障がいのある方への傍聴環境の整備

議会の運営について改善を図ろうという取り組みを定期的に行っている東村山市議会ですが、春先から9月までに議員間の議論と市民アンケートで集約した様々な課題を、閉会中の10月&11月に集中的に話し合い、今日午前中で一応の区切りとなりました。

会派によって、議員によって、課題だと考えることには違いがあり、当然その改善や解決についても相当な温度差があります。その違いを違いのままにせず、よりベターな状態に持っていこうとすれば、自分の物差しだけで他者を測ったり、自分の正義で批判を繰り広げて裁くことは、1ミリの前進にも繋がらないことは明らかだろうと思います。

大事なのは、相手の主張に耳を傾け、相手を認め、自らの主張との一致点を探し、粘り強く合意形成に汗することです。

相変わらず他者批判に明け暮れる「新聞」を騙る政治ビラが最近も市内に配布されていますが、そもそも全体をよくしようという動機がないので仕方ないこととは言え、十年一日の如しで残念な限りです。


今日は、「傍聴の促進」を図るために、障がい者への対応をどう改善すべきかということに多くの時間を費やしました。
まず、議会事務局が調査を掛けてくれた資料から、他議会の事例の中に盲導犬OKというところがあることがわかりました。現在は法により公共施設は補助犬(盲導、聴導、介助)OKであるわけなので、議会としても当然OKであり、そのことを当事者から尋ねられる前に、議会HPや議会だより、庁舎1階の掲示板等で常時わかるようにしよう、ということで合意しました。

また聴覚障がいへの対応は、従来通りに議会報告では手話通訳は必置、議事においては手話通訳と要約筆記は希望を受けて対応すること。音声認識を活用した文字表示は、中途失聴の方に有効なので、技術改善と費用逓減が図られる推移を見ながら、遅れないように対応していくこと。

視覚障がいへの対応は、どの議会も殆ど対応できていないことがわかりましたが、だから進めなくてよいという集約ではなく、リアルが復活したら報告会の資料などから点字資料を試行的に始めてみようということを提案しました。

肢体不自由の方への対応は、殆どの議会でバリアフリー化が進んでいます。東村山市議会では建物の構造上の問題から、車いすの方が自力で上階の傍聴席に入ることが難しいため、規則を改正して本会議場の一角に入っていただいて傍聴可能としています。今後、このことを知っていただく取組みを進めることにしました。

最後に、識字障がい対応として可能なところからルビをふることや、他の障害についても研究を深める必要性を提起し、この件は終了となりました。

※東村山市議会は、音声認識ソフトを使ってHPをご利用いただく方のために、極力PDF化を避けて、テキストで掲載するようにしています。

また、声の市議会だよりは平成25年度からご利用いただいています。★コチラから聴いてみてください★

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