カギはサイクルにあり

愛用の自転車が無くなった件をFacebookに書いたところ、多くの方にシェアいただいたり、昨日のシンポジウム会場で久々にお会した神山玄太甲府市議からもご心配いただきました。ありがたい限りでございます。諦めきれないけれども自転車無しも限界だったので、一昨日買ってきました。「まさたか号」がもし見つかったらすぐにご報告します。

で、この投稿はそのサイクルとは全く別のお話で…(^^;

昨日参加した「政策サイクル推進地方議会フォーラム」キックオフ・シンポジウム。

北川正恭先生、江藤俊昭先生、会津若松市議会元議長の目黒章三郎さん、可児市議会元議長の川上文浩さん、大津市議会局長の清水克士さん、飯田市議会議長の井坪隆さん、議会事務局長の和泉忠志さん、月刊ガバナンス編集主幹の千葉茂明さん、という錚々たる顔ぶれに加え、会場では陸前高田市議会議長の福田利喜さん、那覇市議会の前泊美紀さん、甲府市議会の玄太さんらにもお会いすることが出来ました。さながら地方議会首脳会議のよう。

議会改革は、形式要件を整える段階から、明らかに実質を問われる時代に入っています。市民に開かれた議会にしたかどうかではなく、開いたことによって市民福祉の向上にどれほど結び付いたか、議会が市民自治進展のために役に立つ機関になっているのか否か。

この研究会が動き始めた頃、東村山市議会も参加しませんか?と声を掛けていただき、当時の正副議長に検討をお願いしたことがありました。結果として実現せずに今日に至り、その件がいったいどう進んで来られてキックオフを迎えたのかを知りたくて今回参加したわけですが、日本生産性本部と地方議会改革のトップリーダーたちという組み合わせの意味がわかった気がしました。

それは「経営品質」であり、「サイクル」。

私たちが議会で質疑したり質問したり指摘したりするのは、大きく括ると市民福祉向上のためであり、そのために不可欠なのが行政の品質向上なんですよね。

だからPDCAは回っているのか?とか、行財政改革はどうなっているのか?とか、行政評価の精度を上げろ~とか、決算を予算に反映させているのか~?とか、いろいろ言うわけです。

ですが翻って、己が席を置く議会という機関の「品質」を高めるためにサイクルを回すことを意識している議員が果たして何人いることか?

4年ごとに選挙があって一定数の顔ぶれが入れ替わり、制度上は上司も部下もなく対等で独立した関係にある議会においては、行政のような計画的、継続的な取組みには難しさがあることは確かです。

しかし昨日報告をされた各議会をはじめ、少なくない数の議会が、既に議会が主体となった政策形成サイクルを回していて、首長だけでは成し得ない「自治体の品質向上」に繋げておられます。

会派を超えて力を合わせ、議会事務局も共に汗してくれて議会改革を進めた結果、2015年には全国32位まで向上した議会改革度ランキングが、今年6月発表分では287位まで下がった東村山市議会。

先駆者たちの背中が果てしなく遠くなっていきますが、理想の姿(目標・目的)を知らなければ、追いかけるための術も見つかりません。議会改革のネクストステージはここにある。そう確信したフォーラムでした。

それにしても、キーパーソンの方々に久々に直接お会いして学ばせていただき、率直にいろんなお話をさせていただけたことは本当にありがたく、開催に尽力いただいた生産性本部の野沢さま、田中さんはじめ、皆さまに感謝です。

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