「みんまち条例」はできたけれど…

一昨日、自治会の活動中の出来事を思い出したので、ちょっと書いておきます。

市内で長く民生委員や福祉協力員等を務めてこられて、いわば事情通の部類に入り、地域からも信頼されて発言力もあるとお見受けしする70歳前後のおばさまが、「ねえ議員さん、東村山の道路や川はどうしてよくならないの?母子家庭とか小さい団体とかに小金を渡すのはやめて、もっと大事なところに使いなさいよ」と度々言って来られます。実はこういう方は少なくないのです。
かなりガッカリしつつ、「この町内から市長さんを12年間も出していて、都議さんだって2人も3人もいた時期もあるし、議長まで務めた市議さんだっておられたそうじゃないですか。どうして進まなかったんでしょうね?私も理由を知りたいですよ」と尋ね返して差し上げます。
で、先日またそうおっしゃるので、「市の仕事を長年受けてくださってきて、市の財政がどうなっているかとか、どこになぜお金がかけられているのかとか、そういうことを学んだり聞いたりする機会ってなかったんですか?」と尋ねたら、「ないわよ。だいたい、そんなこと聞いたら嫌われるじゃない」と。

あ~あ…自治とか協働とか何ですか?の世界。
ですが、嘆いていても仕方ないので、こういう方たちを巻き込んで学びの場をつくったりすることも、私の仕事なのかもしれない、と思い直しています。

「東村山市みんなで進めるまちづくり基本条例(※名称が長いので、みんまち条例と一部では呼ばれているらしいです)」の市民説明会が先日から続いていて、私も先日、廻田公民館に出向きました。雨が激しく降っていたこともあると思いますが、参加者は少なく…。
説明を聞くまでもない顔ぶれだったので、担当課長と係長と一緒に「どうすれば多くの市民と共有できるか」の作戦会議に切り替え、1時間くらいあれやこれやと話をしました。
まずは、市の職員がもっともっと地域に飛び出し、市民の中に飛び込んでいかないと、市民からは何がどう変わったのか、よくなっていくのか、が全然見えないでしょう。
互いの立場を理解しつつ飛び越えながら、理屈抜きに「一緒につくりだす」ことの喜びを実感できるような仕掛けがどうしても必要です。
お任せと責任追及、他人事のまちから、自治と協働、自分事のまちへと進んでいくことは容易ならざることだと日々感じることばかりですが、私自身も知恵絞って汗かいて、発信と行動を続けて行かねば、なのです。

今夜7時から8時半の予定で、一連の日程最後となる「みんまち条例市民説明会」が中央公民館で開かれます。
http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisei/keikaku/jichikihon/sakuteitorikumi.html
お時間あったらぜひご参加ください。

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