やる気ゼロの自殺対策(怒)

たまには怒っていいですよね。
今日は久しぶりに頭に来ました。
予算委員会で、自殺対策について質疑に立った際のことです。

「自殺対策予防講演業務委託料 27年度の取組みを具体的に説明願いたい」と、事前通告通りに切り出しました。

こちらの録画の50分過ぎから62分くらいまでをご覧いただければ幸いです。
◆予算委員会3日目Ustream
佐藤 自殺対策

530億円に迫ろうという一般会計予算案の中で、わずか9万4千円。
それも、100%国からの補助金です。
言い換えれば、国から補助が出るからやっているだけだし、補助がなければ何もしない可能性が極めて高い。

担当の課長は、「市では新しいことはできない」とためらいもなく言い、答えられる中身がないので無意味な言葉を何度も交えながら、最後には「ティッシュを駅前で配布」などと言い出す始末。

自殺対策については、私だけでなく、福田かづこ議員(共産)や島田久仁議員(公明)も何度も扱ってきています。
人の命の問題です。

今回の予算案で同じ衛生費の中に、新規事業として「地域猫対策事業」というのがあり、何人もの議員が質疑をしていました。

身銭を切って野良猫の餌づけや去勢・不妊手術をしている人たちがいて、地域の環境対策として行政の応援を求めてこられたと承知しています。頭が下がります。
今回、その要望を踏まえ、オスメス50匹ずつの手術への補助金と啓発等のためとして、72万9千円が予算化されました。

やるなとは言いません。
だけど、聞けば聞くほど、スキームに詰めの甘さを感じる事業です。

そして、こちらに国や都から補助が無くても73万円を盛り込むのであれば、人の命がかかっており、これまで何年も課題として提起されている自殺対策事業に、せめて同程度、いや普通に考えて何倍もの予算をつけて取り組むべきでしょう。

自殺対策は当たり前のことですが、他の事業と違って、実施を求める団体も個人もありません。
だからこそ、行政が本気になって手を打たないといけない分野だと思っています。

先駆的な取り組みを続けておられる足立区の近藤やよい区長に何度かお会いしたことがあります。
トップ自らが明確な姿勢を示し、不退転の覚悟で「生きる支援としての自殺対策」に全力を挙げておられます。

27年度、東村山市が今度こそ目の色を変えて取り組んでもらいたい、と思っていますし、これまで以上に提案をし続けていきます。

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