東村山市議会は、明日(10月5日)が9月定例市議会の最終日です。
9時半開会で、まず常任委員会に付託され結論を出した議案と陳情について委員長からそれぞれ報告があり、それに対して必要に応じて質疑が行われ、全員での採決を図ります。
昨日のブログに書いたように、私は厚生委員会で5人の委員全員の賛成によって採決された「加齢性難聴者への補聴器購入の公的助成制度創設を求める陳情」の委員長報告に対して質疑した後、採択に反対の立場で討論(意見表明)をする予定なので、文案を詰めているところです。
各委員長報告と議決が終わると、恐らく10時半頃から追加議案の審議に入ることになります。まず一般会計補正予算案(第4号)を扱います。概要はコチラです。
そして、実際の補正予算案に対して私が提出した質疑通告がコチラです。
明日の私の最大の論点は、帯状疱疹ワクチン接種への補助制度創設です。昨年12月議会の一般質問で石橋光明議員が初めて取り上げ、その時はまだ東京都内自治体では文京区と桧原村だけが制度を持っている、という答弁でした。
その後、東京都が費用の1/2を負担する制度を今年度から設けたことから、多くの自治体が追従しており、東村山市でも…という流れであろうと思います。今回示されている予算額は3,796万円ですので、市の負担はその半額ということになります。
希望する50歳以上の人は、生ワクチン(8,000円程度×1回)か不活化ワクチン(22,000円程度×2回)かを選んで接種し、生ワクチンには4,000円を、不活化ワクチンには10,000円を2回補助する、という設計です。より長期の有効性が認められるのは不活化ワクチンと聞きますので、そちらの希望が多くなるのかもしれません。
そこで、以下が今のところの私の疑問です。
①これは補聴器補助と同様に、加齢に伴う不具合の一つであるか否か?もしそうであれば、対象者は減ることがありませんし、都が半分負担するとはいえ、他の施策に優先して東村山市として今行うべき施策なのか?
②所得制限を設けないのか?50歳以上ですので、負担ができる人にはしてもらうべきではないのか。
③どうして補正対応なのか?補正予算とは本来、年度当初予算の編成時には想定できなかったことに対応するためのものであり、この時期の補正予算は、決算の確定に伴う余剰財源をどう活かすか、ということで、傷んだ道路の補修箇所を増やしたり、なかなか手を付けられなかった臨時的な支出に充てる、というのが一般的です。と考えると、永続的な補助制度の創設にあたるものは、当初予算編成の中で他の事業とのバランスなども考えながら組み込めるのであれば組み込んでいく、というのが「スジ」ではないのか?と思っているわけです。
補助制度自体にどうしても反対ということではなく、財政が許す範囲を見極めながら対応していくのであればよいのではないか、と考えています。このタイミングで補正予算を組んで永続的な制度創設に踏み切る理由を中心に、市長の考え方をしっかり確認した上で判断したい、と考えています。
一般会計のあと、3つの特別会計の補正予算を審議しますが、こちらは「整理補正」と呼ばれるもので、決算剰余金の繰入や。過年度の補助金の精算等が殆どなので、そんなに多くの質疑があるとは思えません。
トラブルなく進めば、17時半か18時には閉会になるのではないか、と思いますが、さて。