決算委員会が終わりました~討論全文をアップします

昨日(17日・金)夜7時過ぎに4日間続いた決算特別委員会が終わりました。

令和2年度の決算についての賛否は以下の通りです。

【一般会計】

認定に賛成…自民(6名)、公明(4名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、佐藤まさたか

認定に反対…共産(5名)、朝木直子、藤田まさみ

【国民健康保険特別会計】

賛成…自民(6名)、公明(4名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、佐藤まさたか

反対…共産(5名)、朝木直子、藤田まさみ

【後期高齢者医療保険事業特別会計】

賛成…自民(6名)、公明(4名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対…共産(5名)、朝木直子

【介護保険事業特別会計】

賛成…自民(6名)、公明(4名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対…共産(5名)、朝木直子

【下水道事業会計】

賛成…自民(6名)、公明(4名)、共産(5名)、鈴木たつお、白石えつ子、かみまち弓子、藤田まさみ、佐藤まさたか

反対…朝木直子

尚いずれも、土方桂議長(自民)、村山じゅん子副議長(公明)、駒崎高行議員(議会選出監査委員)は決算特別委員会の委員ではなく、小林美緒決算特別委員長(自民)は採決に加わっていません。

一般会計決算に対しておこなった私の賛成討論は以下の通りです。

本決算を認定する立場で討論に参加します。

議会に入って19回目の決算審査でしたが、1年間に6回の補正予算が組まれたのは恐らく初めてのことであり、コロナ禍がいかに先が読めず、長期化しているのかを実感します。国や都の方針や対策が二転三転する中でも、市民の命と暮らしを守るための施策が着実に実施されました。

コロナ対応には全庁体制で当たられ、副市長2名制が功を奏することとなりました。ご本人、市長から語られた方向が深められることに期待をします。すべき総括を行い、今後へ向けて想定外を減らすための方策を練っていただきたい。

国や都の100%の財源による事業以外は、市長専決を行わずに市議会の議論、議決をもって執行したことは、地方自治体の本来のあり方に照らしても、財政規律という点でも、意義あることと考えます。

その上で、以下は指摘や改善要望になります。

正確さを期し、丁寧に行うことは、一方でスピーディーさに欠ける、という指摘に繋がり、難しいところです。のあった場合、的を射ている時は極力速やかに対応すると共に、そうではない時や、そうできない事情がある時も、まずは正面からその声に向き合い、相手にこちらの真意が伝わるまでしっかり対話をする、それを組織として誠実に進めることが大切だと考えます。市民の信頼あっての市政なので、苦情やトラブルと共に、よい評価や感謝の声も、庁内でシェアし、次へと繋げる仕組みを考えていただきたい。

障害者差別解消の取組みは所管の努力を評価しつつ、市内機関、事業者の対応が着実に向上し、市民の理解が広げるよう本気で進める必要があります。市として責任をさらに果たせるようなルール化、仕組みづくりを真剣に検討いただきたい。

保育園、児童クラブ、そして市内小中学校も、現場の先生方はコロナ禍でも子どもたちのため、保護者のため、全力で対応くださいました。子どもたちの意見もしっかり聴きながら、最善の選択をしていってほしいと思います。

一貫して提起してきた保育の質の向上については、その土台となる各施設との信頼関係づくりに努力いただいていることがわかりました。

顔の見える関係を一層築くとともに、親同士も顔の見える関係を作れるようにサポートすることが、子ども一人ひとりを社会の宝としてみんなで育てることに繋がると考えています。残念ながら、保護者会の休止や解散の知らせも聴きます。保護者同士の繋がりを忌避する風潮もありますが、保護者を孤立させず、単なる利用者ともせず、保育士や指導員と共に子育てする当事者として育っていただけるよう、専門職たる5エリアの市の職員が大いにリードして取り組んでいただきたいと思います。

最後に、しつこいようですが、人口減、超少子高齢社会へ向かう中で多様化、複雑化する市民ニーズに応えるためには、事業の見直し、再編は避けて通ることができません。事務事業評価については、経常的・義務的な事業や人件費按分まで含め、全事業についてフルコストの可視化を図ることで、庁内議論のみならず、議会における審査も真に意義あるものとなり、市民にも大いに共有いただくことが、必ずや近い将来に生きて来ます。今は大変な作業であっても、ぜひ踏み込んで取り組んでいただきたい。以上、決算認定の討論といたします。

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