遅ればせながら…令和3年度予算への賛成討論

3月議会の議決結果は既にお伝えしましたが、予算委員会最終日に行った一般会計予算案に対する会派の賛成討論をアップするのを忘れておりました。

以下、全文です。

【一般会計予算案 賛成討論】   つなごう!立憲・ネット 

誰ひとり取り残さない、を理念とするSDGsを大きく掲げた新たな10年間がスタートします。基本構想を議決した私たち議会にもその責任があります。あらゆる施策は、多様な人権の尊重と包摂性、地球環境の保全のためにある、と言えるでしょう。

人口減少、縮小均衡へ向かう中、限られた資源で最大の成果を生むには、公共の担い手の多様化は必須であり、ハコモノとしての公共施設に加え、市内の公園に民間包括管理を導入することを前向きに捉えます。

ただ、「議会から見えづらくなる」という3年前の懸念は今回の議論でも感じました。新たな仕組みやルールは発展途上であり、庁内でも議会との間でも、まだ共通言語になっていません。アメニティ基金での議論でも感じたことですが、だからこそ、新たな制度創設期の十分かつオープンな議論が後年の検証や改善のためにも重要と考えます。市民、そして議会の信頼を深めるための「見える化」「伝わる説明」にさらにご努力いただきたい。

デジタル化、ICT化による住民サービス向上や、女性が働きやすい職場づくりにも大いに期待します。

既存事業に加え、障害当事者の悲願だった移動支援や行動援護、同行援護の拡大、ゴミの排出困難者への支援策、新たな生ごみ減量策、立体化後の東村山駅へのホームドア設置への明確な姿勢、防災拠点としての前川公園用地取得など、財政悪化に苦慮する自治体もある中、新たな事業も加えた予算を組み上げたことを評価します。14年間にわたる行財政改革と、厳しい中でも財調に一定額を積み上げ、将来に備えた特定目的基金を設けて来た成果と考えます。

多様な市民と日々向き合っている職員の皆さんと、市長以下理事者の真剣な議論があり、そこに議会の厳しくも建設的な視点が加わってこそ、真に必要な政策が生まれます。

第5次総合計画に命を吹き込み、諸事業が着実に進み、市民福祉の向上へと繋がるよう私たちも努力しますし、子ども、若者、生活困窮世帯、障がい者、虐待やDVなどに苦しむ人をしっかり支える市政であってほしいと思います。先の見えないコロナ禍をはじめ、不測の事態にも十分かつ機動的に対応いただくことを求めて、会派の賛成討論とします。

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