東村山市議会「議会改革」の今

多摩市議会だけが突出しているように感じていた多摩地域の議会改革ですが、ここにきて急速に各議会での取り組みが進んでいます。 先日は小金井市議会の議会報告会にお邪魔しましたが、先月は立川市議会で、今後も続々と開催の知らせが届くと思われます。今の東村山市議会での議論に一番欠けていることは、市民の参画を得ながら進めようという姿勢だと思っています。 議員同士、いわば社内で社員同士がいくら良いの悪いの言ってみても、そこには外の目が全く入っていません。 もちろん、議会改革の議論を起こした前提には、働かない議会、何をしているかわからない議会という厳しい市民の声に対する私なりの危機感がありますし、同様の思いを抱いている議員も複数いることを知っています。 しかし、この1年間の委員会議論には市民の皆さんに直接加わっていただけるような場を設けたことはありませんし、東大和市議会等で進めている意識調査(アンケート)も行っていません。

自分たちで出し合ったテーマについて、自分たちだけで議論している、という状態です。
「我々は市民の代表として選ばれたのだから、議会への市民参画はおかしい」という持論の議員が複数いることも、以前の委員会の議論の中でわかりました。 しかし私たち地方議員は、国会議員と違って白紙委任されているわけではなく、その証左に国会議員には認められない住民によるリコール制度が存在し、首長には解散権はありません。 ちなみに直近の選挙から1年が経過しましたので、市民の皆さんはどうしようもない議会だと判断したら、私たち東村山市議会を任期途中であっても解散させることができます。
私たち地方議会は、住民の声を不断に聞き取り、さらに住民が公式にもどんどん参加・発言できる機会を議会として保障しなければならないのです。 自分は支持者を回ったり後援会主催の報告会をしているから、やっていない議員だけがやればいい、という考えを持っている議員がこれまた複数いることも明らかになっています。 それはそれで各議員の政治活動として各々の判断でやればいい。 でも、あくまで私たちが追求すべきは、二元代表制の一方当事者の議会という機関として市民のために働くということ。
一巡目の議論の仕方については、石橋委員長の提案を是としてこれまで進めてきました。 しかし次回の委員会でその議論も区切りがつきます。 市民の皆さんにここまでの経過をありのままにご報告し、今後のあり方について率直なご意見をいただくための場を、議会として設けるよう、他の意欲ある議員とも十分相談をしながら、提案し、実現を図っていきたいと思っています。

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