「会派としての要望」報告

毎週月曜日に各会派から議長を通じて行政側に提出している要望事項について、先日こちらに他会派の分までアップしたところ、断りもなく遺憾だ、というお声をいただきましたので、 配慮不足を認めて速やかに詫びを入れ、非公開としました。

その時にも書いたように、本来であれば会派間で議論し、合意できる事項をきちんと絞って、「議会の意思」として市長や教育長に伝えることが、より実効性を高めることになると思っています。

一昨日に開かれた代表者会議ではそのことについて協議しました。要望事項についての合意集約は、会派によって真反対の内容もあり得ることから、難しいという結論になりました。しかし、取りまとめた内容を市長&教育長へ伝えることは従来通り行いつつ、それらもある程度踏まえて行政側からの報告&説明を定期的に求めることを集約しました。

一昨日の代表者会議の報告は次の記事でアップします。

ここでは、4月13日(月)と20日(月)に提出した、私たちの会派としての要望事項を記します。

【つなごう!立憲・ネット 会派要望 その4 4月13日付】

1.小中学生の休校に関して

休校の長期化により懸念している点を以下記し、検討、対応をお願いいたします。

①就学援助家庭に対する給食代相当分の支給を実施してください。

②ICT活用による学習提供には課題も多いことと思いますが、市公式youtubeチャンネルをはじめとするSNSを今こそ活用して、早期の取組みをお願いします。

2.情報発信の拡充について

市HPやSNSによるタイムリーな情報発信に感謝申し上げます。その上で、

①必要な情報が市民に確実に届くよう、更なる工夫をお願いします。具体的には、登録を推奨して効果を上げてきた「防災NAVI」によるプッシュ型の発信をご検討ください。「気象情報ばかりで、今一番必要なコロナ情報が手に入らない。市が更新したことがわかればリンクを確認できる。何とかしてほしい」と強い声をいただきました。早急な対応を求めます。

②各所管で把握している情報弱者へのアウトリーチを進め、困りごとを聴き取り、解消・解決へとつなげてください。特に障がい者や、難病や慢性疾患の方たちの中には、医療機関を普段通りに利用できなくなっていたり、痰吸引やインスリン注射等に必要な消毒用アルコールの不足等で、極度の不安に陥っている方もいます。知的障がい等によって事態が正確に把握できていない方もあると聞きます。電話による聴き取りでも構わないので、長期化する事態を見据え、丁寧に寄り添っていただきたくお願いいたします。

③妊娠中の方への対策や、不妊治療女性への対応を国が明らかにしています。リンク先を明示すると共に、対象者に情報が届くよう、さらなる周知に努めてください。

④ネットカフェの閉鎖による影響も、久米川駅周辺などに該当施設を抱える当市としても対応が求められていると思います。直ちに命の危機につながる対象者に必要な情報が届くよう、積極的な情報提供、周知を重ねてお願いいたします。また、初めて見た人にとって、最新の情報がどれなのかがわかりづらいという声を複数いただいています。さらなる工夫をお願いします。

3.児童クラブへの人的支援について

①休館中の図書館や公民館等、他部署からの応援体制は組めないのでしょうか。長期化による指導員の疲弊や、アシスタント職員の年間勤務時間の問題などへの早めの対応が必要と考えます。

※ただでさえ最も大変な年度初めの時期に、子どもたちと働く保護者のために日々本当にありがとうございます。指導員の皆さまに感謝の意を伝えていただきたくお願いいたします。

【つなごう!立憲・ネット 会派要望 その5 4月20日付】

1.小中学生の休校に関して

 事態の長期化により懸念している点を以下記し、検討、対応をお願いいたします。

①児童虐待やDVのリスクが高まっています。要配慮の家庭への電話連絡等、進めていただいている対策を引き続き丁寧にお願いいたします。また、居場所づくりにおける高学年児童の受け入れについても状況に応じて柔軟に行ってください。

②前回要望でも市公式youtubeチャンネルの活用を提案しましたが、武蔵村山市等の取組みも参考にしながら、オンライン授業の早期実現を図ってください。学習の保障とともに、顔が見える環境の構築、体制作りが、児童虐待の発見や予防にも繋がると考えています。

2.情報発信の拡充について

市HPやSNSによるタイムリーな情報発信に感謝申し上げます。その上で、

①市HPの関連情報を、つくば市等を大いに参考にしながら整理し、必要としている対象者に確実に届くようにしてください。また、ルビ、外国語表記、動画には手話や字幕、やさしい日本語での発信等、情報弱者への配慮を欠かさないでください。「防災NAVI」によるプッシュ型の発信も重ねて求めます。

②先週前半、市内に心ないデマが拡散されたことを大変危惧しています。同様の事態を二度と招かないよう、市長におかれては差別への警鐘に強いメッセージを発信いただきたいと思います。

③一般外来など日常の診療体制を守るため、発熱外来医療機関、PCR検査センター等、分かり次第公表してください。

3.児童クラブ・保育園について

子どもたちと働く保護者を日々支えてくださっている指導員の皆さまに重ねて感謝申し上げます。

①自宅保育の協力要請に応じてくださる家庭が増え、現場が少し落ち着いたことはよかったと思います。が、保育を必要としている家庭まで登所を控えざるを得ない空気が一部にあるのではないか、と危惧しています。保育園も含め、利用者に寄り添った対応をお願いいたします。

②認可外保育施設やこども園の利用者への日割り措置拡大を至急図ってください。

4.医療体制の早期構築について

 本来は国や都が果たすべき役割が大きいと考えますが、事態の長期化と感染者の増大が見込まれる中、三師会や各医療機関との連携を密にし、市民が安心できる体制の構築を早期に図ってください。

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