公園のチカラ、みどりのチカラ、 活かすも活かさぬも「人」

「みんなで育てよう!地域の公園」をテーマに昨日(3月27日)夕方に開かれた「市民活動よろず交流会」。

今年7月から市内全域の公園を対象にスタートする指定管理者による管理に向けて、日頃から公園を利用する市民が学び合うところから始めようという趣旨で、市民団体のネットワーク的な存在である「よろず交流会」の皆さんが呼びかけてくださいました。

中央公民館レクルームの広い会場には世代を超えて大勢の方が来られてました。

冒頭、北山公園をはじめとする市内の生物多様性や環境保全に取り組んでいる「北川かっぱの会」の清水さんから会の趣旨が話され、実際に都内の数多くの公園で指定管理者を担っておられる「NPObirth」事務局長の佐藤留美さんからは、専門の立場から公園の持つチカラについて、まだ私たちが知らない可能性や夢をたくさん感じるお話を伺うことができました。佐藤留美さんのお話って、いつ聴いてもワクワクするし、元気が湧いてきます。

後半のグループに分かれてのワークショップも、公園の課題や魅力をみんなで洗い出し、では自分はどう関わっていきたいのか…という前向きな話がたくさん出されました。

指定管理者制度にすれば必ず良くなるわけでもないし、必ず悪くなるわけでもない。

これまでの公園をめぐる数多くの課題を、役所に苦情を言うという形で済ませるのではなく、どうすれば改善や解決に向かうのか、そして地域になくてはならない公共施設=場になるのかを、一人でも多くの人が自分ゴトとして考えたり汗したりするようになるためには、大きな大きなチャンスがやってきているのだと感じました。

大変な政策転換であり、一大プロジェクトなので、道のりは決して平坦ではないと思いますが、様々な人が関わりたくなるような公園づくりの小さな成功事例を積み重ねながら、徐々に大きく育てていければ、公園を核とした新たなまちづくりが進んで行くのではないか…と思います。

公共施設ですので、市もしっかりと責任を果たしてくれることは大前提です。

まずはこのような場を設けようと発案して実現してくださった方々の熱意に感謝です。

速報!【全案件・全議員の賛否一覧】

東村山市議会の3月定例議会は先ほど全日程を終了しました。

いつものように3月議会で議決した全案件について、全議員の賛否一覧を大至急作成しました。細かすぎですみません。見やすいように工夫する作業は明日やります(^^;

星取表は何度も確認したので大丈夫だと思いますが、もし間違いがあったらその旨を添えて修正します。

6月定例議会は6月6日開会予定です。事務局作成で先ほど配布された予定表も合わせてアップします。 

議会全体の信用失墜危機にどう向き合うべきか

4日間の予算委員会が終わり、今日は朝から広報広聴委員会。委員会と言っても、議会だよりの編集や議会報告会の準備がミッションなので作業部会のようなもの。オンラインでやれるときはそれが当たり前になってきました。

早速、5月15日発行予定の議会だよりに掲載するために、予算委員会でポイントとなった質疑をピックアップする作業。そして5月20日(金)夜に予定している次回の議会報告会の概略を固めるための協議を行いました。

単なる会派間の利害調整ではなく、「何のために議会としての広報や広聴に取り組むのかという視点で考え、議論して作り上げていこう」という横尾委員長の意向もあり、事務局の強力なサポートももらいながら、毎回自由闊達な意見交換と実際の作業を進めています。立場や考え方の違う者同士が一緒に苦労して作り上げる経験ができるこの委員会を経験することは、東村山市議会議員として大きな財産になっているような気がしています。

さて、公務である議会活動であるにもかかわらず、共産党の5名と朝木直子議員が欠席を続けている状況には、2月に開催した報告会でも多くの方から厳しいご指摘の声をいただきました。

出てこない6人の責任はもとより、私たち他の議員がそれを不問に付して見過ごし続けていくことは、議会に目を向けてくださり報告会や意見交換会にご参加いただいたり、傍聴にお越しくださったり、議会だよりに目を通してくださる多くの方に対する背信行為であり、大変申し訳ないことであり、許されないと考えています。

議員はどこからどこまでが仕事で、報酬は何に対するものなのか、昔から議論が絶えません。しかし、本会議や委員会とともに、議会としての研修や、委員会としての視察、そして議会報告会は、まぎれもない「公務」であり、私たちが月額48万5千円の報酬を税金からいただいている立場として果たさなければならない義務です。

長年に亘って「視察は慰安旅行のようなもので無駄だから行かない」「議会報告会なんてくだらない」と公言して不参加を決め込んで来た議員がいますが、少なくとも私自身が経験してきたこの19年間の視察や研修は極めて有益であり、世間受けを狙っているとしか思えない発言を不問に付してきたことには、私自身にも大きな責任があり、深く反省しています。効き目があろうがなかろうが、その都度改めるように発言や行動を続けてくるべきでした。

もう一つ、私たちが問われていることがあります。私たちの最大の職務は、15万市民をたった25人で代表して「議論して決める」ことです。

国政では法律にあたる「条例」を作ったり変えたり、税金の使い道である「予算」を決めることが、地方議員の一丁目一番地です。

にもかかわらず、議会自ら条例で定め、議長による派遣命令も出ている議会報告会を、自分たちの考えと相容れないことがあるからと欠席を続ける議員がいる状況を看過することは、市長提出の議案や市民からの請願・陳情を「決める」資格があるのか?という根源的な問いにぶち当たります。

他責から自責へ。

問われているのは6人ではなく自分自身なので、それを前提によく考えて言うべきことは言い、行動していきます。

新年度予算を可決!

東村山市議会は昨日、4日間の予算特別委員会を終了しました。

【採決結果】※土方議長と村山副議長は委員外

①一般会計…16:7で可決

賛成:自民(7名)、公明(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、佐藤まさたか

反対:共産(5名)、朝木直子、藤田まさみ

②国民健康保険事業会計…16:7で可決

賛成:自民(7名)、公明(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、佐藤まさたか

反対:共産(5名)、朝木直子、藤田まさみ

③後期高齢者医療保険特別会計…17:6で可決

賛成:自民(7名)、公明(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対:共産(5名)、朝木直子

④介護保険事業特別会計…17:6で可決

賛成:自民(7名)、公明(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対:共産(5名)、朝木直子

⑤下水道会計…22:1で可決

賛成:自民(7名)、公明(5名)、共産(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対:朝木直子

▶一般会計予算案に対する私の賛成討論は以下の通りです。

この2年間で私たちの日常も、社会経済活動も大きく変わりました。取り戻せないものも多くありますが、この間に新たに獲得した知恵や手法をさらに深化、加速させ、新たな価値を創造する一年にしなくてはならないと考えます。

財源確保に最大限腐心しながら、直面する課題に必要な財源を配分すると共に、中長期的な課題解決、将来を見通した事業に着手する予算と判断し、本案に賛成の立場で以下討論します。

まず、当市の最大の魅力である緑の保全、地域力のアップグレードに意欲的に取り組むことを評価します。約1haに及ぶ多摩湖町1丁目7番地の樹林地の公有地化への踏み出しは、厳しい財政の中、英断と考えます。当市にとってのみならず、「首都圏に浮かぶ緑の島」と呼ばれる狭山丘陵の一端が将来にわたって残される道筋がついたことを高く評価いたします。

指定管理者制度による公園包括管理は、管理者のグリーンインフラ分野での長年の経験を大いに発揮いただくと共に、最大の事業目的である公園を核としたコミュニティづくり、活性化に向け、関係される方たちとの信頼を深める努力を市として重ね、庁内連携も十分図って本気のスタートを切っていただきたい。萩山公園、前川公園用地の取得も、緑や防災という長年の課題解決に大きく寄与するものと判断します。大きな財源が必要となりますが、将来にわたってフルに利活用される公共財産となるよう、積極的な整備に期待します。

困窮する子育て家庭への支援、増える不登校児童・生徒への支援、障害者の外出支援、学校図書館専任司書等が着実に拡充されることも評価します。一時保育や預かりサポート、ころころの森や子育て広場等がこれまでの実績をもとに、子育てする親、そして子どもの育ちをいっそう支えてくれるよう願うところです。

久しぶりに正規職員が増えます。公民連携、自治体DXが加速する年にもなりそうです。公共のあり方、公務員が果たすべき役割とともに、質の高い行政サービス提供を継続するためには、開かれた議論が必要ですし、民間と連携したことや、行政手法のイノベーションが、市民サービス向上にどう繋がっているのかを市民が理解し、実感できるよう、見える化を図っていただきたい。

全生園の将来構想は残された時間が限られています。入所者自治会、園当局、東京都、市民団体などとも十分にコミュニケーションを図って、しっかり進めていただきたい。

最後に、旧第二保育園の解体、用地売却は、検討された上での悩ましい判断だったと理解しますが、公共施設の畳み方の先例となるものです。市民感情に十分心を砕き、対話を通じて説明責任を果たし、理解を得られるよう進めていただくことを重ねて求めて、私の討論といたします。

来年度の税金の遣い道を議論しています~予算委員会2日目

市議会は、新年度予算を扱う特別委員会の2日目が終わりました。
東村山市議会では、一般会計予算はまず「総括」で大きい会派順に一巡したら、「歳入」でまた大きい会派順に一巡し、「歳出」に入って「1.議会費 2.総務費」で一巡、その後も「3.民生費」「4.衛生費」「5.労働費 6.農林業費. 7.商工費」「8.土木費 9.消防費」「10.教育費」「11.公債費 12.諸支出金 14.予備費」.とカギカッコごとに一巡しながら質疑を進めます。一つのカギカッコごとに3つの会派…自民、公明、共産からは1人だけが質疑をし、会派に属さない議員が6人…朝木、鈴木、藤田、佐藤ま、白石、かみまち…いるので、最大で9人に出番が回ってきます。
今日は「3.民生費」の鈴木議員で終わったので、明日9時半に藤田議員から再開となります。

一つの予算案に対する質疑なので、他の議員と重複する場合が多々あります。つまり、後ろになればなるほど食べ残しの魚のような状態で回って来ますので、他の議員が取り上げないであろう自分なりの視点でどれだけ仕込んであるかがカギになってきます。
今日の総務費を例にとれば、私は大きく14点について事前に通告を出してありましたが、私より前の6人に対する答弁で理解したところは割愛したので、実際に取り上げたのは以下の8点ほど。答弁は書き留め切れなかったので、録画配信が始まったら文字起こしして報告します。


▶人権の森構想推進事業費

① 4年度に予定している取組みを伺う。その結果、何がどの程度前進すると見込んでいるのか。② 4年度は人権の森構想実現に向けた関係各所との協議はどのように進められるのか。


▶情報化推進事業費

③ 4年度からはDX推進基本方針に基づいた施策展開が図られることと思う。変化が極めて激しい部門なので機動性は重要だと思うが、中長期的な見通しを示すことも必要ではないかと思う。推進計画にあたるものを策定する考えは無いか。


▶指定管理者管理運営評価協議会委員報償

① 3年度までの企画政策課から経営改革課へ所管替えした理由を伺う。

② 市立公園への指定管理者制度導入に伴い、部門別に分けることや、それに伴って相応しい委員を新たに選任し、業務の量も質も変えることが求められていると考える。前年度並みの予算計上では足りなくなるのではないか。


▶市民相談経費

① 18歳成人に伴う自治体としての対応が求められると考えるが、どう取り組むのか。


▶庁舎維持管理経費

① ここ数年絶え間なく続く大がかりな維持補修工事が事故無く進んで来たことに感謝しつつ伺う。4年度に予定している維持補修と、3年度よりも4,000万円ほど減となっている要因を伺う。


▶財産管理経費

① 旧市立第二保育園舎等解体撤去工事の予定と費用の内訳を伺う。

② 解体撤去にあたっては、地域の方や卒園された方たちが思い出の場所との別れを惜しめる場を設けるなど、何らかの配慮が必要なのではないか。


▶交通安全対策費

① 通学路対策としては学校に近い主要箇所に対象が限られたが、それ以外の危険個所への調査、対策はどのように進めるのか。


▶駐輪場施設費

① 3年度には計上されていなかった放置自転車等撤去移送業務委託料310万円がここに新たに計上されている理由を伺う。

② 駐輪場用地借地料が3年度当初比で300万円ほど増額になっている理由を伺う。

③ 4年度は、従来の課題を整理、解決することを目指して、指定管理者指定の時に示された利用料金制に伴う細かな料金設定や、短時間無料サービス、放置自転車対策、八坂有料駐輪場の稼働等、新たな事業が本格的に始動することになる。改めて、市民サービスの向上や行政効率の視点を中心に、管理者と共に市としてどのような施策展開を図っていくのか伺う。