27年度予算案に賛成をしました。(討論全文掲載)

東村山市議会は先ほど、一般会計と4つの特別会計の予算案を全て賛成多数で可決して、4日間の予算特別委員会を終えました。
討論

一般会計予算案に賛成は(敬称略)、熊木、石橋博、小町、土方、蜂屋(以上、自民)、島田、伊藤、村山、小松(以上、公明)、大塚(ネット)、三浦(新生)、赤羽(未来)、佐藤の13名。
反対は保延、福田、山口、山崎(以上、共産)、奥谷、島崎(以上、民主自治)、矢野、朝木(以上、草の根)の8名。

4つの特別会計予算案は、国民健康保険と介護保険は、共産4名と草の根2名が反対、他15名は賛成。
後期高齢者医療と下水道は草の根2名が反対、他19名は賛成。

最終日(26日)に本会議で、予算委員ではなかった副議長と、委員会では議決権のなかった特別委員長が加わった上で再度採決を諮りますが、今日の結果と異なることはないと思われます。

一般会計予算案に対する私の討論(意見表明)は、以下の映像の1時間38分あたりから約3分間です。

◆予算委員会4日目(2)USTREAM

テキストでも以下、全文を掲載します。
お読みいただけるとうれしいです。

 

賛成の立場から討論します。
保守系会派の議員であった市長が自治基本条例制定をマニフェストに掲げたことに驚きが走った8年前。
紆余曲折を経て、住民主体、公開と参加を大原則にした東村山市の自治の背骨は、太く、強くなってきました。
このことは、他の首長や研究者からも高く評価をされていることを最近あちこちで実感します。外へ出ると、中では見えづらいことも見えてきます。

もちろん、この変化を感じ、歓迎し、対立や批判の応酬から、対話による相互理解、共感、協働へとシフトチェンジを図っている市民が多いことも、特にこの4年間、実感します。

職員の皆さんも、内から外へと目を向けた動き、市民の中へ、市民と共にあろうとする動きが多く見られるようになってきて、一個人としても認知され、役所の外で出会っても、部署を移動しても、市民から信頼され、一緒に知恵を絞り合えるような関係になった職員が増えてきたのではないでしょうか。人材育成、研修制度が一段と改善されることを歓迎し、感謝したいと思います。

21世紀に相応しい自治体としての骨格が、多くの方の努力で整ってきた、ということではないかと思います。
あちらこちらから発せられる「東村山、なかなかいいじゃん!」というプラスのメッセージが掛け合わさることで、また次の新しい何かが生まれます。

この好循環を下支えするには、もちろんお金がふんだんにあればそれに越したことは無いですが、カネがないというのであれば、せめて市民発の新たな発想やパッションを応援する環境を整えることや、共感して一緒に汗をかこうというマインドが、市役所に求められているのだと思います。
市民活動、若者発のイベントへのサポート予算が盛り込まれたことを評価したいと思います。

公共施設再生や、シティプロモーション、人権の森、保育園や学童保育、地域公共交通、緑のガイドライン、北山公園の保全、やる気のある若手農業者への支援などには、関係する市民を信頼し、ともに知恵を絞り、掲げる目標以上の成果をあげるくらいの気迫で、ぜひ取り組んでいただきたい。期待申し上げます。
耐震、改修に入る中央公民館は、ハードのリニューアルを絶好の機会と捉え、市民の学びの館として、ソフトの面でも、市民を徹底して信頼し、ともに歩む場として、リニューアルを図っていただくことを期待したい。

一方で、厳しく注文をつけさせていただくこともあります。
まず、自殺対策に今度こそ本腰を入れていただきたい。
国補助金がなければ何もしません、と言っているのと現状は同じです。
28年度へ向けて、方針と取り組みを明確に打ち出し、予算要求につなげることを強く求め、来年の予算審査では、必ずそこを確認します。

2点目は、相談事業の一元化や、いじめ対策、スクールソーシャルワーカーの配置は、福祉のココロ、福祉の視座に立って進めていただきたいということです。
ぜひここはしっかりやっていただきたい。繰り返し申し上げましたが、お願いをいたします。
28年度に市として直接やるということは、本当に大変な役目を、市が自ら担う、ということであり、本質的には全面的に賛同、応援したいと思っています。
学校教育分野としての価値、優先順位も理解するものですが、そこへ全てをアラインさせるということではないんだ、ということを、申し上げておきたい。

人口減、超高齢・少子社会を迎えようとしている今、公共的課題を主体的に捉え、「他人ゴト」ではなく「自分ゴト」として解決へ向けて共に取り組む時代がやってきています。
そこに必須なのはオープンデータの加速であり、オープンガバメントへの取り組みを進める1年にしていただくことを切に希望するものです。
行政情報を見える化し、共有し、市民参加を促し、一緒にやっていく、議会をブラッシュアップすることに、私自身取り組み続けることを約束して、討論といたします。

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