2月9日(金)午後、市長のプレス発表と同時に、市HPに30年度予算概要がアップされ、私たち議員にも同様の内容が配布されました。
予算案は明日13日(火)に市長より議案という形で議会に提出され、20日(火)から始まる3月議会で設置される予算特別委員会(正副議長以外の22名で構成)に託され、3月14日(火)15日(水)16日(金)19日(月)の4日間の予定で審査を行い、27日(火)の最終日本会議で議会としての意思決定である議決を図ることになります。
明日、分厚い予算書が配られたら、参考資料と共に首っ引きで数字を追い、内容を調べ、特別委員会に臨みます。
概要を見ると…
・一般会計の総額は542億5,429万円余りで過去最高。
・一般会計と、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、下水道の4つの特別会計との総額でみると、一般会計は昨年度比で微増ですが国民健康保険が制度変更の影響で16.8%減となったため、全体では微減の904億3,376万円余りです。(表はいずれも市HPより)
・一般会計の規模は10年前と比べると約432億円⇒543億円と25.7%も大きくなっているのに、歳入(収入)のうち市民税を中心とした市税収入は微増微減を繰り返して殆ど増えていない(202億7千万円⇒207億9千万円)こと
・歳出(支出)のうちに民生費(福祉関係費)が占める割合が、過去最高であった昨年度(53.2%)を上回る53.4%であること
というあたりは見てとれます。
30年度の予算編成にあたっては、初めて昨年10月の初旬段階で速やかに編成方針が公表されました。
「予算編成過程の公開は、参加と協働を金看板に掲げる市政であれば早急に行うべき」と何年間も議会で取り上げてきたので、一つ前進されたことを前向きに捉えたいと思っています。
★30年度予算についてのページ★
とはいえ、プロセスの公開が実現している自治体も数ある中、東村山市は実質的な公開には至っていません。
昔のように人口も税収も右肩上がりで、あれやります、これやりますと言って実現していた時代とは違い、新たなことをやるなら何かをやめたり削ったりしなければならないわけです。
ぜAでもBでもなく、Cを優先させて予算化したのか、という説明は必須になってくると思っています。
「公開することによる混乱」を理由に「難しい」という答弁が続いていますが、そういう面はあったとしても、進めていくことが必要だと私は考えています。
利益の分配ではなく、不利益の分配をしなければならない時代だからこそ、意思形成の過程を明らかにすることが必要だと思います。
一定の前進を評価しながら、今後も引き続き提起していきたいと思います