双方の課題を持ち寄って熱く議論~姉妹都市・柏崎市議会との合同研修会

昨日アップしたつもりが私の手違いでアップされていませんでした。
以下、7月19日(木)夕方に書いた記事です。

姉妹都市・柏崎市議会の皆さまが昨日&今日で東村山へ来られました。
4年間の任期中に双方1回ずつ訪問し合って、研修・交流を深めています。
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今回も全体会のあと、4つのテーマ別分科会でお互いの現状と課題を報告し、今後について議論をしました。

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私は第2分科会「議会改革」に参加。

1.議決事件の追加 2.政策提案 3.チェック機能…決算&事業評価 4.民意吸収としての広報広聴 について、情報交換し、議論を深めました。
以下、分科会後に再度全体で集まって行った報告の骨子です。

1.議決事件の追加
柏崎市議会…市の基本構想、基本計画の施策の体系、姉妹都市を条例で明記しており、今回もう一歩進めようとしたが、市長部局との協議が整わず見合わせた。
東村山市議会…「みんなですすめるみんなのまちづくり条例(自治基本条例)」で、市の基本構想は議会の議決事項とされている。それ以外をどう扱うかは議論を継続しているが結論には至っていない。

2.政策提案
柏崎市議会…食品ロスの問題について政策検討会議を立ち上げ、継続中。テーマは、会派から出されたものを議会運営委員会で協議して一つに絞った。複数の常任委員会にまたがる問題を扱うのが原則。
東村山市議会…議員有志による手挙げ方式をとっていて、「いじめで泣く子を出さないために」をテーマとした政策研究会を28年10月に立ち上げ、先月終了し、それをもとに市長に対して提言を行った。
常任委員会との兼ね合い、最終的にまとまった意見をどう市の施策に反映させるのか等々が課題ではないか。
単に市長のチェックを行う議会から、政策を積極的に提案していく議会へと変わることが重要になっていることを確認。
請願・陳情をどうつなげるのか、という点もさらに深めていきたい。

3.チェック機能
双方の議会に、予算審査と決算審査の手法の違いがかなりあることがわかった。
柏崎市議会…決算を議会として評価している。会派ごとの意見で終わることなく、議会としての評価を議論した上でまとめている。議会HPには94ページに及ぶ資料があるので、確認いただきたい。
東村山市議会…決算をどう予算に反映させていくのか、を議論してきているが、具現化はまだ。
予算・決算常任委員会としている議会も増えている中、議会として意見を集約して市長部局に対応を求めていくことは重要であり、共通の課題。

4.民意吸収
議会報告会をどのように行っているのかを中心に話し合った。
柏崎市議会…市内12か所へ6名1班で(3カ所ずつ担当)出向いて開催している。
東村山市議会…年4期×2か所ずつ。様々な工夫や新たなアイデア盛り込んで重ねている。
市民意見をどう反映していくのか、はお互い大きな課題。両市議会ともHPにアップしているが、柏崎市議会は丁寧にやっておられる。
東村山市議会はようやく仕組みつくったところ。
ここでも請願・陳情をどう政策につなげていくのか、を考えて行かないといけない。

2日目の今日は、市内の多磨全生園にある国立ハンセン病資料館を訪ね、ガイダンスDVD「柊の向こう側」を観た後、館内の展示をじっくり観てから、納骨堂に手を合わせ、「いのちとこころの人権の森宣言」碑を通って、食堂なごみへ。
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資料館には何度か見学に行っているはずなのに、この映像を観るのは初めてでしたし、国が「らい予防法」廃止へと大きく舵を切るきっかけとなった★大谷私案★の全文を読んだこともこれまでありませんでした。

最大の問題は無知と無関心であることを考えると、もっと通って、きちんと知らないといけない…と思いました。

なごみでは、2日間をふり返る話をしつつ、釜飯セットをおいしくおいしくいただきました。
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2年に一度ずつ行き来して、互いの最新の情報を持ち寄って、学び合い、語り合い、またそれぞれに頑張る。
こうした関係が長く続いてきたことに改めて感謝すると共に、今後へしっかりとつないでいく責任を感じます。

柏崎の皆さん、本当におつかれさまでした。
帰り着かれるまでもう少しかかるのだと思いますが、おうちに着くまでが遠足ですので、どうぞお気をつけて&これからもよろしくお願いいたします!

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