ニュース56号作成の手を止めて、「ゴミ問題を考える市民の会」の皆さんが主催する「市民と議員の緊急対話集会」に参加してきました。
全議員に案内が来ていたはずですが、議員は私だけでした。14時から17時まで。市民の方は10名少しおられたと思います。
テーマは、7月11日の記事として書いた「ゴミ出しルールの変更」についてです。
間もなく16日(土)から計90回にわたって市内各所で市民対象の説明会が開かれますが、10月1日からの収集方法の変更には、「容器包装リサイクル法」の趣旨に則って廃棄物処理を進めてきた自治体として、大きな疑問がいくつか残ります。
細かくはまたお伝えしますが、私たちが最も重視すべきは、限りある資源と財源を未来の世代につなぐことであり、廃棄物処理の場合は「ゴミになるものを出さない」「金を掛けない」施策展開を追求し続けるべきだと考えています。
その上で、
1.レジ袋または市販有料袋使用を前提とした新たなビン、カン、ペットボトルの収集は、ゴミ減量とレジ袋削減を大きな柱とする廃棄物処理基本計画と明らかに矛盾する。
2.これまで市民の手で分別をしていた品目を、今後は分けずに出せるようにすることは、法の趣旨を踏み外すものであり、モラル低下による資源物の品質低下や新たなコスト発生につながりかねない。
3.またこれは、市民が自分でできることは行政(税金)に拠らずに行う、という現在の自治体経営の基本方針に反する。
市は「市民サービスの向上」を前面に出してくるのでしょうか。
であれば、自治と協働を看板に自治体としての立て直しを図ってきた渡部市政らしくない判断だと言わざるを得ません。
この問題は、過去の議会で複数の会派の議員が問うてきました。
私としてはこれまでの経過を踏まえ、市民説明会で混乱するようなことにならないよう、その前に公開で論議をして整理する必要があると考え、今年4月にできた「閉会中の文書質問」制度を使うべく、7月10日に議長宛に提出しました。
が、議長の答えは「緊急性なし」。全く納得いかないので7月22日、31日、8月2日の3回にわたって再考を求めましたが、「9月の一般質問でやってほしい」とのこと。未だに全く納得していませんが、次の策をとらないといけないので、議長との交渉はもうやめました。
短期的には、「透明か半透明の袋」とともに(本当は「でなく」ですが…)「自前のカゴやバケツ」でビン、カン、ペットボトルを排出できるように提案していきます。
そして中長期的には、子どもや子育てにより予算を使えるために、ゴミ処理にかける予算削減策を提案していきます。