切るも切らぬも、大事なのはコミュニケーション

今日午前中は、広報広聴委員会に出席し、次号の議会だよりについての協議と、18日に開催した議会報告会の振り返り、今後の委員会日程の調整などを行いました。4月23日には市議選が行われ、私たち25人の任期は4月いっぱいなので、5月15日号を現職として手にする議員が何人いるかはわかりません。

午後は、北山小学校の南西部分の北川河畔で伐採予定となっている樹木について、地元から懸念の声をいただいたので急きょ出向きました。道路河川課長と維持補修係の職員さん、地元で北川や北山公園の維持や環境整備に携わっている市民の方4人、私という顔ぶれで、伐採予定地の前で意見交換を行いました。

伐採したいという担当課としての事情は理解できましたし、根こそぎ全部切ってしまうわけでもないこともわかりました。住民も一切切るな、などとは言っていません。

かつて、こういった件で担当課だけで動いたことによって、良好な関係を積み上げてきた市民の不信を買って後々までしこりが残ったりするトラブルを幾度も見てきました。その都度原因となったのは、「リスクコミュニケーション」の欠如や不足です。今回も担当なりには丁寧に進めたつもりなのですが、これまでの教訓が生かされていないな…と感じますし、同じような問題を起こさないために行政と市民が一緒になって情報を共有し、知恵を集めてきたのにな…と思います。

東村山市には、2017年に緑化審議会が中心となって取りまとめた「公共の緑の植生管理のガイドライン」もあり、私も当時の委員の一人として誇らしく思っています。これに伴って新たに「緑の管理基金」を創設もしました。以後、当市はこれを大切に進めてきている、はずです。

木々は大きくなれば、日陰や落ち葉の原因になりますし、専門機関が判断して倒木の危険ありとなれば伐採も必要になります。

ここ数年、久米川駅南口や東村山駅東口、第七中学校前のソメイヨシノが伐採されたのは、樹木医の診断で「危険」判定が出たからで、それを看板や貼り紙などでしばらく周知してから切る、という手続きが取られました。

一方で、青々と繁り、真夏の日差しを和らげてくれる木々たちは、目の前の小学校に通う子どもたちや、散策でいつも通る方たちにとって、そして川に棲む生き物たちにとっても大切な緑となっています。

少しでも丁寧な管理に繋げていこうと、行政と市民が一緒になって進めてきたことが今後も継続されるよう、私自身もしっかり向き合っていきたいと思います。

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