あと10分ほどで、東日本大震災から10年を迎えます。お亡くなりになられた方たちのご冥福を改めて深く深くお祈りすると共に、未だに厳しい生活を余儀なくされている方たち、原発事故によって人生を破壊された方たちに思いをいたし、衷心よりお見舞い申し上げたいと思います。
あの日、私は、4日間予定されていた予算委員会の2日目に出席中で、ちょうど総務費に関する質疑を行っている真っ最中でした。当日の会議録からです。https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/…/yosan230311…
◎田中副委員長 ほかに御質疑ございませんか。佐藤真和委員。
○佐藤委員 総務費について伺ってまいります。
で始めた質疑に対して…職員人件費の質疑には間野行政経営課長(現・経営政策部長)が、総合計画推進経費、市政アドバイザー報酬、指定管理者運営管理評価協議会委員報酬、広域行政圏、人権の森構想の質疑には東村企画政策課長(現・総務部長)が、全生園内に認可保育園が開設予定であった件は野崎経営政策部次長(現・副市長)が答弁されました。
続いて私は、情報推進化経費を取り上げ、「災害時にはホームページにたくさんアクセスが来ることを予想がされます。リニューアルしたホームページ、どの程度のアクセスに耐えられるよう設計されているのでしょうか。また、携帯サイトについては、どんな設計になっていますでしょうか。」と質疑しました。
これに対して関根情報推進課長は「新たに災害用トップページを実装しておりまして、災害時には、通常ページから災害用ページに切りかわるようになっております。委員御指摘のとおり、災害時には飛躍的にアクセス数が伸びることが想定されておりますことから、災害用トップページは、画像等を必要最小限にいたしまして、災害時に必要な情報に特化した内容のみ掲載することで、災害時のアクセス増にも十分耐えられる設計となっております。携帯版ホームページにつきましても、その利用形態から、PC版ホームページより、掲載内容の絞り込みをいたしまして、アクセス増による影響はないものと考えております。」と答弁。
続いて職員研修経費の質疑には清遠人事課長が、職員福利厚生費については小嶋職員課長が答弁された後のことでした。
市民活動促進事業費を取り上げ、大西市民協働課長が答弁に立った直後の会議録はこうなっています。
△大西市民協働課長 答弁がダブるところでございますけれども、協働推進本部につきましては、市長をトップとして、当市の市民協働のあり方を検討する場として、各部の部長クラスで構成する予定で考えております。市民協働の実態概念は、今、佐藤委員が申し上げたとおり、非常に幅広く、個々の職員や所管によって考え方に幅があることから、御質疑どおり、全庁的に市民協働の考え方やルールなど、担当所管によって、また……
◎田中副委員長 休憩します。
午後2時48分休憩
この今は亡き田中富造議員の「休憩します」は、市役所6階の委員会室が激しい突き上げと次第に強まる長い長い横揺れに襲われ、机上の資料は床に落ち、騒然となり、その後に訪れた静寂の中で発せられたものでした。
私たちは取りものとりあえず階段で1階外へ出ました。庁舎内から逃げ出た職員、来庁中の市民の方たちが本庁舎前のスペースに立ち尽くす中、立っていられないほどのさらなる揺れが襲い、向かい側の中央図書館の大きな窓ガラスが「ドワン、ドワン!」と物凄い音でたわみ、その度に悲鳴が上がりました。
そのあと、「本庁舎は耐震基準を満たしていないので戻らないように」という厳命が下りたため、議員たちはその場に集められ、立ったままで山川昌子委員長がこう話しました。
午後3時20分再開
◎山川委員長 再開します。ただいま再開いたしましたが、このような状態ですので、本日はこれで終了します。なお、次回の委員会については、週明けに連絡いたします。本日の分については、16日に行うことになると思いますので、よろしくお願いします。本日の予算特別委員会は、以上をもって終了いたします。
午後3時21分閉会会議録の最後にはこう記されています。
【事務局付記】・午後2時46分、「東日本大震災(マグニチュード9)」発生。・「午後3時20分再開」以後は、避難した本庁舎正面入り口前広場での会議である。
東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。
予算特別委員長 山川昌子 予算特別副委員長 田中富造
間もなく、市全体にサイレン吹鳴が行われるという庁内放送が今入りました。東北を向いて、祈りたいと思います。