社会参加を促すための制度なのに…

雨が上がり、虹が出た東村山。(写真では薄くてわからないかも…)
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今日午前中は、視覚障がいの70代の女性がご自身の福祉サービスをめぐって困っておられる問題で、ご本人と市の担当との話し合いに書記係で同席させていただくため、富士見公民館の喫茶に出向きました。

「あなたはひと月に〇〇時間使えます」と決まっている移動支援が、今月はどうしてもその時間数では足りなくなり、なんとか増やしてもらえないかというご相談。
これに対して市は、基準やこれまでの事例に照らしてそれは難しいです、という見解。
その上で市の担当は、国の制度である「同行援護事業」への移行すると時間数が増えて柔軟性も増します、と勧めるのですが、ご本人は、自己負担分が増えることや、移行した後に今よりも安心して使える制度であるかどうかの確証が持てないので、簡単には決断できないご様子。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kaiseihou/dl/sankou_110926_03_4.pdf

お話を聴いていて、自立や社会参加を促す制度であるにもかかわらず、そもそも認められている時間数が絶対的に足らず、その方も「できるだけ使わないように」とご主人やお友達の手助けを受けながら、節約して節約して使っている、ということがわかりました。

視覚障がいの方は、月に12時間が基準線ですが、義務教育期間の子どもたちはさらに厳しくて、月8時間。これも昨年春までは4時間、3年前までは0時間だったものがよくなって、の話。

この時間数は自治体によってまちまちであり、住むところによって自立や社会参加への支援が大きく異なる、という現実は、本当におかしな話だと感じます。

悩みや苦情を受けて対応する職員も誠実に説明して理解を得ようとするのですが、もし、もう少し基準となる時間数が多ければ、前向きな話ができるでしょうし、別のことにエネルギーを注ぐこともできるだろうと思いました。

今月の時間数が足りない、という喫緊の問題と、そもそもどうあるべきか、という問題は分けて考えなければなりません。
いずれも持ち帰って検討させていただきます、ということで今日は終了。

私自身、もっと制度を理解するとともに、一人ひとりの状況を伺って学びたいと思っています。
この問題、また書きます。

社会参加を促すための制度なのに…” への1件のコメント

  1. 佐藤さん 視覚障がいの方だけではありません。困っている方は大勢います。移動サポート手段のひとつでもあるタクシーチケット制度。東大和市はあるのに、東村山市はありません。仮にあっても、節約して大事に使わないと、あっという間になくなってしまう。すべての障がい者が安心して使える移動サポートのシステムを作りましょう。障がいの程度に合わせ、国保みたいに1割、2割、3割負担の年間チケットを福祉車両用に発行し、残りの負担を市の財政で賄う。チケットを取り扱える福祉事業者にもそれなりの負担を背負ってもらえば、市の負担も軽くできます。私も先頭に立って運動しますよ。

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