ルールを守る自民党?

10月を迎えて今年も残すところ3か月。国政では本日午後、臨時国会が開かれ、石破茂氏が新たな総理に選出され、夜には新たな政権が発足し…間を置かずに総選挙が行われることになりそうです。そんな日なので、たまには国政について書いておこうかと。

今、お昼のNHKニュースで新たな内閣の顔ぶれを報じていますが、まだ首班指名も終わっていない段階でこんなに確定的な報道がされたことは、これまであったでしょうか。昨日は首相になっていない段階での日程を明示しての解散予告。いずれも石破さんが繰り返してきた「ルール」に照らしてどうなんでしょうか?

実質的には決まっているのはわかりますが、そこはちゃんとやった方がいいのではないか?あの安倍さんでもやらなかったんじゃないの?国会軽視も極まれりだよな…などと思いつつ観ています。

政治とカネであれだけの不祥事を起こした自民党なので、今回は自ら下野し、真の再生を図った上で政権を再び担うべきだと考えてきましたが、裏金議員に臆面もなく担がれた高市早苗氏ではなく、総裁選戦以前から党内にありながら自党を厳しく律する発言を繰り返していた石破茂氏がトップに立ったことで、若干の期待をした面がある…というのが私の正直なところです。

しかし…です。速やかな解散総選挙を掲げた他候補にあれだけ批判的な見解を示しながら、総裁に就任したら同じことを言い出すということは、石破さんが評価されていた誠実さや愚直さとは対極の選択に思えます。少なくとも「自民党を丸ごと好きにはならないし、安倍政権以降の強弁と詭弁と隠ぺいの政治には強い憤りを覚えているけれど、昔も今もまともで優秀な人たちもいるから自民党だからといって全部NGなわけではない」と考えているような私も含む一定数の人たちの支持は失うことになるでしょうし、前言を翻してでも踏み込むよぼどの事情があるということなのでしょう。

裏金問題の当事者なのにのうのうと党内に残っている議員たちには一度退場してもらうのが来たる選挙の最低限の意義なので、野党共倒れで敵に塩を送るようなことだけは避けてほしいと思います。

それにしても、今の能登地方の自治体で選挙なんてできるんでしょうか?補正予算を一日も早く成立させて速やかな復旧、復興を図るべき時に思えてなりません。

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