東村山市議会の予算委員会って(1)事前通告制について

先ほど午前11時に、14日(金)から始まる予算特別委員会で質疑する項目の通告を終えました。

これだけ聞いてすぐに首を傾げる方がいたら、他の自治体の行政マンか議員の方だと思います。

予算、決算において事前通告制をとっている議会は殆どありません。
なぜなら、部長職以上だけが議場に並ぶ本会議と違って、委員会には担当課長、課長補佐、係長までが出席するので、その場で答えられないはずがないという前提が成り立つからです。
友人や先輩からは「そりゃ行政側は楽ちんでいいなぁ。東村山市役所に移りたいよ」と揶揄されてきましたし、私自身も通告なしでの運営が望ましいと考えて、そう主張しても来ました。

しかし今のところルールはルール。
自分として疑問を持つ点、争点だと考える点、切実な課題等々を、予算書や決算審査時に発行される事務報告書を10年分ほど読み比べつつピックアップし、議会事務局編集の参考資料や他自治体のHP、関係書籍などに目を通しながら、質疑項目として仕上げていきます。

今回は2月19日に予算書を受け取り、その後の議案審議や一般質問等の合間を見ながら読み込みを続け、一昨日から所定の書式に落とし込むという作業を続けてきました。

東村山市議会の予算審査方法は、一般会計についてまず「歳入」をひとくくりとして9会派が大きな会派から順番に質疑します。一巡したら、歳出をいくつかの款(最も大きな区分)毎にくくり、まず「議会費・総務費」を9会派が一巡。
続けて「民生費」「衛生費」「労働費・農林業費・商工費」「土木費・消防費」「教育費」「公債費・諸支出金・予備費」の順に、同じく質疑のある会派が大きい順に一巡を続けます。
そして一般会計についての各会派の討論(賛否についての意見表明)を行い、採決を図ります。

ここまでで4日間の委員会の3日半ほどを費やすことになります。

その後、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、下水道の4つの特別会計についてそれぞれ、質疑、討論、採決を行います。
連日10時~17時を予定していますが、通常ですと4日間のうち2日ほどが20時や21時になります。
4日間で終われるように発言時間(答弁時間は含まない)には制限があり、1人会派は31分、2人だと43分、3人は55分…と12分ずつ所属議員の数とともに増えていきます。
時間制限も撤廃するかもっと緩やかにした方がよいと考えていますが、かつて、とある会派の議員が日付が替わるのもお構いなしに堂々巡り&押し問答を毎回のように行ったことから、現在のようになったと聞きます。最低限の良識を共有できないことは、今も昔も残念なことです。

ただ、他の議会ではいわゆる与党議員(市長に近い立場の議員)は殆ど質疑に立たないとか、全議員の半数しか審査に参加できないというケースも少なからずあるようですが、東村山市議会は大会派も持ち時間をフルに使い切ることが伝統のようになっていて、それは悪くないことだと思っています。

予算委員会は3月14日(金)17日(月)18日(火)19日(水)です。
本会議よりも丁々発止のシーンが多く見られ(そうなるように頑張ります)ますので、ぜひ覗きにいらしてください。
また、昨年9月の決算特別委員会と同様に、市議会としてUSTREAMを使ったライブ配信も行います。URLがわかりましたら改めてお知らせいたしますので、ご覧になってみてください。

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