました。

「今、新しい戦前と言われるほどきな臭い空気が漂っている緊迫した中で僕がするべきことは何かと3か月半ほど辺野古に滞在し辿り着いた一つの試みです。応援してもらえると励みになります。」

翌日10月6日(日)は、「こころの通訳者たち」。公式サイトは★コチラ★

ソーシャルワークセンターつむぎ」を立ち上げて様々な場をつくっておられる外山愛さんが中心に企画されている映画会です。

①10時~12時 ②14時~16時 の2回上映で、申込みは★コチラ★です。

ユニバーサルシアターチュプキ代表の平塚千穂子さんによるワークショップと舞台挨拶ありの豪華企画。子どもと観られるキッズルーム、絵本屋さんの書籍販売や、喫茶コーナーもあるそうです。

ルールを守る自民党?

10月を迎えて今年も残すところ3か月。国政では本日午後、臨時国会が開かれ、石破茂氏が新たな総理に選出され、夜には新たな政権が発足し…間を置かずに総選挙が行われることになりそうです。そんな日なので、たまには国政について書いておこうかと。

今、お昼のNHKニュースで新たな内閣の顔ぶれを報じていますが、まだ首班指名も終わっていない段階でこんなに確定的な報道がされたことは、これまであったでしょうか。昨日は首相になっていない段階での日程を明示しての解散予告。いずれも石破さんが繰り返してきた「ルール」に照らしてどうなんでしょうか?

実質的には決まっているのはわかりますが、そこはちゃんとやった方がいいのではないか?あの安倍さんでもやらなかったんじゃないの?国会軽視も極まれりだよな…などと思いつつ観ています。

政治とカネであれだけの不祥事を起こした自民党なので、今回は自ら下野し、真の再生を図った上で政権を再び担うべきだと考えてきましたが、裏金議員に臆面もなく担がれた高市早苗氏ではなく、総裁選戦以前から党内にありながら自党を厳しく律する発言を繰り返していた石破茂氏がトップに立ったことで、若干の期待をした面がある…というのが私の正直なところです。

しかし…です。速やかな解散総選挙を掲げた他候補にあれだけ批判的な見解を示しながら、総裁に就任したら同じことを言い出すということは、石破さんが評価されていた誠実さや愚直さとは対極の選択に思えます。少なくとも「自民党を丸ごと好きにはならないし、安倍政権以降の強弁と詭弁と隠ぺいの政治には強い憤りを覚えているけれど、昔も今もまともで優秀な人たちもいるから自民党だからといって全部NGなわけではない」と考えているような私も含む一定数の人たちの支持は失うことになるでしょうし、前言を翻してでも踏み込むよぼどの事情があるということなのでしょう。

裏金問題の当事者なのにのうのうと党内に残っている議員たちには一度退場してもらうのが来たる選挙の最低限の意義なので、野党共倒れで敵に塩を送るようなことだけは避けてほしいと思います。

それにしても、今の能登地方の自治体で選挙なんてできるんでしょうか?補正予算を一日も早く成立させて速やかな復旧、復興を図るべき時に思えてなりません。

【速報】9月議会の賛否一覧(詳細)

8月27日から続いた東村山市議会9月定例議会は、先ほど18時20分過ぎに閉会となりました。

いつものように今議会で結論を出した全案件に対する全議員の賛否一覧を作成しましたので速報としてアップします。とにもかくにも皆様おつかれさまでした。

私自身は、市長提出議案12件のうち「国民健康保険条例等の一部改正」に反対し、他は賛成。陳情は3件とも採択(賛成)を主張しました。議員提出議案となった「東村山市役所からパワーハラスメントを根絶することを求める決議」は、全議員の賛成で可決されました。

決議の全文は以下の通りです。

【議員提出議案3号 東村山市役所からパワーハラスメントを根絶することを求める決議】

東村山市役所では、2016(平成28)年に職員による部下へのパワーハラスメントが発覚し、新聞各紙でも報道されるなど、市民に大きな衝撃と不安を与える結果となった。市長はその際、議会の答弁において再発防止策の実行を約束したが、現状は職員の研修受講等にとどまり、パワーハラスメント被害者を救済するための有効な対策が講じられているとは言い難い。

パワーハラスメントを根絶するための有効な対策として、まずは実態把握のための無記名アンケート等の実施、また、被害者が被害を訴え出ることができる外部の第三者機関窓口や調査機関の設置も視野に入れ、職員誰もがパワーハラスメントに苦しむことのないシステムを早急に構築していただきたい。

東村山市役所が職員の人権がしっかり守られた職場環境となるよう、市長に強く求める。 東村山市議会は、パワーハラスメントが職員の生命に関わる事態を引き起こしかねない重大な人権侵害であると認識し、あらゆる策を講じて防止に努めるべきと考え、以上決議する。

令和6年9月27日  東京都東村山市議会

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また、「国民健康保険条例等の一部改正」の厚生委員長報告に質疑の上で反対討論を行い、議会運営委員長報告の陳情には敢えて賛成討論を行いました。

以下、その全文を掲載します。

【市長提出議案36号「国民健康保険条例等の一部改正」に対する反対討論】

これまで、マイナンバーカード関係の議案がいくつかありましたが、問題点を指摘しつつも、将来に向けてそもそもの必要性については認める立場から、注文をつけつつ賛成をしてまいりました。

しかし本件については、反対をいたします。理由は極めて不正直で不誠実なプロセスで進めてきた政府に対する怒りを一度はしっかり表明すべきと考えるからであり、不完全な法を押し付けられる基礎自治体である東村山市もまた被害者だと考えています。

ゆえに、本条例を可決させないと違法状態になるとする執行部の説明には納得していますし、それを理由に賛成する、とする政権与党を担う政党の方たちの立場も理解をいたします。

マイナンバーカードの取得は、委員会の反対討論で白石議員がおっしゃっていたように、また事実としても、申請主義であり、任意です。任意である以上は被保険者に不利益は生じない、と政府は重ねて説明してきましたが、紙の健康保険証は廃止となります。

一つの事例ですが、遠方の介護施設に親御さんを預けておられる方から、紙の保険証だから現物やコピーを施設に預けていたが、多くの情報が入ったマイナンバーカードを預けることには様々な面で危惧があり、本当に困っているという声をいただきました。資格確認証が発行されることをもって不利益を生じさせないという意見もありましたが、資格確認書が未来永劫発行される保証は全くありません。

私たちは国が決めたものならば、どんな悪法でも唯々諾々と可決しなければならないのでしょうか。数に頼んで成立させた与党の幹部たちから、今頃になって「見直し」だ「延期」だと発言が相次いでいることは、少なくともプロセスの杜撰さを自ら認めるものであり、お粗末というほかありませんし、紙の保険証廃止を決定した政策形成過程の記録が存在しないという報道を目にするに至っては、まあこんなことばかりのここ数年なので驚かなくなりましたが…仮に本条例が不成立になっても、その責任は政府自身が負うべきものだと申し上げたいほど、本当に酷いものだと思います。地方自治を愚弄、否定するような政策決定を続けてきた現政権には、猛省を求めたいと思います。

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【6陳情7号 議会に支障のない範囲で議場を自習室として一般開放することに関する陳情】

本陳情は、「近い将来に選挙権を持つ中高生らに行政や議会への関心を高めてもらうこと」と「議場の有効利用を図る」という二つの目的のために、手段として「議場を自習室として一般開放する」ことを特定した上で、「検討する」ことを求めておられます。

この2つの目的は、様々なアプローチによって実現が図られるべき課題であり、私たち議会も、その前進や解決のために先頭に立って責任を果たすべき存在であるというのが私の考えです。

その上で、目的達成のため「議場を自習室に」という手段については、委員会における反対討論を聞いて納得する点も多く、先ほどまで結論を悩みました。

しかし、反対討論をまとめようとすると、「できない理由」を並べることになりました。ひょっとすると陳情者は、兵庫県西脇市議会がこの夏実施した「議会の会議室を学習スペースとして開放します」という取組みに触発されたのかもしれない…と思い、西脇市議会の元議長にご連絡をしてやり取りをしてみました。西脇市議会は子ども・若者との対話の場を積極的に設けており、高校生議会なども開催されており、殆ど何もできてない私たちとは違うステージにあるとは思いましたし、本陳情も疑問は多少残るけれど、国を挙げて子ども真ん中社会を進めることになっている中で、東村山市議会としてもそれを目指し、どうしたらできるのか、を考えるべき提案であると判断するに至りました。

委員会段階で賛成が無かったというご報告でしたので、本件は不採択になることと思いますが、あえて火種を残したいと考え、採択しませんか、という賛成の意見を表明し、討論とします。

5年度決算を認定としました【一般会計決算への討論全文】

昨日閉会した決算特別委員会。全委員の賛否結果一覧は終了直後にアップしましたので、ご確認ください。

私自身は、一般会計と、3つの特別会計(国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療)、下水道会計に対して、認定することに賛成としました。

尚、予算は「可決or否決」ですが、決算は「認定or不認定」という用語を使います。予算は否決されたら再び提案する(いわゆる出し直し)ことになりますが、決算は既に確定したことに対する賛否なので、仮に不認定となったとしても結果が覆るわけではありません。しかし、一年間の予算と事業執行の結果に議会からNOを突き付けられることは重いことなので、地方自治法233条7項では「決算の不認定を踏まえて必要な措置を講じたときは、速やかにその内容を議会に報告するとともに公表しなければならない」と定めています。

東村山市議会で決算が不認定になったことは私が直接承知している21年間では一度もありません。

それでは、一般会計決算に対する私の賛成討論を以下全文アップします。残り持ち時間が1分43秒だったため、初稿から大いに削ぎ取った内容となっています。

適切に予算を見込み、予定した事務事業を適正に執行し、結果として市民福祉向上に資するものであったと認め、認定とします。

市税徴収率はほぼ見込み通りであり、精励した結果であること、不用額の主因はコロナ等に伴う繰越明許費と理解します。実質単年度収支、実質的な財政収支には危惧もありますが、基金取り崩しも当初予算の審議時に示されており、使うべき時に使うための基金を備えておいた結果の決算と判断します。

一方、5年度決算の特徴から「中長期財政見通し」を読み返すと、投資的経費や人件費が想定以上に膨らむ可能性を感じます。5年度構成比が11.1%であった物件費は12年度で22.5%を見込んでいます。加速度的に民営化を進めることが前提になってますが、論点は残っています。特に、現段階においては図書館、そして公民館です。民営化の本質的な議論はこれまでありません。

学校を核とした公共施設の複合化自体は、公共サービスの持続可能性という不可避の課題に照らして妥当と考えています。しかし、神も悪魔も細部に宿ると言います。直営に戻す自治体も生まれています。私自身は社会教育部門の民営化に反対ですが、指定管理者等の導入を考えているのであれば、十分な情報を共有した上で、市民的な幅広い議論がどうしても不可欠です。

萩山小学校の再生が民間主体だから…と答弁がありましたが、学校は民営化されるわけではありません。当然、民間任せには功罪あり、図書館協議会や公運審、社会教育の専門家を入れた場で時間をかけた議論を強く求めます。専門職として公務員が担って来た価値に自信を持って、もっと深い議論を行っていただきたい。小学校給食の自校方式も真にやむを得ない場合を除いて維持、更新すべきと私は考えています。以上、討論とします。

【速報】決算に対する賛否一覧

決算特別委員会は「令和5年度決算」に関する5日間の審査を終え、16時前に閉会しました。傍聴してくださった方、どうもありがとうございました。

ということで、本日の賛否一覧表をアップします。委員ではなかった議員や、体調不良で欠席せざるを得なかった議員も含め、27日(金)の最終日の本会議で改めて全員で採決をはかります。

①一般会計

◎認定に賛成14…自民5(小林、熊木、土方、下沢、木村)、公明3(伊藤、駒崎、横尾)、立憲1(かみまち)、会派に属さない議員5(白石、鈴木、かくた、わたなべ、佐藤ま)

✖認定に反対7…共産4(渡辺、さとう直、浅見、山田)、草の根2(朝木、子安)、立憲1(清水)

②国民健康保険事業特別会計 & ③介護保険事業特別会計

◎認定に賛成11…自民5(小林、熊木、土方、下沢、木村)、公明3(伊藤、駒崎、横尾)、会派に属さない議員3(かくた、わたなべ、佐藤ま)

✖認定に反対8…共産4(渡辺、さとう直、浅見、山田)、草の根2(朝木、子安)、立憲2(かみまち、清水)

▲欠席2…会派に属さない議員(白石、鈴木)

④後期高齢者医療特別会計

◎認定に賛成13…自民5(小林、熊木、土方、下沢、木村)、公明3(伊藤、駒崎、横尾)、立憲2(かみまち、清水)、会派に属さない議員3(かくた、わたなべ、佐藤ま)

✖認定に反対6…共産4(渡辺、さとう直、浅見、山田)、草の根2(朝木、子安)

▲欠席2…会派に属さない議員(白石、鈴木)

⑤下水道会計

◎認定に賛成17…自民5(小林、熊木、土方、下沢、木村)、共産4(渡辺、さとう直、浅見、山田)、公明3(伊藤、駒崎、横尾)、立憲2(かみまち、清水)、会派に属さない議員3(かくた、わたなべ、佐藤ま)

✖認定に反対2…草の根2(朝木、子安)

▲欠席2…会派に属さない議員(白石、鈴木)

9月議会初日の報告(^^)/

9月定例議会の初日は、読み通りに12時半前に散会となりました。

以下、メモです。

9:31 開会前の市長招集挨拶…台風10号接近/市制施行60周年巡回ラジオ体操 1,300人参加。30年ぶり。2年越しの誘致活動が実った。関係者に感謝/パラリンピックトライアスロンに市内在住の米岡選手が出場する。9月2日(月)15時15分スタート/議案を8件送付した

9:39 開会

・議長と議員の権利・義務の確認 (東村山市議会くらいしか議決を取っている議会はないと思います) ⇒ 共産、民主、草の根が✖

・会議録署名議員 ⇒ 木村隆、わたなべたかし両議員を議長が指名

・会期の決定…9月27日までの32日間とする ⇒ 草の根以外の賛成で決定

9:41 市長による所信表明 ※終了後、市HPに全文アップされています

・所信表明に先立ち、世帯数に誤りがあったことが判明したことに報告とお詫びしたい。8月上旬に他部署からの連絡で平成24年8月~令和6年8月に誤った世帯数を掲載してきたことが判明。平成24年7月施行の住民基本台帳法改正により、外国人市民の混合世帯数が把握できるようになったが、認識に誤りがあり、集計の際に総世帯数に混合世帯分を重複カウントしていた。補助金や契約などへの影響はなく、市民生活に直接的影響ないことを確認した。5年度決算書と付属資料には正しい数字が掲載してある。既に発行した分は訂正困難なので正誤表で対応したい。影響ないとはいえ誤カウントは事務執行への信頼失う深刻な問題と受け止めている。誠に申し訳なく心よりお詫びしたい。

・コロナワクチン定期接種…3月末で終了した。65歳以上と61~64歳のリスク者に定期接種へ。

・決算概要と今後の財政運営…決算額は歳入1.6%、歳出1.3%増で過去2番目規模。実質収支は24億7,994万円。行財政改革で市有財産買収、借地施設の返還等による歳出対策で12億円の効果額。財政調整基金の比率は標準財政規模の10%以上を維持できた。健全化判断比率は4つすべて適正範囲。将来負担も改善したが、財政硬直化が進行し、基金は積むより取り崩しが上回った。従来の手法では財政確保が難しい。6年度は企業版ふるさと納税やネーミングライツ等の新たな施策進め、7年度に反映。7年度は1件査定から部別への枠配分予算を導入して限られた範囲で裁量でやれるよう。持続可能な財政基盤へ全庁一丸で取り組む。

・市税収納率…一般会計98.4% 前年度比0.1%減、国保税1.8%ポイント減で多摩平均より4.9ポイント下回った。

・新たな歳入確保…市民スポーツセンターへのネーミングライツ導入。指定管理者と個別協議し、パートナーに東京アスレチッククラブ決定。8月2日に協定、TAC東村山。年額200万円。9月から使用していく。他の施設への導入も進める。

・企業版ふるさと納税…推進PTの取組みで複数の寄付。人材派遣型を企業から提案され、受け入れたい。任用するための調整進めている。オープンイノベーションの経験深めたい。

・健康広場の借地返還。昭和56年から無料で借用してきた。買い入れの申し入れあったが購入困難と判断し、7年3月末で返還する。解体撤去費用は最終日の補正予算2号で提出する。利用者には丁寧に説明する。

・市政60周年事業…こども若者未来会議を8月3日に開催した。小学5年から29歳まで31名。今後の参考にさせてもらいたい。9月7日には未来のまちづくりシンポジウムを予定している。

・公共施設再生は萩山小学校の発注準備を進めている。化成小学校はコンクリート劣化調査を開始した。リニューアル工事進めていく。

・職員の服装実証実験…自主研修グループからの提案あり、就活生にも選ばれるまちにしていくため、笑顔の接客に留意しながら、服装規定のフリー化。12月27日までトライアル期間。アンケートなども行う。

・公契約条例の制定…委託や指定管理の適正履行、品質担保は課題。条例案制定の検討進めている。労働関係法令の遵守、質の担保されると考えている。9月26日からパブコメ、12月に条例案提出準備している。

・スポセン駐車場の管理運営の見直し…車両の動線や有料化検討は6月に申し上げた。近隣商業施設オープンで渋滞加速懸念されるので、10月から鷹の道を入口、桜通りは出口。9月補正で提出。7年4月目途に有料化したいと考えている。考え方(案)を取りまとめ、8月30日からパブコメ。

・商工振興条例…4年3月の商工業振興基本方針。大手も含めた新条例の制定を目指す。

・総合防災訓練…9月第1土曜日を東村山防災の日と定め、小中22校一斉に午前は防災に関する事業、午後は共同訓練を実施する。

・認可保育所プロポ結果…公募型ポプロポに4事業者応募。選定委員会審査で「(株)子どもの森」を選定した。

・児童クラブ待機児童…5月1日現在138名。昨年度の46名から92名増となった。年度当初申し込みが急増、一部地域に集中、上限数を上回る申し込みが多くのクラブで。9月1日時点には0名となる見込み。新たな居場所として放課後こども教室や、ランドセル来館事業の拡大で受け入れ態勢の充実に取り組む。秋津、北山、本町エリアにおいて8月7日まで公募し、3つのエリアで3つの事業者から応募あった。10月の選定委員会で事業者選定、7年度のさらなる機能強化に取り組む。

・こども計画の進捗…策定に向けて子ども若者の意見聴く機会。担当者会議を立ち上げ情報共有と案の検討、整合等、庁内連携体制強化。8月の会議で骨子案審議してもらい、今後具体的なこと書き込んでいる。権利の主体として成長し、幸せな未来を切り開く東村山を。

・ごみ広域処理の協議…7月1日に柳泉園組合で協議設置要綱。7月19日に第1回協議会開催。野崎副市長を中心に説明を尽くし、理解いただき、よりよい結果が得られるよう進める。

・使用済み小型家電の回収…3年度以降、混入による火災が数件発生している。希少金属活用のために公共施設拠点回収してきたが、混入防げないので、有害物として戸別収集することにした。拠点回収ボックスは10月末で撤去する。

・新秋津駅前の喫煙所の設置…8月1日開設に向けて7月1日から工事開始したが、面する所有者から急きょ中止要請があり、2日に中断。南側歩道上への設置を断念し、北側歩道上への設置へ向けて再調整してきた。全ての理解を得たところだが、後日やはり反対意向が示された。設置は白紙に戻さざるを得ないと判断した。議会に関係予算認めてもらいながら誠に申し訳ない。今後は改めて可能な場所を見定めていく。調達済み資材は秋水園内に保管して活用する。

・東村山駅周辺のまちづくり…連続立体交差の工事は進捗している 用地は9割以上取得しているが、理解得られるよう努力していると聞いている。収用に向けた手続き進められている。新宿線下り線の切り替え時期が7年度上期と伝えられたが、正式な時期がわかったら速やかに報告する。

・久米川駅周辺まちづくり…南側駅前広場再整備基本計画検討会での3案の説明、意見募集のために5月にWS開催。7月には勉強会。

・都市計画道路の整備…3.4.5号線は収用法手続き進めてきた。1月18日に委員会審議、6月27日に裁決された。取得手続き進めており、早期開通へ鋭意取り組んでいく。

・東村山らしい風景づくり…庁内PTでシンポを10月12日にサンパルネで開催する。

・公共下水道の不正使用の過料処分…3月議会で明らかにしたが、支払いを免れていた使用料は分納されて完納に至った。6月に科料分納命令。補正2号で計上する。

・中学校全員給食の公募プロポ…8年度2学期開始へ6月にプロポ実施し、ハーベストネクスト(株)を優先交渉権者に決定。基本協定締結、調印。青葉町に施設建設し、衛生管理、アレルギー対応、配送運搬等への提案もらった。詳細協議進めて8月末までに契約締結目指している。PPPの中でもCRE活用方式で効果的、スピーディーに進めている。事業期間は20年間。当市初の大型事業なので適宜進捗を伝えていく。食缶方式で温かい給食提供へ大きな一歩。

・学校教育ネットワークサーバーの再構築して8月19日に稼働した。2in1も可能に。セキュリティ面も強化。

・議案8件送付した。ご理解を。             ※10:35終了

10:37 発言時間制限…共産党と草の根が反対

10:39 固定資産評価審査委員…野崎隆行氏の続投を賛成多数で同意。草の根が反対。

10:41 教育委員会委員の選任

市長)小関禮子さんが学校教育現場での豊富な経験で3期12年務めてくださったことに感謝。新たに提案する郡さんは昭和61年に東久留米市でキャリアスタートし、中野区、新宿区、三鷹市などで校長歴任。令和5年4月からは帝京平成大学で学生指導。学校現場に加えて性教育については第一線で活躍。教育課題の解決に向けて大きな期待が持てると判断した。

横尾)当市在住在勤経験者ではないが?

市長)選任した経過は、村木教育長から推薦もらった。前任が女性なのでできれば女性を…と考えたが、市内在住在勤で受けてもらえる人が見当たらなかったようで、素晴らしい実績をお持ちの郡さんを紹介され、一度面談をした。学識と識見の方と判断した。隣の東久留米在住や多摩地域での経験も豊富なので、多摩地域の教育事情をある程度把握している方と承知している。

横尾)性教育の専門家。期待は?

市長)もともとは保健体育の先生。都研究会の会長や手引き策定にも携わった経験も。新宿区のハンドブック策定にも。包括的な性教育にも優れた見識を持っている。講演などにも携わっていただきたと期待。

子安)市長に推薦した経過を

村木教育長)小関さんの後任、相当時間をかけて人選した。ジェンダーバランスを考えて女性を選びたかった。また、できるだけ在住の方を、と。何人かに打診したがお断りされた。社会教育関係の課題もあるので、大学の先生にもあたったが、体調面や重責を理由に断られ、苦慮する中で、大学院の先輩や校長職の後輩の中で、市の課題に対応でき、近いところに住んでいる方として郡氏を推薦した。快く受けてくださった。

子安)何月頃に話を持って行ったのか?

村木)年度が明けてから。

子安)市長面談はいつ?

市長)7月下旬か今月頭

子安)社会教育の課題という話しがあったが具体的には?

村木)4人の委員の専門性を見た時に学校経験者3人、その後大学で。保護者枠で1人なので、社会教育に精通した方がいるといいと思っていた。

子安)教育の政治的中立性への市長の考えは。

市長)教育行政への微に入り細に入りというのは自分自身も避けているつもり。方向性に食い違いがあってはいけないと思うが、中立性は担保されている。

佐藤まさたか)多様性の時代に、学校でもようやく対応がされてきている。性教育の第一人者を、という提案は前向きに受け止めている。その上で、教育課題の解決という話が市長からあったが、具体的に課題とは?

市長)長年、都教委の現場しつつ性教育に取り組んできたことは極めて高く評価している。コチラからオーダーしたわけではないが、議会からも多々意見もらって来たので、性教育は人権教育だと認識していており、肝になると考えているし、郡さんに出会えたことはラッキーだと受け止めている。都の手引き策定にも2回携わっておられる。98年版と最新版。我が国の性教育をめぐっては98年版は先進性があったと言われるが、七生養護学校へのバッシングもあり、内向きの状況になった。最新版の意味は大きい。

白石、かみまち両議員も質疑。 

11:22 郡吉範さんの選任を、草の根以外の賛成多数で同意。

11:23 議案36号「国保条例等の一部改正」提案説明 ⇒ 厚生委員会へ付託

11:25 議案37号~41号 5年度決算の提案説明

11:35 決算特別委員会の設置と正副委員長選任

11:50 特別委員長選挙結果 ⇒ ◎石橋光明13票/かみまち9票

12:00 副委員長選挙結果 ⇒ ◎木村隆13票/浅見みどり9票

12:20 散会

9月定例議会、明日スタート!

今日も昼間は暑かったですね💦珍しくアイスを買って目の奥の痛みと闘いながら美味しく食べました。
でも夕方からの風は秋の匂いが強くなってきました。もう少しの辛抱かなぁ。

昨日の定例議会直前まさたかミーティングには、午前中の廻田公民館に7人(うち廻田町の方5人、初めての方2人)、午後の市民センターにいつも来てくださる方が5人、夜のオンラインもご家族での旅行先から1人の方がご参加くださいました。

冒頭、「今日はこんなことを訊きたくて来た、こんな話をしたくて来た」という点を出していただいてから、「どうなる?9月議会」として私からの情報提供をしつつ、随時ご質問やご意見を受けたり、そこから話があれこれ膨らんで…予定の90分をだいぶ超えて約2時間、たっぷりと情報&意見交換をさせていただくことができました。暑い中、また貴重なお時間を割いてくださり、どうもありがとうございました。自分の一般質問や決算委員会での質疑に反映できそうなご意見やご指摘、今後掘り下げたい課題などをいくつもいただきました。感謝です!

昨日見ていただいたスライドを最後にいくつかアップします。

さて、東村山市議会は明日(27日・火)から9月定例議会です。会期は9月27日までの予定。
市長から提出された議案は8件で、うち5件は昨年度の決算、1件は条例改正、2件は人事議案です。
新たな陳情は2件。

明日は9時半に開会して会期や会議録署名議員等を決めたら、市長から所信表明が小一時間あり、人事議案を2件審議&議決し、決算特別委員会の設置と正副委員長選出…という流れだと思います。

人事議案2件のうち、固定資産評価審査委員は3人のうち1人の方が任期を迎え、続投の提案です。
教育委員会委員は、長く務められた元小学校長の小関禮子さんが退任され、新たに同じく学校教育畑から郡吉範さんという方が提案されました。
添付されている略歴を拝見すると、都内小中学校の校長先生を務めて来られ、今春まで新宿区中学校校長会の会長を務められた方。また、性教育をご専門にされて来られていて、少し検索すると現在のお立場や、携わってこられた研究、共著などの情報に行き当たります。
当市の学校現場や教育委員会の在籍歴はないようですが、学校現場でもようやく多様性への対応が進みつつある中、おそらく村木教育長の提案を踏まえて市長として任命を決めたのだろうと推察しています。明日はそのあたりを質疑することになりそうです。

案件が少ないので珍しく昼前後には終わるかもしれません。

9月議会の案件が出揃いました

本日、渡部尚市長名で招集告示があり、8月27日(火)に9月定例市議会が開会することが正式なものとなりました。会期は初日の本会議でいの一番に議決しますが、9月27日(金)までとなる見込みです。

▶市長から提出された議案は8件で、うち条例改正が1件、令和5年度決算関係が5件、議会同意を必要とする人事が2件です。36号は厚生委員会へ、37号から41号は初日に設置される決算特別委員会へ付託されて審査される予定で、42号と43号は初日の本会議で審議して結論を出します。

36号国民健康保険条例等の一部改正
・行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部改正(5年法律第48号)のうち、被保険者証の廃止に関する規定等が6年12月2日に施行となることに伴い、国民健康保険条例、休日準夜応急診療所の管理及び運営に関する条例、印鑑条例において、所要の改正を行うため、本案を提出するもの。
37号令和5年度 一般会計歳入歳出決算の認定
・一般会計の令和5年度歳入歳出決算の認定を求めるもの。
38号令和5年度 国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定
・国民健康保険事業特別会計の令和5年度歳入歳出決算の認定を求めるもの。
39号令和5年度 後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定
・後期高齢者医療特別会計の令和5年度歳入歳出決算の認定を求めるもの。
40号令和5年度 介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定
・介護保険事業特別会計の令和5年度歳入歳出決算の認定を求めるもの。
41号令和5年度 下水道事業会計決算の認定
・下水道事業会計の令和5年度決算の認定を求めるもの。
第42号固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件
・当該委員3名のうち1名の任期が令和6年9月9日で満了となることに伴い、これを選任することについて同意を求めるもの。
43号教育委員会委員の任命について同意を求める件
・東村山市教育委員会委員1名の任期が令和6年10月1日で満了となることに伴い、これを任命することについて同意を求めるもの。

▶市民から提出された請願・陳情は次の2件です。

6陳情6号:「現行の健康保険証を残してください」マイナ保険証と現行の健康保険証の両立を求める陳情

6陳情7号:議会に支障のない範囲で議場を自習室として一般開放することに関する陳情

6号は厚生委員会へ、7号は議会運営委員会へ付託されて審査される予定です。

▶一般質問は今回も議長以外の24名全員が通告書を提出しましたので、1日8人ずつ3日間かけて行うことになります。9月と3月は議席番号の大きい順なので、8番の私は3日目(9月2日・月)の2人目の見込です。

私が今回取り上げるのは、「今求められる人事政策とは」「生きることへの支援~実効性ある自殺対策を」の2題です。通告内容は別記事でアップします。

24名の通告書は、★コチラのページ★からすべてご覧いただけます。

一覧表は画像で貼っておきます。

ということで、これらの内容をすべてお見せして情報共有を図り、ご意見をいただくための「9月議会直前まさたかミーティング」を今度の日曜日(8月25日)に、朝(廻田公民館)、午後(市民センター)、夜(Zoomオンライン)の3回開きます。

2つの会場へは直接お越しください。Zoomの入口も公開していますので事前申し込みの必要はありません。ご参加お待ちしています(^^)/

【速報】昨年度決算が公表されました(その1)

来週火曜日(23日)の9月定例議会告示予定日を前に、本日(16日)市長による記者会見が開かれ、今議会で審議する令和5年度決算の概要が明らかにされました。

私たち議員の手元には、そのうち「決算カード」と呼ばれる一表と、いわゆる財務諸表(4表)の暫定版が届きました。

ここでは「決算カード」と、昨年度まで蓄積してきたデータに令和5年度決算値を加えた「歳入」と「目的別歳出」の表と、目的別歳出の円グラフを速報版として作成したものをアップします。

聞き慣れない「歳入」は、家計に置き換えれば「収入」、「歳出」は「支出」のことだと思ってください。

まず決算カードです。市の財政課が作成しています。

全国統一の書式に基づくもので、気になる自治体の財政状況を知りたい時や、自治体同士の比較をしてみたいと思った時は、★総務省のコチラのページ★を開くと、誰でも全自治体のカードを見ることができる便利ツールです。5年度はどこの自治体もこれから審査しますので、4年度までが見られます。

数字が並んでいて頭が痛くなりますね…。これを一緒に読み解く会を開いたら参加してくださる方いるかなぁ?

続いては、公表された一般会計決算のうち「歳入」値を拾って、私が表にしたものです。細かい表で恐縮ですが、左から2列目(黄色)は公表されたばかりの5年度決算額で、右から2列目(黄色)は決算総額に占める割合です。たとえば市税は額で216億8,586万円となり、歳入総額の30.25%を占めています。

5年度と4年度の決算額の単純比較は右から4列目(薄緑色)の値で、その右側(薄緑色)は伸び率です。たとえば市税は、4年度に比べて額で1億8,416万2千円増え、率で0.9%伸びた、ということになります。

伸び率だけ見ると「自動車取得税交付金」や「寄附金」のようにとんでもない数字が混じっていることに気づくと思いますが、これはもともとの金額が小さいので、臨時的な要因によって急に増えたり減ったりして、パーセンテージは大きく動きます。でも構成比を示す右端の2列を見ていただくと、大きく変わっていないことがわかると思います。

歳出も…と思っていましたが今日はここまでにして、歳出編は明日以降にアップしますので、よろしくお願いいたします。

熊谷清治さんを偲んで

20数年前、東村山に来て右も左もわからなかった私が、このまちの政治や文化やそれを支える人たちのことを理解したり、時に理不尽な場面に出くわしてもひるまずに闘って来られたのには、厳しい局面を支えてくださった幾人もの恩人たちの存在があります。

その一人、熊谷清治さんが8日に旅立ったことを先ほど知りました。

清瀬のホスピスにおられると知ったのは昨年12月のこと。
驚いて知人と共に訪ねると、「俺もよくわからんのだが元気なんだよ、ハッハッハ」と笑顔で迎えてくださり、読みたい本があるとおっしゃるのでネットで手に入れて届けたり、月刊「世界」2月号の特集「リベラルに希望はあるか」の感想をLINEで交換したり…。
2月末には言葉通りに退院してご自宅での生活を取り戻され…4月1日には長年の戦友お二人と共にささやかな退院のお祝い会をしたり。

お元気で過ごされているとばかり勝手に思って時折LINEのやり取りを続けていたのですが、実は6月半ばには再入院をされていたようで…。
7月19日には「体調は少しずつ悪化してます。ま、頑張れるだけ頑張るしかないですね。心配してくれてありがとう😆」
8月5日午後には「明後日来て下さるとのこと、~~ 当方の事情により恐れ入りますがやむなく辞退させていただきたくお詫びとご連絡申し上げます。」と。

「とてもしんどい状態なのに連絡くださって、本当にありがとうございます。とっても心配ですし、お会いしたい気持ちがやまやまですが…120%承知しました。飄々とまたお元気になられて、新たな学びをいただけることを切望しています。快復、衷心よりお祈りしています!」」と返したら、

「ご承知いただきありがとうございます😆」とすぐにお返事くださいました。
が、これが最後のやり取りとなってしまいました。

桁外れの探求心と知識欲、そして公正さを追求する強い意思。
「知」の人であり、最後まで前向きな言葉に満ちていた熊谷清治さん。

今頃天国で千葉さんと再会され、楽しく作戦会議でしょうか?

本当にお疲れ様でした。
どうかどうかゆっくりおやすみください。
ありがとうございました。

合掌

【Weblio辞書 議席譲渡事件】
https://www.weblio.jp/content/%E8%AD%B0%E5%B8%AD%E8%AD%B2%E6%B8%A1%E4%BA%8B%E4%BB%B6
>選挙の立会人であった男性が、市選管、都選管への不服申し立てを経て、10月4日に都選管を相手取り、選挙の無効を訴える裁判を起こした。

この「男性」こそ、おかしいことにおかしいと勇気をもって声を挙げ、最高裁での逆転勝訴を牽引した熊谷清治さんです。
真実を知る生き証人であり、私にとっての大切な先輩がまた一人いなくなってしまいました。
本当に悲しく、寂しい夜です。

6月定例議会の全議員の賛否一覧

6月議会が閉会した翌日にSNSにアップした速報版をコチラに上げるのを忘れていました。遅ればせながらで恐縮ですが、どうぞご確認ください。

尚、今回は請願・陳情も議員提出議案(意見書等)も珍しくありませんでした。

自治日報に寄稿「投票率アップへ議会として向き合う~関係機関を巻き込んだ試み」

自治日報6月24日号3面「議会」欄に拙稿を掲載いただきました。

自治日報は、昭和23年(1948年)に創刊された全国唯一の地方自治専門紙で、掲載いただくのは今回で4回目になりますが、全国の地方自治関係者の目に触れるかと思うといつも身が引き締まる思いがします。

今号には、昨年の改選前に所属していた政策総務委員会(伊藤真一委員長・下沢ゆきお副委員長)における所管事務調査の取組みを振り返り、記してみました。私たちの仕事は、いつどのような方から届くかわからないご相談への対応や市政の課題と日々向き合うことが多いので、ともすると目の前のことを解決できたりある程度のメドがついたら「さあ次!次!」ってなこと=「やりっぱなし」になりがちです。そのため、このような機会をいただけると短時間でも立ち止まって振る舞いを省みることができるので、大変ありがたいと思っています。

画像の下に、全文をテキストでもアップします。約1,800文字と長いですが、お目通しいただければ幸いです。

投票率アップへ議会として向き合う~関係機関を巻き込んだ試み

全国市議会旬報の6月5日号8面に目が留まりました。第100回定期総会で議決した会長提出第1号決議のトップに「地方自治法改正の周知と主権者教育の推進」とあります。成り手不足対策として掲げられたものですが、「主権者教育の推進」という文言が全国議長会決議の「いの一番」に示されたことに、時代の変化と事態の深刻さを感じます。今年10月開催の全国研究フォーラムも「主権者教育の新たな展開(仮)」とのこと。今のところ成り手不足とは縁遠い私たちのような首都圏の議会も、投票率の危機的な低下を前に、優先度を高めて取り組むことが必須となることでしょう。

最近では30%台も珍しくなく、応援で携わった昨秋の立川市の都議補選は27.39%、今春の愛知県大府市議補選は24.64%。補選とはいえ、4人に1人しか投票しない選挙に正統性はあるのだろうか?と思いました。東村山市議選は1971年が 65.17%、私の初当選時(2003年)は49.33%、直近2023年が47.86%。踏みとどまっている感じもしますが、市長選と同日でなければ10ポイントは下がりそうです。

低下を続ける投票率を前に、私たち議会人は何をすべきか、何ができるのでしょう。

岐阜県可児市議会や茨城県取手市議会のように、議会が主体となった地元の高校や中学との主権者教育を私たちも模索していますが、学校教育側のハードル以前の問題として、議会内合意に至ることができずに頓挫していることを白状します。その上で、同様の壁で悩んでいる方々の顔を思い浮かべながら、改選前に所属していた常任委員会の取組みを紹介したいと思います。

■きっかけは陳情

2021年9月、「投票日に雨が降り、車いすや杖や歩行器の人たちはぬかるみに大変苦労しました。投票所内を安全に歩けるように改善してください」という陳情が出されました。付託された政策総務委員会では現地確認を行い、市内21か所の投票所に様々な課題がありつつ改善が十分に図られていないことを把握。所管事務調査「投票率向上対策」を立ち上げました。

■オンラインアンケートで多様な声を把握

まず、課題を①既存投票所の課題 ②投票機会の拡充 ③投票への関心を高める方策 に大別し、初めてオンライン市民アンケートを実施。市議会HPや各委員がSNS等で呼びかけ、1か月間で10~70代まで115人の回答を得ました。真剣かつ丁寧な記述が多く、その後の議論に繋げることができましたが、「投票に行った」が95%であり、「行かない人」の意向把握は課題として残りました。

■関係機関への調査&学び合い&対話

課題②③については選管に対して「投票率に関するデータの提供」を求めるとともに、「これまでの投票環境改善の取組み」「期日前投票の拡充」「共通投票所の設置」「移動投票所の実施」「投票区の見直し」等をテーマに委員間で意見交換を重ねました。課題③は教育委員会が担う側面も大きいため、市内小中学校における主権者教育を中心に聴き取りと意見交換を実施。コロナ禍でオンライン開催となっていた議会報告会でも参加者から多くの意見をいただきました。

その後、専門的知見の活用として佐藤淳青森大学教授によるオンライン研修「投票率向上のために私たちが出来ること」を開催し、選管委員や教育委員会事務局の参加も得て「有権者が投票に参加する要因」や先進事例を共に学び、直後の参院選時には課題①について全議員に呼び掛けて各投票所の実態調査、課題の再整理を行いました。秋には取手市議会の岩崎弘宜議会事務局次長(当時)と可児市議会の川上文浩議員に学ぶ研修をいずれもオンラインで実施。

投票区の定期的見直しや期日前投票所開設時間の大幅延長等、多角的な取り組みを進める大阪府箕面市へは視察に伺い、最後に1年余りの調査を踏まえて議会として初めて選挙管理委員会委員との意見交換に臨みました。

■関係機関に提言。国には意見書を送付

2022年12月定例議会で委員長報告を行って活動を終了し、市長、教育長、選管委員長へ提言書を手渡しました。加えて『郵便投票の対象者を要介護「3」以上に早期拡大を求める意見書』を委員会提出議案として全会一致で可決し、国に送付しました。

以上の経過や提言内容等は市議会HPに掲載してあります。昨春の統一選時に反映された点は、投票立会人に公募の若者が増えたことと、無味乾燥だった投票済証に初めてイラストが入った程度でしたが、新たな啓発事業に取り組む等、選管の意欲も感じています。小さな前進を関係する機関と確認しつつ、今後も投票率アップへコミュニケーションを図りながら互いの責任を果たしていけたらと考えています。

6月議会最終日に行われた「緊急質問」について

6月3日から続いていた6月定例議会が閉会となりました。

最終日の昨日、全ての議案に結論を出しところで、渡辺みのる議員から「小池都知事に都内自治体の首長が出馬要請を行った件について緊急質問を行いたい」旨の動議が提出されました。

すぐに議事日程に追加するか否かが諮られ、13対11の賛成多数で可決となり、質問時間を決める議会運営委員による協議が行われた後、16時20分に再開されました。

これに先立つこと数時間前…開会前に渡辺みのる議員が控室を訪ねて来て、

・先月、小池都知事に対して都内自治体の首長が出馬要請を行い、当市の渡部市長も名を連ねた件について、なぜそんなことをしたのか、知事側から要請があったという報道は事実なのかなど、緊急質問という形で質したい。

・そのためには、本日の本会議で動議を提出し、議事日程に追加することが諮られるので、ぜひ賛成してほしい 旨の話がありました。

私が経験してきた21年間では緊急質問がおこなわれた記憶はありません。私は、

・報道された件は私も問題だと考えていて、その日にSNSにもアップしており、渡辺議員とほぼ同じ認識に立っている

・一方で、緊急質問には要件があり、該当するのか?なにが緊急なのか?という点で疑問がある

・告示を迎えて選挙中の段階で議会として行うことにも懸念がある。報道された後、6月議会初日や3日間行われた一般質問の日等に行うべきだったのではないか?

等をその場で答えた上で、会議規則や議員必携を開き、ネット上でも事例を探し、緊急質問を認めるべきかどうか考えました。

15時の休憩時、「追加の議題とすることを認めるべき」という結論に達し、議長、渡辺議員にその旨を伝えに行きました。

上記の疑念が自分の中ですべて消えたわけではないのですが、これまで東村山市議会では、決議や意見書等を議題にしたいと提案する議員があっても、その内容以前に議題とするか否かの段階で過半数の壁が立ちふさがり、多くが日の目を見ずに終わるのを数多く見て来ました。そのため私はおもに過半数を持っている側に対して「複数名の賛同があれば議題として取り扱った上で、質疑や討論を通じて是非を論じて可決なり否決なりした方がよい」と事あるごとに言ってきました。この一点に立ち返ると、要件や手法に疑問が残ったとしても、私がNOということで議題にならないという事態だけは避けなければいけない、と考えたところです。

これには、会派は組んでいませんが同じ部屋を割り当てられている鈴木たつお議員とかくたかづほ議員と昼休みに率直な意見交換をしたことも少なからず影響しました。年齢も期数もバラバラ、思想信条や優先順位、議案への賛否など異なる点も当然多々あるわけですが、だからこそ気づかない点や学ぶことがあるものだな…と今さらながら思いました。

ということで、昨日の配信を録音した方から音声をお借りして、文字起こしをしましたので、以下アップします。

結果的には、渡辺みのる議員と市長との穏当なやり取りが8分少し続き、どちらにとっても…議会にとってもよかったのではないか、というのが私の印象です。

渡辺みのる議員)質問の機会を与えていただき感謝。5月28日に小池百合子知事に対して都内52区市町村首長が次期都知事選への出馬を要請したと報道があった。報道を知った市民から市役所全体として関わっているのかなどの問い合わせが私どものところに来ている。市長個人の思想信条は尊重するが、報道の事実関係の確認と出馬要請に参加した意図について市民に明らかにすべきと考え市長に質問させてもらう。まず、出馬要請をすることになった経過を時系列で伺う。

渡部尚市長)まず前提として、後ほど質問があるかもしれないが、私の認識としては出馬要請をしたという認識ではない。あくまでも支持を表明したということ。このたびの、選挙中なので名前は控えるが、現職知事への支持表明に至った経過だが、まず23区で区長有志において自発的に現職知事に対して出馬を要請する動きがあった。こうした状況の中で、知事の周辺からある市長に対して、出馬した際には多摩の市長たちからも支持をいただくことは可能なのかという問いかけというか打診があったことから、5月17日に開催された東京都市長会の役員会終了後、並びに5月24日開催の東京都市長会の全体会の終了後に、任意で残っていただいた市長でこうした23区の状況や問いかけがあったという情報を共有した上で、支持できる市長については連名でその旨を表明することになったことによるもの。支持を表明するか否かについては、あくまでも個々の市長がそれぞれの自由意思により判断したものであって、先ほど申し上げたように問いかけというか打診のようなものはあったが、知事や周辺から支持をしてほしいとか、まして立候補要請をしてほしいといったような依頼や要請に基づくものとはとらえていない。以上が経過。

渡辺みのる議員)次に聞きたいことまで答えていただいたので次に最後になる。改めて、今おっしゃっていただいた経過を踏まえて市長が支持表明…私は出馬表明と思っていたが…支持表明に加わった理由をお聞かせいただきたい。

渡部尚市長)私としては、現職知事の当選以来、直接私たち市区町村長から意見聴取をして、ある程度、全部とは言わない…ある程度要望を聴き入れていただいて、たとえば東京都市町村総合交付金についてはかなりの増額をしていただくなど、完全に格差ゼロというわけではないが、多摩地域の市町村行政に対して手厚い支援を行っていただいていることについては高く評価しており、今後も東村山市の発展のため、多摩地域の市町村への支援の充実強化を強く希望して支持を表明したところだ。

渡辺みのる議員)すみません、最後と言っておきながら。改めて、市長個人として支持を表明したというところで、職員や市の予算は関わっていないという認識でよいか。

渡部尚市長)報道では各市長区長の個人名ではなく自治体名が出たので、たぶん驚かれたり疑念を持たれた市民の方がいるだろうと承知しているが、先ほども申し上げように支持を表明するか否かについて、あくまでも個々の市長がそれぞれの自由意思に基づいて判断をしたものなので、先ほども申し上げたように正式な市長会で話をしたわけではなく、任意で残っていただいた方々で話をして、最終的には一人ひとりの市長個人が判断したもの。これまでも私としては各級の選挙…衆議院議員選挙や都議会議員選挙や同日に行われる市議会議員選挙では、割と明確に支持を表明させてもらっている。これはあくまでも行政、市役所とは無関係のことであって、個人として行っているもの。当然今回のことについても、市の職員を使うとか、何らかの税金を使った行為ではない、と弁明させてもらえたらと思っている。

レポート106号の配布始めました!

待ちに待った満開の桜。それを待ちきれぬように一斉に芽吹く若葉たち。

みなぎる命の力をことさらに感じる春です。

市政レポート106号では、3月議会で成立した今年度予算の関係を中心にお伝えしています。

【1面】2024年度予算が成立/佐藤まさたかの意見(賛成討論の要旨)/予算特別委員会における賛否一覧/次回の議会報告会と6月定例議会のお知らせ

【2面】まさたかの視点・論点 ①秋水園焼却炉の再整備は凍結・見直し ②中学校全員給食と給食費無償化 ③こども計画策定へ /4月のまさたかミーティング/プロフィール

さらに詳しい内容や議会の状況などをご報告し、ご意見を伺うと共に情報交換をさせていただくための「4月のミーティング」の日程は2面に載せました。ご都合のつく回にぜひご参加ください。

6月議会直前の情報提供・共有のミーティングは6月2日(日)の公民館の予約がまだできないため確定できませんが、6月1日(土)20時~オンライン、2日(日)10時~廻田公民館、同日15時~市民センターの予定です。5月に入って確定しましたらこのブログやSNSなどでお知らせいたしますし、メール等でお訊ねいただければ幸いです。 

与えていただいた新たな4年間の任期の1/4が早くも終わりました。

市政や市議会へのご意見、ご要望、ご相談など、いつでもお待ちしています。

気持ちの良い季節へと進んでまいりますが、体調にご留意の上、どうぞお元気でお過ごしください。

山川さんの訃報に…

元東村山市議の山川昌子さんが亡くなられたとのこと。議会事務局から訃報が届きました。享年77歳。早いですよね。昨年秋だったか、役所で出くわしてご挨拶した際、少し痩せられたかな…と感じたのが最後になってしまいました。

21年前、全くの無所属で右も左もわからぬ世界に飛び込み、今のような新人研修も殆ど無いまま放置されて結構困っていた私に声を掛けてくださったのが山川さんでした。最初の議会よりも前に「水防訓練」という初めて聞く場があって、「何を着て、何を履いていったらいいんだろう。誰かに訊かなきゃ…」などと思っていたら、「まだ防災服は持ってないでしょうから、動きやすい服装と長靴と軍手持参で来るのよ。」「ヘルメットは貸してくれるはずだから、始まる10分前には席に着いているようにね」等々、親戚のおばちゃんのようでしたが、正直助かりました。

その直後の臨時議会で配属された「政策総務委員会」という、これまた聞いたこともない名前の委員会の委員長が山川さんで、委員6人は清水雅美さん(自民)、木村芳彦さん、(公明)田中富造さん(共産)という超重鎮3人と、野田数、桑原理佐、佐藤まさたかの新人3人で珍構成と言われた顔ぶれ。

子どものことに取り組めると思って議会に飛び込んだのに全くの畑違いで当初は戸惑いましたが、市役所を俯瞰して見るような立ち位置の委員会なので全体観が養われることに気がついてからは、議案や請願審査のイロハや、先進自治体への視察地を考える際の視点等、今に繋がる土台を形成してもらったと2年間だと思っています。

住んでいる地域が近かったこともあり、議員を退かれた後もいろいろな場面でお会いすることが多く、まだまだお元気だと思っていたのですが…。

長い間、本当におつかれさまでした。

どうもありがとうございました。安らかに…合掌。