本日の政策総務委。10時開会~15時過ぎに閉会。
「個人情報保護条例の一部改正(マイナバーカード運用の規程整備)」は3:2で、「職員の勤務時間、休日、休暇条例の一部改正(介護時間の新設&更年期休暇の廃止)」は4:1で、「選挙運動における公費負担条例の一部改正(限度額を消費税分アップ)」は4:1で可決。 介護時間の新設(朝か夕に2h)については国の制度改正を受けたもの。
介護を理由に退職したり昇進を諦める職員を減らす効果に期待したい。
一方で更年期障害休暇は平成17年3月議会の政策総務委で審査の際、私だけが反対したが可決。
今日の質疑で、17年から20年は毎年1名、それ以後はずっとゼロ。10年間ほぼ実績なしだったということ。
その後、国から全国でこんな休暇を設けているのは東村山だけですよ、と指摘されての廃止。
★平成17年3月8日政策総務委員会会議録★
当時の会議録を読むと、男だから更年期はよくわからないとかわかるとか、今や都知事側近として有名な野田数議員と当時の細渕市長との珍妙なやり取りから、全国的にほぼ例を見ない休暇の導入は、労組との間で給与カット条例を認めることとのバーターだったことがわかる。
答弁を聞いているうちに導入理由の薄っぺらさに怒りが湧き、賛成しようと臨んだけれどその場で反対を判断し、討論したことを思い出す。
※当日の反対討論をこの記事の最後に全文掲載
選挙の公費負担は立候補の機会均等のためには必要だと考えるが、不正請求事件が後を絶たないのも事実。
選挙カーの燃料代は候補者カーに限定する対策がある時期から取られているが、ポスターは請求書通りに支払われている。
今日の私の質疑で、27年選挙時の限度額38万3,680円で、請求最高額は限度満額。 最低額134,880円、平均額282,779円だったことが判明。
燃料代の限度額が51,450円で、最高額21,008円、最低額5,364円、平均額11,734円と比べ、ポスター代は候補者間の差異が大きい。
からくりは経験者ならわかること。
透明化を図るため、他自治体で導入しているように内訳書を添付することを強く求めた。
委員会後に控室に戻って当時の書類を見たら、ポスターの最低額134,880円は私だった。わかっていて質疑したわけではないが、へぇ~そうでしたか。
経済的な差と関係なく立候補を可能にすることは大事だし、戸別訪問禁止や、市議選はビラが禁じられているなど、公選法自体の改正に国会議員は真剣に取り組んでほしいと思う。
※平成17年3月8日の反対討論
○佐藤委員 それでは、議案第2号について、私はきょう、御説明をしっかり聞いてから賛否を明らかにしようと思っていましたので、正直申し上げて決めずにこの場に座りました。その上で、あえて誤解を恐れずに、反対の立場から討論に参加をいたします。
この休暇の導入の理由が、男女平等というお話がありました。私は、男女平等、共同、そこを御説明とするならば、やはりもう少ししっかりした議論があってしかるべきだと思います。男女共同参画条例づくりが実効性のあるものになるように、また、骨抜きにならないようにと私は心配している一人です。その立場で、あえてこの議案については、今の時期導入する必然性が乏しいと判断をして、反対を申し上げたいと思っています。
雇用が大変危うい毎日の中で、この休暇を今、導入するということは、やっぱり現実の状況とはかけ離れていると言わざるを得ないと私は思います。こういう議論、正直言うと大変のんきなというか、生ぬるい議論を大勢の市民の方が見た場合、どうおっしゃるのかと、どう思われるのかというところに立って私は考えていきたいなと思います。
こんな話をしていますと、今いる市民の方にきちっと説明をしていくような形にしていかないと、新しい方に入っていただきたいというお話がたびたび出ますが、その前に今、住んでいる方たちに愛想を尽かされるのではないかと、正直言って私はそう思います。
市長の方から、行革で絞っているし、女性にも潤いをというような話があったり、そう大した金額ではないよというお話もありましたが、本当にこれがどういう議論の中で出てきたのかという点では、正直言ってやっぱり疑問です。言葉はよくないですけれども、労使ともにお互いに余り痛まないというものをメニューから選んできているというような感じが否めません。
私としては、男女平等の話をするのであれば、本当に女性にとって働きやすい職場づくりということをもっと腰を据えて取り組まれるべきだと思います。
大変申しわけないけれども、薄っぺらな感じがいたします。そして、男女共同参画、昨年、出産補助休暇ですか、その議論をさせていただきました。むしろ男の人たちの働き方をどう変えるかということにシフトした形で男女平等の話はしないと、女性にも多少潤いをと、多少これを渡しておこうというようなことで今回提案されているようにしか、私にはきょうの説明はとれませんでした。
更年期の問題、個人差の問題、絶対無視ができないと思います。こういった提案に対して反対の意を唱えるということは余りないということも承知の上ですけれども、やはり女性が働きやすい職場づくりに本格的に取り組んでいただきたい。この時期にこの提案ということで、私はあえて反対を表明して討論を終わりたいと思います。