数年ぶりの大津訪問は濃厚な時間

11日(水)12日(木)、久しぶりに琵琶湖のほとりにあるJIAM(全国市町村国際文化研修所)へ。稲沢先生の講義は8年ぶりくらい、小室先生は念願かなってようやく初めて受けることができました。全国から期の浅い方たちを中心にほぼ100名が参加されている中、わかったつもりになっていることでも時々基礎に立ち返って学び直さないと…という思いで参加しました。2日目の演習では、秋田県五城目町議会、愛知県知立市議会、大阪府松原市議会の方と同じグループになり、楽しく学びを深めることができました。

2日間の財政勉強会を終えた足で、唐崎~大津京~三井寺駅で降りて、グーグルマップを片手に初めて訪ねる目的地へ。
予定が直前まで固められなかったので事前のご連絡はせず、お会いできたらいいな…と願いつつ歩いていくと、昔からの通り沿いの民家に「こどもソーシャルワークセンター」の看板を見つけました。

「こんにちは!」と声を掛けたところ、お会いしたかった代表の幸重忠孝さんがおられました。やった!
「大津に来ていることをFacebookで知ったので、もしかしたら来られるんじゃないかと思ってましたよ」と笑顔で迎えてくださいました。

幸重さんとは、子どもの貧困が今ほど報じられる以前に、東京で開かれた研修会で初めてお会いして以来、10年近いお付き合いになるでしょうか。
子どもの貧困対策センターあすのば」の小河光治さんや、「山科醍醐こどものひろば」の村井琢哉さんと共に、厳しい状況にある子どもたちと向き合い続けておられる、私が敬愛してやまない方の一人です。

6年ほど前に開設された「こどもソーシャルワークセンター」は、どこにである普通の家のようなつくりになっていて、子どもたちが自分の居場所として「ただいま」と安心して帰ってこられる場所でした。

ソーシャルワーカーは役所や公的機関で勤務している方が圧倒的に多いと思いますが、幸重さんは個人で社会福祉事務所を立ち上げ、社会福祉の専門職として、またお兄さんのような存在として、スタッフや地域の方たちと共に、様々な困難を抱えた子どもや若者たちを支え続けておられます。

定期的に送っていただく便りを読んでいると、運営の大変さも伝わってきます。
自分にできる応援をささやかに続けながら、東村山でも子どもの貧困対策が着実に進むよう、これからも交流を続けていけたらと思います。

幸重さん、どうもありがとうございました(^^)/

そして、以前から訪ねたかった「三井寺」へ。古色蒼然とした山門に気圧され、入山料を納めて境内に入り、釈迦堂、そして国宝の金堂へと急ぎました。威容を誇る金堂では、新年特別公開の文殊菩薩像だけでなく、平安、鎌倉、南北朝、室町時代の仏像が並んでいて、圧巻。ちょっと覗くつもりだったのですが、すっかり見入ってしまいました。

4時半に大津市議会局の軍師殿を訪ねる約束をしていたので、まだまだ見たいところはありましたが、今回はここまで。大津市役所へ早足で向かい、奈良から駆けつけてくれたアロハの友と合流し、議会局へ。

全国の地方議会改革を牽引し続けておられる大津市議会。軍師・清水克士議会局長には、数年前に会派視察で伺ってお世話になったほか、大津市議会がマニフェスト大賞グランプリを受賞された2013年から様々な学び合いの場でご一緒させていただいてきました。この春で定年を迎えられる前に、お礼の気持ちを伝えるために表敬訪問したかったので、願いが叶いました。

局長室でしばしお話を伺ってから、静かなお店にお連れいただき、地の味と地のお酒を楽しみつつ、3人で語りまくりの贅沢な時間を過ごしました。

清水さん、君島さん、どうもありがとうございました!

この世界に飛び込んで間もなく20年。1期目は自分の議会だけを見ていると落ち込むことや頭にくることだらけでしたが、2期目を前に外に飛び出して大小の勉強会に参加したことで、少しずついろんな方を知り、あるいは知っていただき、人の輪が広がり、深まっていきました。困った時にはメールや電話一本で相談に乗ってくださったり、情報を惜しげもなくくださる方たちが全国にいる。これは、私にとってかけがえのない財産であり、チカラの源泉。本当にありがたいことです。

学びたいことを学び、会いたい人に会い、見たいものを見に行った詰め込みまくりの大津訪問。くたびれましたが、最高の時間でした。

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