10時開会で、議案3件と陳情2件を審査し、15時半頃に閉会となりました。
市長提出の議案3件は、
(1)諏訪町内の社会福祉センターの改修後のあり方を定める「社会福祉センター条例の一部改正」
(2)介護保険法改正に伴い市事業(地域支援事業)にも3割負担を導入する「介護保険条例の一部改正」
(3)未婚のひとり親家庭の利用者負担に寡婦(夫)控除のみなし適用を行う等の「保育所利用負担条例の一部改正」でした。
(1)諏訪町にある社会福祉センターは、来年4月~9月に閉館の上で耐震化と改修工事を行い、10月にリニューアルオープンを予定しています。
各委員からの質疑は多岐にわたりましたが、大きな論点としては
①これまでの福祉作業所、集会施設機能に加えて、高齢者や生活困窮になる前の方たちの就労サポートを行うことについて、既に生活困窮者支援事業として行っている「ほっとシティ東村山」との棲み分けや、ふるさとハローワーク、障害者就労支援室、ジョブシェアセンターなどとの連携をどうするのか?
②条例から「身体障害者で作業が可能な者」を削除する理由はなにか?
ということでした。
①については、4年目を迎えた「ほっとシティ」に来られる方たちは窮迫してからであるため、支援に難しさがあるケースが多く、それより以前に気軽に相談できる場があることでセーフティーネットの目を細かくしたい、とのこと。実情を踏まえた担当課長からの説明には説得力があると私は感じました。
高齢になっても働かなければならない世の中に問題であり、市長は国に年金の増額などを求めてそれを正すべき、と主張した委員もいましたが、「それが望ましいとは思うが、たとえどの政党が政権を担ったとしても、大部分の方が年金だけでは暮らしていけないのが既に現実なので、寄り添い方の支援を充実させたい」旨の市長の答弁を聞きながら、国政レベルの問題に注文を付けるだけでは基礎自治体としての責務は果たせないので、現実を踏まえた先駆的な政策を立ち上げる意義は大きいと思いました。
②についても、開設された昭和51年当時とは障害者支援の法も仕組みも大きく変わってきており、就労移行支援、就労継続支援ともに、担っている事業所が市内に24か所あり、現実的に「身体障害者で作業が可能な者」の該当者が何年もいないことを踏まえての改正とのこと。これも説得力があったと思います。
質疑後に委員間討議を持ち掛けましたが希望はなく、討論、採決という従来の手続きを経て、賛成4:反対1で可決となりました。
私も各委員が質疑を終えたあとに委員長を替わってもらって必要なことを尋ねましたが、審査に入る前に各委員が抱いていた疑問は質疑と答弁を通じてほぼ氷解したと思われるのに、質疑前に戻ったような論旨で反対された会派があったことは、議論の進め方、合意形成への意思醸成の難しさを改めて感じました。
長くなったのと、論点が多くはなかったので、(2)と(3)の詳細は省きます。
(2)は賛成:反対1の賛成多数で、(3)は全員一致の賛成で、可決となりました。
陳情2件は
(1)学校が休みの日の学童クラブでお昼提供を支援(配達弁当の実費提供等)してほしいという件と
(2)学童クラブ指導員の資格と配置基準を堅持してほしいという件で、いずれも東村山学童保育連絡協議会の会長さん名で提出されたものでした。
詳細は改めて報告しようと思いますが、2つとも継続審査となりました。