1票の重み

お陰様で市議会議員として6期目となる4年間が一昨日(5月1日)に始まりました。

4月30日に開いた「選挙報告会」でもお話したのですが、改めて「1票の重み」を実感する出来事がありましたので、書き残しておこうと思います。

今回の選挙の開票立会人を務めてくれた青年がいます。

開票立会人は定員が10名。希望する陣営が1人ずつエントリーし、11名以上だったら抽選を行って決めます。今回は希望が18名だったため10名に絞ったところ、そのうち4人が共産党の陣営だったそうで、同じ政党からは2陣営までという決まりがあるために4人から2人を選ぶ抽選を行い、8人が決定したとのこと。尚、欠員は埋めないルールなのだそうです。長くやっていても知りませんでした。

で、選ばれた8人のうちの1人であるSくんは、人生初の開票立会人としてフロアに立ち、台の上で投票箱が開かれてから手際よく票が分けられ集められる作業を目にし、少しすると席に着いて束ねられた票を点検し、確認の印鑑を押す、という一連の流れを初めて体験したのでした。

市長選挙と市議会議員選挙がすべて確定したのは23時32分。私が経験した6階の中ではかなり早かった方ではないかと思います。

彼が帰り道に私の選挙事務所に寄ってくれたのは0時を10分ほど回った頃でした。

コーヒーを飲みながら彼はこう言いました。

「台の上に箱から出された票を見ていて、あぁ本当に1票1票なんだ、と思ったんです。めちゃくちゃ当たり前のことなんですけど、1つ1つ筆跡が違っていて、いろんな文字があって…これはお年寄りが書いたのかな?こっちはずいぶん几帳面な人なんだろうな、なんて思いながら見ていました。一人ひとりが投票所まで足を運んで、自分の意思で誰かの名前を書いたものが目の前にあるのを見たら、めちゃくちゃ重いことだなぁって…。」

私が今回いただいた票は1,730.182票です。

「前回より500くらい減らしたね?もっと伸びると思った」と選挙後に何人かの方から言われました。仲間や人生の先輩たちからの献身的な応援、オリジナリティあふれるデザインのチカラ、最高の事務所や選挙カー…これだけ恵まれて確かに減らしたことは、私の日々の活動や選挙中の頑張りが足りなかったということに尽きるので、自分の中では厳しく振り返っているところです。

同時に、後援会組織を持たず政党支援も受けない私に対して、どのような方たちが貴重な1票を投じてくださっているのかが、これまで以上に見えた選挙でもありました。

ご自身の意思で投票所へ向かい、「佐藤まさたか」と書いてくださった1,700人以上の方たちに思いを致し、その重みを深く深く胸に刻んで、新たな4年間も自分らしくエネルギッシュに活動し続けようと思います。

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