課題クッキリ!議会改革度ランキング

一昨日午後、早稲田大学マニフェスト研究所から議会改革度ランキング2014(全国1,503議会)が発表されました。
議会改革度2014※早稲田大学マニフェスト研究所HPから

東村山市議会は、2012では473位、2013では52位、そして今回は37位に。

議員と事務局がタッグを組んで進めてきた議会改革の現段階での到達点を評価いただいたことを素直に喜ぶとともに、3つの評価項目のあまりの偏りぶりに、抱える課題を明確に突き付けられた思いがします。

マニフェスト研究所の「調査結果報告」の「分析観点」を見ながら、結果を見てみたいと思います。

★情報公開…21位(昨年39位)
議事録、動画、資料の公開は積極的に進めてきていて、議長交際費や視察報告書のHPでの公開も行っています。
一方で、政務活動費の領収書公開については、まさに『基本的に「見ようと思えば見られる」状態では不足であり、いかに積極的に公開・周知しているかどうかが重要』というマニ研の指摘通りの状態です。もう少し厳しい順位ではないかと思っていました。

★住民参加…7位(昨年103位)
傍聴者の氏名や住所記載の全廃や、傍聴席での録音録画の自由化、本会議だけでなく委員会も「原則公開」としたこと、本会議も全委員会もインターネット配信を行っていること、議会報告会を定例議会終了ごとに2日間ずつ開催していること等が要因と思われます。それにしても昨年全国103位から7位へのジャンプアップはビックリの結果です。

★機能強化…274位(昨年127位)
まさにうちの最大課題ですね。
「議決事項の追加」は、それこそが基本条例の命という考え方もある中で、集約できずに盛り込めませんでしたし、事務局要員の増強・政策型議員提案条例の制定も実現していません。
議会HPやツイッターによる発信などは事務局が主体的にどんどん頑張ってくれているので進みましたが、ICT導入・活用は異論も根強くてなかなか前進していません。
この分野は、議会報編集委員会を広報広聴委員会に格上げしたことや、議会報告会での市民意見等から政策研究、提案へつなげようという政策研究会を立ち上げようという動きがあること、2年に一度の検証作業を今年度後半に行うこと等を通じて、前進への合意を形成していけたらと考えています。

一昨日選出された肥沼茂男議長は、昨年4月号の月刊ガバナンスの取材に対して当時の議長として「(改革は)まだ一段目。これからさらに改革を進め、市民と向き合う議会運営が必要」と答え、先週金曜日に開かれた立候補予定者による所信表明演説でも、「議会改革の目指すところは何か。それは、手本になるような議会を目指すこと(要旨)」と述べておられました。たいへんな目標だと思いながら聴いていましたが、現に議長になられたので、全力で頑張られることと思います。

私も、「市民に開かれた議会」から「市民に信頼される議会」へと進化することが命題だと思っています。
議会改革を掲げる議長のもと、歩みを確実に進めるために私も全力を尽くします。

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