3月3日と4日の両日、FAXで私の自宅に談合情報が届いた「リサイクルセンター管理棟建設工事」の入札が3月5日行われ、その結果をコピーしてきました。
「取る」と伝えられた事業者は参加はしたものの、落札したのは三鷹市に本社のある「株式会社くりいく」でした。
談合情報はガセだった、と考えたいところではあるのですが…。
東村山市では、このような入札経過調書は全て本庁舎1階の情報コーナーでファイルしてくれているので、いつでも誰でも見られます。
今回の結果を上掲の調書から少し説明します。
入札は全て電子入札です。
条件付一般競争入札で行われ、3月5日15時01分に開札。
予定価格1億2,061万4,400円(税込金額)は事後公表。最低制限価格は事後にも公表しません。
1回目の入札では、参加条件に適った8社のうち立花建設がノーリアクションだったので「不参」と記されています。
加藤工務店、荒野工務店、増田コーポレーションは、電子入札システム上で「辞退」を選択。
残る4社が参加しましたが、最も安かった「くりいく」でも1億2,096万円(表記は税抜なので、税込を赤い字で記しました)で予定価格を超えていたために落札者は無しとなりました。
この段階で再入札となり、関建設、興建社、菊池建設の3社が「辞退」を電子入札画面から選択して通知。調書の並び順は「辞退」が送信されてきた順だそうです。
結果、「くりいく」だけが参加し、1億1,880万円(赤い字&下線部)で落札となりました。落札率は98.50%ということになります。
尚、工事費については完成後を基準とするために消費税が8%で計算されています。
談合情報の件については、ひとまずよかったと思いたいところですが、一つスッキリしないことが残ります。
それは、「リサイクルセンター管理棟建設工事」として一般会計予算書に工事請負費が明記されていることとの絡みです。
今回の入札に際しての予定価格は確かに事前には非公表ですので事業者にはわかりません。
けれども、予算書にある25年度9,595万8千円と26年度2,470万8千円を足すと1億2,066万6千円であることは、事前に誰でもが知ることができました。
秋水園焼却炉運転管理業務でも同様の指摘をしたことがありますが、そのことがわかりながら大きく超える額で入札してきた事業者には、落札の意思があったと言えるのだろうか?ということです。
談合情報としては間違っていた。
しかし…とまた考えてしまう結果です。