「リサイクルセンター」直接請求運動について【一部削除・追記し、再度アップました※6月22日14時15分】

先月29日に各紙多摩版で報じられた通り、現在、東村山市では「秋水園リサイクルセンターを12億円で建設することについて市民の賛否を問う住民投票条例の制定を求める」直接請求が行われ、請求を可能とするための署名集めが続けられています。

 

このことにつき、私が理解している範囲での経過と、私自身のスタンスを明らかにしておこうと思います。


先週土曜日(16日)、この運動を進めている「リサイクルセンター建設を考える市民の会」が受任者説明会を開催すると請求代表者のお一人から伺ったので、午前10時に会場の市民センター第4会議室へ向かいました。

そこで、請求代表者の方たち5人(全員で8人)の思いと、署名集めの方法について説明される女性の方の話を伺い、今回の運動が現時点に至って市民の皆さんが主体的に取り組もうとされているものだと私なりの理解ができましたので、受任者となり、署名したいとおっしゃる方たちの分は署名を取らせていただくことをお伝えしました。
しかしながら同時に、小松恭子元都議らから強く勧められた同会への入会はお断りを申し上げました。
なぜなら、その場で初めていただいた同会の会則の第2条(目的)に、「この会は、リサイクルセンター建設の是非を、市民による住民投票で決めるための直接請求に関する署名活動等をおこなうことにより、リサイクルセンター建設計画を白紙に戻し、もってゴミ収集車の搬入による秋津周辺住民の負担の軽減並びに税金の無駄使いをやめさせることを目的とする」とあったからです。

 

私たち議員は、この問題について議会という市民の皆さんの血税によって運営される公の場で、一般質問をはじめとし、一般会計予算、同補正予算などでの質疑、特別委員会や常任委員会での質疑や意見交換を通じて、少なくとも約3年にわたって議論をする機会を持ってきました。
また、市民公募委員を交えて開催された検討会や委員会を傍聴し、その議論の経過についても十分に承知しています。

そしてこれらの場で、リサイクルセンターは一切要らない、白紙撤回せよ、と主張していたのは、草の根市民クラブの矢野・朝木議員だけであり、それ以外の議員は、施設が必要とされる理由、経過については一定の共通理解をしてきたはずです。

しかし、その規模、費用についてはほぼすべての議員がもっと縮小するべきと考え、秋水園を出入りする収集車両の縮減を図るべき、そのためには施設の分散化を進めるべき、という点でも大方一致してきました。

進め方をめぐっても様々な意見があり、私自身、そして私たちの会派を含む10名の議員で最終的には今年3月の新年度予算案をめぐって、疑問点についてはさらなる審議が必要であり、該当する予算を一旦削除し、内容が固まった段階で改めて予算化するための修正案を共同提出しました。

が、既にお伝えしているように、修正案は10対14の賛成少数で否決され、市長が提案した原案が可決されました。

だから一切の議論ができないとも考えていませんし、市民の皆さんがそんな議会の決定のあり方をめぐって「住民投票」というカードを切る、ということは、現行制度において認められている大切な権利ですので、何ら異論はありません。

しかし改めて申し上げますが、私たちは「行うべき見直し、修正を行う」ことを前提に、調査、議論を重ねてきたのであって、「白紙撤回」を前提とした主張はしてきませんでした。

また、私たちは修正案を提出した新年度予算案ですが、議論の結果、可決となりました。議会という機関の一員として、議決責任をどう受け止めるか、という点でも、私なりに考えるところがあります。

ですので、私は会費1,000円が惜しいわけでもなんでもなく、会に入って活動することはできません、と申し上げました。

 

 

私が、住民投票の動きがあると知ったのは、5月20日の午後8時40分の奥谷浩一議員からの1通のメールでした。

【当初はここに奥谷議員からのメール本文を転載してありましたが、全文削除し、以下その要旨を書かせていただきます】

1.リサイクルセンターの件で、環境建設委員会有志で建設の賛否を住民投票で決めてはどうかという動きがある。

2.予算は可決されたが、5月7日の環境建設委員会で新たな提案もあり、契約議案が上程される9月議会まではできるだけのことはしたい。

3.会派としてではなく、個人的に参加したい。

【削除・追記終了】

 

私たち会派3名は、これまでこの問題をともに追ってきましたし、ことあるごとに対応を協議してきました。

3月議会最終日の修正予算案提出についても、時間がない中でしたが当然議論をし、対応を決めてきました。住民投票という話はこの時全く初めて知りましたので、どこからどういう経過で出されてきた話なのかを正確に共有し、対応を協議しなくてはならないと当然考え、奥谷さんと大塚さんにすぐに連絡をし、翌日21日(月)午後5時半に控室に集まって話し合うことに決めました。

 

月曜日の緊急ミーティングでは、まず奥谷さんから経過説明を受けました。

私は、奥谷さんのメール冒頭に「環境建設委員会有志で」とあることについて、この問題を公式に議論している委員会の委員自身が発想して市民に働きかけていくということには、正直言って違和感を持つ、と申し上げました。

2時間以上の議論の結果、議員ではなく住民の皆さんが提起され、主体的に取り組む活動として展開されるならば、私たちとして反対するものではなく、会派としてできることはしていこうという集約に至りました。

この時には、直接請求の内容も、予定されるスケジュールも、全くわかっていませんでした。

 

その週の金曜日(25日)、議会事務局に設置されている私の議員ボックスに 、1通の手紙が入っていました。

差出人は「リサイクルセンター建設を考える市民の会」のお二人で、活字で書かれた2枚綴りで、1枚目の頭に私の名前が手書きされているものでした。

しかし、その手紙は当のご本人がお書きになったものではない、ということがご本人と話していてすぐにわかりました。さらに、このことに環境建設委員会の委員長を務める山口みよ議員(共産)も関わっていることが山口さん本人と話して確認できましたので、その日の夕方に1時間半にわたって二人で議論をしました。

 

細かい経過はこの際省きますが、私はまず、「どうして議員が主体で動いているのですか?」と尋ねました。

山口議員は「委員会での議論が不十分なまま事業が進むことには納得いかないので、住民投票という方法がいいのではないか、という声が出た」とおっしゃいました。

私は、「あなたは東村山市議会の中で、本件を審査している委員会の委員長なのですから、議会における議論をどう進めるのかに責任を持っている立場であり、そのことに集中すべきではないですか」と申し上げました。

そしてもう一つ、「あなたの会派の代表である福田かづこ議員が全く知らないような動きをどうしてしているのか?」と重ねてお尋ねし、「福田代表と連携を密にとって動いてくださらないとまずいと思います」と申し上げました。

 

いただいた「手紙」の1枚目には、この活動に協力してくれるよう、そして2枚目には27日(日)の夕方に会としての集まりを開き、28日(月)午後には記者会見を開くと書かれていました。

 

私は両日ともに予定が入っていましたので伺いませんでした。

 

16日(土)の集まりで、署名集め説明を明確にされた会の女性が「住民投票が必要な時にできるよう(常設型の)ルールができることがベスト」とおっしゃっており、私も全く同感です。

 

私としては、住民自治のツールとしての直接請求、住民投票がルール化されることを願っていますし、今回のことについては議会の機能不全に対する住民の意思表示として厳しく受け止めなければいけないと思っています。

そして運動に議員が協力的に関わることも大いにありだと考えています。

 

16日の集まりでは、どれくらいの署名が集まっているのかという質問に「わからない」と奥谷議員が答えておられました。

私としては、署名したいとおっしゃる方の分は集める協力をするつもりです。

 

しかし、今回の震源地が当該委員会の委員たちであることについては、依然として強い違和感と疑問を持っていることも事実です。

運動が終わるのを待って、会派としての議論をさせてもらうつもりです。

 

 

と、ここまで書いた今、ちょっと予期せぬことが起きました。今日アップすると昨日書きましたので、ここまでを公開させていただきます。

すみません、続きは必要に応じてまた書きたいと思います。

 

 

 

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