議会改革のトップランナー「滋賀県大津市議会」と、いじめや不登校への取組みとして「学校安全調査」を導入した「静岡県磐田市教育委員会」へ。
問題意識を共有していた「公明党」の皆さん6人と私たち「ともに生きよう!ネットワーク」3人の合同視察という形で学びに伺ってきました。
本会議場で私たちを迎えて説明をしてくださったのは、議会局総務課長の清水克士さん。
議会改革に本気で取り組む全国の議会関係者の中でも、ひときわその本気度と行動力が大きな反響を呼び、私も刺激を受け続けている「軍師」です。月刊ガバナンスに連載されている『「軍師」論のススメ』を愛読している方も多いはず。
私たちが大津市議会へ出向いた最大の理由は、議会として「政策立案」と「議会改革」を計画的、体系的に進めるための「ミッションロードマップ」を策定しておられることにありました。
議会改革度調査2015で全国32位に位置づけられた東村山市議会ですが…
以前として抱える課題は多岐にわたりますし、議会改革の成果が市民にとって感じられるようにならなくては、自己満足に終わってしまいます。
私たちは今、目の前の課題を一つひとつ議論してクリアしようとはしているのですが、ミッションとグランドデザインを議員間で共有できないままに進めている感は否めず、ゆえに迷走したり、停滞したり、市民の監視の目が届かなければ後退する可能性すらはらんでいると感じています。
全国2位の大津市議会では、まさに「何のための」議会改革で、「どこへどうやって向かうべきなのか」を明確に示し、任期4年間の計画として議員間で共有することはもちろん、市民からも十分に見える、わかる進め方をしておられます。
また、市長から提案のあった条例や予算等の賛否を決めるだけの議会ではなく、議会として政策立案を本気で進めておられます。「がん対策推進条例」や「土地利用基本条例」、「若者の議会への関心と投票率向上の仕組みづくり」等、大変な取組みだと思いました。
大学や外部機関との連携に本気に取り組むことも、自分たちの姿を客観的に捉える上で大事なことであり、異なったイメージを持った者同士が自分の感覚だけで議論したりすることとは大きな違いが生まれることは明らかだと思いました。
災害時の議会の動きを定めた「議会BCP」等も含めてギッチリ2時間半。
さらに一献傾けながらの場にもお越しくださり、深い話をたくさんすることができました。
清水さんのパッションと人のつながりに心より感謝です。
磐田市教育委員会に伺った話は(その2)で報告したいと思います。