【介護保険をもっと知っておこうPart3】

「介護保険が必要になったら地域包括支援センターに電話をくだされば大丈夫です!」という東村山市。

確かに、いざという時に十分機能することは不可欠であり、ありがたいことですが、いざとなる前に介護保険の仕組みや使えるサービス、施設の最新情報、認定や介護度や保険料が他市に比べてどんな状況にあるのか等々をしっかり知ってこそ、毎月安くない保険料を払っている者として必要になった時に納得いくサービスを受けられ、安心して暮らせることにつながるのではないか。
これはこの集まりを社協からの少額補助金だけで主宰する富士見町在住の福岡美與さんの強い思いです。
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一昨日(27・土)午後、3回目となる会が万寿園5階ホールで開催されましたが、毎回60~100名ほどの参加があり、そのほとんどが介護保険の対象年齢ではあるけれど給付対象にはなっていない方たち。
もちろん夫が…、妻が…、姑が…という方たちもいらっしゃいますし、共通なのは提供される情報に食い入るように聴きっていることです。

13時の開会直後に、東村山市の介護保険制度に関する今や議会での議論の状況を話してほしいと言われ、直近の決算委員会での議論等を中心に私から数分お伝えしました。

第1講は、福岡さんによる東村山市の介護保険の最新状況のお話。
特に、どの自治体も同じかのように思っている認定者や介護度の割合、特徴にかなりの差異があることや、保険財政の状況等、一見して難しい話のようですが、皆さん集中して聴いておられました。
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第2講は第二万寿園の施設長さんによる「特別養護老人ホーム」についての詳細でわかりやすい説明。
質問も、「亡くなった夫は3か月毎に病院を替わらなければならなかった。これからは看取りをしてくれる施設が大事だと思いますが、それはどんなところなのでしょうか?」「第二万寿園の待機は何人でしょうか」といった切実なもの。
施設長さんからは「元気なうちに適切に情報を提供してもらうことは極めて重要。いざとなった時に理解がある人が施設に入所してくるのと、全く予備知識が無い人が入ってこられるのでは大きく違います」というお話も。
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そして第3講の敬愛の森(富士見町)の施設長さんのお話は、毎回とっても面白くて大好評。
今回も「100歳まで元気でいるためには」ということで、食べてもよい間食、どんどんやってほしいこと、やってはいけないこと等々のお話の後、「敬愛の森はいつでも地域の皆さんがいらっしゃるのを待ってます。1階の食堂では健康メニューを用意しているので、いつでも誰でも食事にいらしてください」と。
昨秋、厚生委員会でも視察で伺いましたが、地域との共存を積極的に進めておられる施設に学ぶことは多いな、と改めて感じました。

議会では昨年9月議会で、「利用者目線での介護保険ガイドブックを保険者の責任として市で作り、必要な方には届くように」という趣旨の陳情を全会一致で採択しています。
簡単なしおりは当市もありますが、多摩地区26市でこの手のガイドブックを市として整えていないのは東村山市だけ。
「いやいや、いざとなった時にはケアマネがしっかりしているから、電話一本で飛んでいきます。ネットの情報サービスも利用いただければ…」という冒頭の話になるわけですが、せめて他市に倣って、必要だと思う方の手元には置いていただけるものを、社会福祉協議会ともよく相談してつくってもらいたいものだと思っています。

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