議会の差は市民幸福度の差へ

今年最初のNHK「おはよう日本」特集で、いきなりの「議会愛」の文字と共に取手市議会事務局の岩崎次長さんの登場にビックリ!

先駆的な取組み、それを支える事務局のチカラ、まさに「チーム議会」。

▷以下、岩崎さんの言葉

「議会に関心を持ってもらいたい」

「妊娠、出産、介護、育児、疾病などで議場に来られない時に、オンラインなら出席できるのであれば、”議員を目指そう””自分で(活動を)行える”と考えられる人が増えるのではないか」

「議会の中に市民がいる。市民の中に議会がある」

「議会を愛するのは市民を愛する イコールだと私は思っている」

「全国の議会が愛に包まれる。そしていろいろな人がいろいろな発言できる議会。全国的に広がることを実現できるように進めていきたい」

※NHK+のコチラ30分過ぎから

▷後半は徳島県那賀町議会。

議員間の自由討議を起点に、住民との対話を重ね、その結果を議員提案条例等で政策提言へと繋げている好事例。議会が主体となった政策形成は、放送でも紹介された大津市議会や、会津若松市議会、可児市議会等、各地で本気になって取り組まれ、具体的な成果に繋がっています。

▷翻って、現在の東村山市議会。今日の放送を観て、25人はそれぞれにどう受け止め、考えるのだろう?

なぜ、なんのために「市民に開かれた議会」を掲げて議会基本条例を25人中23人の議決で制定し従来のルールを議論を重ねて大きく変えてきたのか。(反対した二人は、一貫して与党か野党か、敵か味方かしか頭になく、チーム議会なんて冗談じゃないという人たち)

なぜ、なんのために市民の前に全員で出掛けて行って議会報告や意見交換を重ねてきたのか。

なぜ、なんのために質疑と答弁は聴いていてわかりやすいように一問一答方式に変え、傍聴する人に名前や住所を書いてもらうことをやめたのか。傍聴席での録音や録画をフリーにしたのか。

なぜ、なんのために全国の議会からの視察を自分たちの学びの場として受け止め、準備し、受入れ、経験交流と対話を行ってきたのか。

▷人口7千人の町・那賀町議会では全議員が普通にタブレットを使って仕事をしている様子が映っていました。ところが東村山市議会では「贅沢品だから導入はまかりならん」「私は使わないから要らない」「市民の暮らしが苦しいのに…」と言い、タブレット導入を理由に議会報告会をボイコットする議員が複数出る始末。

便利な道具は最大限活用して仕事の有りようをどんどん進化させていくことに力を割くべきなのは言を待たないはずです。

先に書いたように、取手市議会や大津市議会は、どんな時でも議会を止めないよう、登庁できない時でも議論に参加できるよう、ICT化を進め、オンライン議会実現に汗しています。タブレットやクラウド型のオンライン会議システムはしょせん道具であり、議会として設備を改めるという話。

これに反対する議員の主張は、私には「これまで通りの仕事ぶりを変えたくない」「忙しくなるのはごめん」「議員活動はするけれど、議会としての機能向上に努力するつもりはない」と聴こえますし、4年間預かっている議席を自分のものだと勘違いしている「私物化議員」に思えて仕方ありません。

進化を止めない議会と、ガラパゴス化する議会。

前回も書きましたが、議会の優劣が住民の幸・不幸に直結する時代を迎えます。そのことを私たち議員一人ひとりが自覚し、議員活動以上に議会としての活動に汗し、もっと働き、もっと役に立つ議会に変えなければならないと私は考えています。

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