毎年この時期に開かれている学校給食展。
今年も今日まで4日間、市役所いきいきプラザ1階で、実際に子どもたちが食べているものと同じものが、小学校は学校毎に、中学校は全校共通の選べる2種類のランチが並びました。
お米は常に姉妹都市である新潟柏崎産、野菜や果樹の多くは地元農家の皆さんとのタッグによる新鮮なもの、牛乳は群馬県にある東毛酪農製造の低温殺菌のビン入りが、それぞれ使われています。
メニューは、自校調理である小学校15校も、センター方式である中学校7校も、全て市の栄養士が立て、徹底的に手作りされています。
費用は一番高い中学生でも1食わずか300円。
栄養士さんたちは、費用内に納めようと大変な苦労をしながら、でも子どもたちのことを考えて、大変な努力をしてくださっています。
しかし、この美味しくて安心な給食を、中学生では6割弱の生徒しか口にしていません。
昨年1月21日に、「あらためて「中学校給食」について考える」と題した記事で詳しく書きましたので、そちらも読んでいただけると大変ありがたいです。★昨年の記事★
給食展で説明にあたっておられた栄養士さんや教育委員会の方たちに声をかけてみました。
「これだけ子どもたちのことを考えられて、安全な食材で美味しく作られている給食なのですから、中学生だって全員に食べてもらいたいですよね?」
この答えにNOだという現場の方がいるわけがありません。
昨年の議会で、子どもの貧困問題から考えれば、一人残らず安心してお昼を腹いっぱい食べられるように変えるべきであり、教育委員会が強く打ち出している「食育」を前提としても、100%の子どもたちが食べる状況に変えるべきだ、と議会で提案しました。
東村山市では、親の愛情弁当とか、給食費の未納が起きないとかいう理由で選択制をとってきましたが、子どもの貧困対策が国を挙げてのテーマとなり、目の前で起きている厳しい現実と真摯に真剣に向き合えば、決して優先順位を間違えてはいけない、と改めて強く心に刻みました。
AランチとBランチを選べることよりも、プリペイドカードのためのシステム維持管理に年間約2,000万円をかけることよりも、大事なことがあるはずだと思っています。
昨日と一昨日に続いて今日ももう一度展示を見に行ったところ、試食用の野菜おかずと小さなおにぎりとパンを展示会場でいただきました。
どれも本当においしかったですよ、渡部市長、森教育長。
食は全ての源です。
中学生全員に東村山の自慢の給食を腹いっぱい食べさせてあげましょうよ。