SL解体予算の可決と私

この件は、6月議会最終日(7月2日)の本会議において、「一般会計補正予算(第1号)」として審議を行い、以下のように全6会派中5会派が質疑に立ち、担当である地域創生部長と市長が答弁に立っています。
当日の録画が既にアップされており、「なぜ保存ではなく解体なのか?」「なぜそんなに急ぐのか?」「どうして改修に1億2,300万円もかかるのか?」「どこにどのような調査をさせたのか?」等々、すべて出てきます。

改修する場合の費用については、こう説明しています。
【改修する場合の費用1億2,300万円の内訳】
仮設工事500万円
アスベスト除去・封じ込め工事600万円
腐食箇所の補修工事1,000万円
塗装工事1,800万円
軌道補修費5,000万円(クレーン吊り上げ工事含め)
産廃処理費300万円
一般管理費等3,100万円

録画は全部でほぼ3時間ありますが、5人がSLについて取り上げている部分は以下の通りです。
私があれこれ書くよりも、時間がかかって申し訳ないのですが、実際の議場でのやり取りを見ていただいた方がよいと思います。

東村山市議会議会中継
http://smart.discussvision.net/…/higashimurayama/WebView/
⇒会議名から選ぶ
⇒令和元年6月定例会
⇒07月02日最終日
⇒第14 議案第40号 令和元年度一般会計補正予算(第1号)
と進んでください。

・小町明夫議員(自民党)…29分~54分まで(約25分間)
・横尾孝雄議員(公明党)…1時間13分25秒~1時間32分まで(約18分間)
・渡辺みのる議員(共産党)…1時間37分~2時間2分まで(約25分間)
・佐藤まさたか(つなごう!立憲・ネット)…2時間11分50秒~2時間32分30秒まで(約21分間)
・朝木直子議員(草の根)…2時間32分50秒~2時間49分50秒まで(12分間)

このあと、解体費用を削ってアスベスト撤去費だけを盛り込む修正案を渡辺みのる議員中心に用意して、動議を出しましたが、議事に加えることに賛成した議員が半数に足りなかったため、動議は不成立となり、討論、採決へと進みました。
予算案には、自民党7人、公明党6人、国民民主党1人の計14人が賛成、共産党5人、つなごう!立憲・ネット4人、草の根1人の計10人が反対し、賛成者多数で可決となりました。

・補正予算修正動議(否決)…2時間50分~2時間50分50秒まで
・上記5議員による討論(賛成or反対の意見表明)及び採決…2時間59分24秒まで

十分であったか不十分であったかは様々な見方があると思いますが、議会はこの件について議論をし、適正な手続きを経て結論を出しました。

この結果を知り、様々な意見が市民から出されたり、保存を求める声が上がったり、市長に直談判を求めたり、署名活動が行われたり…といった動きが起こることは十分あることだと思いますし、もちろん全く自由であると思っています。

ただ、15万市民の代表としての25人で構成する市議会に議案として提出され、ほぼすべての会派が様々な視点から質疑をし、市長と担当部長がそれに対して答弁し、質疑を行った全会派が意見を申し述べ(討論)、結論が出されたという事実があります。

そして私は、そこに15万市民の中で25人しか持っていない議決権を持つ一人として参加し、会派を代表する形で疑義を質し、意見も申し述べ、採決に加わりました。

せめてセカンドオピニオンを取るべきと主張し、現段階での解体予算には反対しましたが、賛同者は過半数になりませんでした。

ですので、こちらの意見を多数にできなかった責任を負う立場にいると思っています。

今回出された結論は、自分にとって満足するものではありませんでしたが、だからと言ってそれを外側へ持ち出して議決の結果を覆そうと活動することは、控えるべきだと考えています。

自分が議決権も持っている場で自分が納得いかない結論が出た時に、自分はどうすべきなのか、ということはこれからも大いにある話です。自分と意見を異にした過半数の議員もまた、市民の代表であり、その判断をどう受け止めるべきか、ということでもあります。

今週水曜日(17日)午後、6月26日に請求してあった公文書…「劣化度調査の内容や結果がわかるもの」「早急な撤去が必要であるとの報告書」「アスベストの飛散はない、との報告書」「改修費や保存する際の費用に関するもの」「解体撤去を決定した経過がわかるもの」「解体工事の計画や見通しに関するもの」が担当課から開示されるので、受け取って来ます。またアップします。 

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