まちづくり環境委員会(9月11日開催)での道路河川課からの行政報告
専門機関による診断の結果、幹に50%以上の空洞があって不健全と判断された街路樹があることが判明。
◇通称さくら通り(3・4・27号線・東村山駅東口から秋津方面)の府中街道から市役所通りまでの区間の21本中5本。
◇久米川駅南口のさくら通り(3・4・3号線)の府中街道八坂神社前からバス通りまでの区間(映画あんのロケ地になったどら焼き屋さん前の区間)で45本中14本。
◇富士見町市営住宅北側のユリノキとけやき がそれぞれ不健全と判定された。
市民に親しまれてきた桜の木も多いので、伐採に際しては情報提供に努める、と課長。
樹木診断で「不健全」とされると伐採撤去が原則、と東京都のマニュアルにあります。同時に、「大径木や歴史的価値のある街路樹などについては、撤去以外に支柱設置などの処置を検討することが可能」「特に親しまれている街路樹の診断に関しては、2 種類以上の機器を用いて診断しておくと住民説明等の際に有効」とも書いてあります。
東村山市として「公共の緑公共の緑の植生管理のガイドライン」を策定した際、私も緑化審議会の一員として現場視察に出向き、見た目以上に幹の内部が腐っていて危険な状態にあるソメイヨシノが複数あること等を知りました。
特にソメイヨシノは、根を広く浅く張るという性質があるにもかかわらず、道路脇の狭苦しい植栽帯に幼木が短い間隔で植えられてから数十年が経過していることで、地表近くの根が歩道を盛り上げたり割ったりしています。
全生園の中で樹齢90年を超える巨木が堂々と根を張って見事に咲いていることからもわかるように、ソメイヨシノは本来、広々として柔らかな土質のところに植えるべきなのだそうです。
今後、市は緑化審議会に諮ることはもちろん、診断方法、判断の根拠等、情報提供を積極的に進め、これまで以上の取組みで広く理解を得るよう努めると共に、ただ伐採するのではなく、伐採・撤去した後はどうするのか、についての方針も示してほしいと思います。
※写真2枚は2014年の緑化審議会による視察時のものです