都市計画審議会の報告

昨日(20日)午後3時より、本年度第1回の東村山市都市計画審議会が開かれ、委員として出席しました。

今回は2年任期の改選期にあたるので、会議の冒頭に市長から全委員に委嘱状が手渡されました。

都市計画審議会の委員は市HPにある通りですが、条例第3条で次のように定められています。

第3条 審議会は、次の各号に掲げる者で、市長が委嘱する委員15人以内をもって組織する。
 (1)市議会の推せんする市議会議員 4人以内
 (2)学識経験者 5人以内
 (3)関係行政機関の職員 4人以内
 (4)一般市民 2人以内

 

続いて各委員から自己紹介を、ということでしたので、「昨年から初めて委員となり、市長の附属機関の委員に議員が入ることについて、様々課題を感じているが、議会選出の一人として務める以上は責任ある議論をさせていただきたい」旨を私は申し上げました。

昨日は、学識経験者5人の中から新たな会長を互選するということで、5人のうちの1人から「益田さんでいかがでしょうか」と声が上がり、NPO法人アーバンデザイン東村山会議理事長の益田滋子さんが快諾。異議なし、で決定となりました。

続いて会長職務代理は会長の指名となっているということで、益田会長が肥沼和夫農業委員会会長を指名し、快諾されました。

 

新たに会長となった益田さんは「諸先輩方の中で緊張しているが、私なりに職責を果たしたい。各分野の専門家の方たちが集まっておられるので、将来を考え、暮らしやすく、活気があり、愛着ある東村山を願いながら都市計画を皆さんと考えていきたい」と抱負を述べられました。

 

次に、会議の公開の取り扱いについて確認したいということで小林都市計画課長が現行のルールを読み上げましたので、「傍聴者は10名で超えた場合は抽選とする、ではなく、極力対応するようにすべき」と発言しました。

渡部市政になってから各種附属機関の公開ルールを「開く方向へ」自ら見直してきたはずですし、現に会議録の公開とともに傍聴者への対応についても極力弾力的なものに変えてきたはずだからです。

参加と協働を金看板に掲げる市政として、時に多くの市民の生活に多大な影響を与える案件を審議することもある都市計画審議会では、傍聴希望があれば可能な限り応じていくということは審議以前のことだと思うのです。

 

しかし学識経験者枠のある委員から「東村山市役所の会場はどこも狭いので、10名でよいと思う」と発言があり、課長からは今後の課題として預からせてほしいとあったので、「議会も他の審議会等も対応を柔軟に変えてきているはずなので、確認の上で早期の見直しを改めて求める」と申し上げました。

閉会後に入り口の傍聴受付テーブルに「抽選籤」と書かれた箱が用意されていましたが、多くの市民が関心を持ってくださるよう、傍聴者が増えるように働きかけるのも役所の仕事のはずですから、対応を改めてもらいたいと強く思うところです。

 

続いて市長が挨拶をされ、「重要な意思決定を行う審議会なので、それぞれ専門的立場や市民的目線でよりよいまちづくりについて議論いただきたい。本日はいよいよ西武線連続立体交差化事業について諮問をする。東京都は9月の都市計画審議会で審議し、早ければ10月にも都市計画決定する。連続立体交差化事業は東京都施行の事業だが、関連事業等を諮問させていただくので、本日を入れて2回の会議で結論(答申)をいただきたい。(中略) 市内には9つの駅があるが、まちが分断、寸断されている構造がある。安全安心のまちづくりには連続立体が将来欠くべからざる事業。中央線では三鷹~立川間で、京王線や西武池袋線の池袋~練馬間でも進んでいるが、新宿線では中野区内に次いで2番目となる。他にも課題はあるが、どうすることが面として活力ある街になるのか、限られた時間だが密度濃く真摯な議論をお願いしたい」と述べました。

 

この後、市長から会長に対して4件の諮問が読み上げられ、手渡されました。

1.「東村山都市計画都市高速鉄道の決定(西武鉄道新宿線、国分寺線及び西武園線の決定)(東京都決定)について(意見照会)」

2.「東村山都市計画道路の変更(区画街路都市高速鉄道西武鉄道新宿線付属街路第1号線~第3号線、区画街路都市高速鉄道西武鉄道西武園線付属街路第1号線及び第2号線の新規追加)(東村山市決定)について」

3.「東村山都市計画道路の変更(3・4・10号東村山多摩湖駅線の変更)(東京都決定)について(意見照会)」

4.「東村山都市計画道路の変更(3・4・29号東村山駅北線の変更)(東村山市決定)について」

 

このうち、1と3については東京都施行事業で、2と4が東村山市の事業です。

追って市HPに昨日の資料もアップされるはずですが、都市計画決定される連続立体交差化区間を示した全体図をスキャンアップしておきます。

赤いところが高架化される部分ですが、具体的には…(地元の方しかわからない話ですみませんが)

1)西武新宿線

久米川駅を東村山駅に向かって出発した電車は、マクドナルドとメガネ屋間の踏切(これはなくなりません)を通過し、新青梅街道のオーバーパスをくぐるとすぐに上り始め、府中街道を高架線でまたぎ(踏切はなくなります)、鷹の道もまたぎ(この踏切もなくなります)、高架駅となった東村山駅に到着します。さらに所沢方面へ高架上を進み、駅北側の道をまたぎ(酒屋前の踏切はなくなります)、いとう屋さん脇を入った道もまたぎ(この踏切もなくなります)、久米川少年野球場を過ぎたあたりで地上の高さへ戻り、久米川辻から来る道とは踏切で交差することになります。

2)西武国分寺線

野口橋の新青梅街道ガード上を北上した電車は徐々に新たな高架線を上り始め、鷹の道をまたぎ、東村山駅の高架ホームへ。

3)西武園線

東村山駅の高架ホームを出た電車は、駅北側の道路と、いとう屋さん脇を入った道路をまたぎ、左カーブを切りながら、ふるさと歴史館脇の道路(西宿通り)をまたぎ(踏切はなくなります)、その後徐々に下って北川を渡る手前で(都営住宅北側)で地上の高さへ。

尚、新鉄付とは「新宿線付属街路」、園鉄付は「西武園線付属街路」の略で、高架化に合わせて新たに整備される側道のような道です。

 

図を見てもどの線路がどう高架化され、それに合わせてどの道路が新たに造られたり広がったりするのか、そして平成36年を予定しているという完成時期に実際に整備が終わっている周辺道路はどれで、はるかその先の整備予定になっているのはどこなのか…ということが目で見てわかるような工夫(立体模型・ジオラマなど)を、東京都と協議してつくり、市民誰もがわかるようにしてほしい旨、要望をしました。

 

他にも質疑や意見はいろいろ出されたのですが、長くなってしまいました。

どこまでが計画内に入って立ち退きをお願いすることになるのかといったことは、測量が入ってからでないと明確にはならないそうで、対象地域の皆さんへのお知らせについては漏れなく行うことを、山下まちづくり推進課長が約束していました。

これまでも沿線世帯に2万枚の案内を計4回配布したそうですが、まだまだ伝わっていない方がいる事実もありますので、丁寧に周知と合意形成に務めてほしいものです。

詳しいことは、市役所の都市計画課あるいは、まちづくり推進課までお問い合わせいただけたらと思いますし、私もわかる範囲でお伝えしますので、何かありましたらお気軽にご連絡ください。

 

 

 

 

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